劇場公開日 2025年4月4日

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シェルタリング・スカイのレビュー・感想・評価

全21件中、1~20件目を表示

4.0【”広大な北アフリカを彷徨う男女二人を大きな空は見守る。”今作は、悠久の大地の中で、お互いの相手ヘの気持ちを再生しようとする夫婦のエロティックな愛の物語である。】

2025年4月20日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

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NOBU

4.5過酷な運命をたどる夫婦の悲劇

2025年4月19日
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鑑賞方法:映画館

ベルナルド・ベルトルッチの未見の作品の嬉しい再映。

終戦間もない1947年、ニューヨークの作曲家ポート(ジョン・マルコヴィッチ)と妻で劇作家のキット(デブラ・ウィンガー)が訪れたのは北アフリカの砂漠地帯。治安も衛生事情も劣悪な彼の地で終焉に向かわんとするが如き夫婦の旅。

二人がたどる過酷な運命は思わぬ悲劇で座礁した。
切ない悲劇となった。

ベルトルッチの盟友ヴィットリオ・ストラーロの余りにも美しい映像と坂本龍一さんの代表作のひとつとなった楽曲が激しく感情を揺さぶる。

ちなみにウィンガーのふさふさなヘアーとマルコヴィッチのイチモツにハッとする無修正のR18+も評価したい。

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エロくそチキン2

4.5愛のさすらい・・・片割れを失くして、

2025年4月15日
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鑑賞方法:DVD/BD、VOD

映像がスクリーン映し出される。
ジャズのフルオーケストラが洗練されて格好良いサウンドだ。
{この冒頭音楽は坂本龍一なのだろうか?)
そして映像・・・ニューヨークの街や人がコラージュして
交錯する、はっとする程美しい。
ベルナルド・ベルトリッチの映像作家としての実力を
見せつけられる。

北アフリカの港。
ポートとキットの夫妻は船から既に降りている。
大荷物・・・大きなトランクが5個以上。
彼らは荷物を決して運ばない。
船旅は衣装を取っ替え引っ換えて、パーティー三昧だったのか?
でもこれからはサハラ砂漠の縦断。
美味しいコーヒーとも美味しいクロワッサンともオサラバだ。

結婚10年のポートとキットは船を降りて、
やっと個室に別々に眠れるようになる。
若くて金持ちでハンサムなタナーが同行している。
三角関係はある意味でタナーを緩衝帯にしている。

しかしバスや汽車を乗り継いで奥地へ行くと、不味い食事、
ハエの大量発生、不衛生と快適さはどんどん失われていく。
そしてポートが発熱した。
疫病が流行っているのだ。
ここからはタナーを遠ざけたポートとキットのふたりきり。
ボートが発病すると、彼の支えなしのキットは、
枯れ葉のように心もとなく所在無げで不安に脅かされる。
ポートの傘、
ポートの傘の中だからこそあった平穏。
外人部隊の軍医が診てくれる。
長い苦しみの後にポートはアフリカ大陸で客死する。

サハラ砂漠、
チュニジア、シリア、リビア、モロッコなど多くの国で
ロケをした映像は美しい。
アフリカ人、砂漠の民、駱駝、赤土の砂漠、
青い空、アフリカの民族音楽、

そしてキットはポートの死に向き合えずに、
駱駝の隊列に紛れて、行動を共にする。

糸の切れた凧、
精神の均衡は失われる。
もともと自己を持たなかったキットはさらに自分を見失う。

大使館に保護されても、カフェを見ると、ポートの面影を見たように
カフェに入っていく。

もちろんポートは、もう居ない。

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琥珀糖

3.5映像は美しいが

2025年4月7日
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鑑賞方法:映画館

生を舐めたものが死によって復讐される話。現代西洋人の虚無を非西洋の文化に触れることで満たそうという魂胆自体が傲慢なように思う。ストーリーはその傲慢さ自体に触れようとしていた気がするのだが、映像美がかえってオリエンタリズムを見せつけるように働いてしまったのでは、と思った。宗主国でなくなるというのは大変ことなんだなあ、とも思ってしまった。

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ouosou

4.0淀川さんの名批評が思い出される。

2025年4月6日
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鑑賞方法:映画館

1947年、NYからアフリカ北岸のフランス植民地にやってきた作曲家ポートと劇作家キットの二人は、特に仕事がなくても困らない富裕層。キットに好意を寄せる青年タナーを伴っていた。二人は、近代社会の中で、孤独に苛まれて行方を見失い、何とかして愛を取り戻したいと心のなかでは、願っている。シチュエーションとしては、少し前の時代のロスト・ジェネレーションに相当するのだろう。ポートには、ある種の性癖があるようで、一方、キットは陽気だが、コケット(浮気性)。

決定的に美しいのが、ビットリオ・ストラーロの撮影によるアフリカ北岸からサハラ砂漠にかけての情景。「アラビアのロレンス」を彷彿とさせる。
しばしば背景に流れるアフリカン・リズムも素晴らしい。これらの激しい太鼓のリズムは、すでに、北米でジャズとして花開いていたが、また中南米に戻って、ラテン音楽となり、ロックの成り立ちに一役買っている。このリズムは、生命そのものの輝きを表しているのだと思う。私にとっては、映画「アルジェの戦い」のなかで出てきた、高い裏声で、長く続く、まるでヨーデルを思い出させるような独特の叫び声を聞くことができてよかった。

やがて、ポートはタナーが遠ざかるように仕向けて(この段階で、ポートのキットに寄せる思いは明らか)、さらに二人で、気候も厳しく、不潔極まりない奥地を目指す。その結果、倒れてしまったポートを(愛に目覚めた)キットは献身的に看病する。どんなに苦しくても、ポートは嬉しかったに違いない。キットに見守られたポートの幸せを思うと、心が熱くなる。その後、キットがどうなるかは、容易に想像がつく。

ちょっと残念だったこと、迂闊なことに、音楽が坂本龍一によることに、最後まで思い至らなかった。それだけ、アフリカンのリズムに比べて、印象が薄かった。坂本の映画音楽としては、同じベルトリッチ監督の「ラスト・エンペラー」などと比べても、はるかに優れていると思うが。彼が「教授」と呼ばれるようになったのは、いつ頃からだったか。音楽を映画の一部と考える監督と自分自身の音楽との間で、相当苦しんだのではないか。

もう一つ困ったことは、原作者のポール・ボウルズが映画の冒頭と終局で、ナレーターを務めるところ。彼は、自分の出演した映画の末尾を嫌悪しているようだ。彼を出演させたのは監督の好意以外に考えられないが、原作者のナレーションは不要で、映像で描くとの方針を最後まで貫いてほしかった。

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詠み人知らず

4.0期待度◎鑑賞後の満足度○ ベルトルッチ版『インドへの道』ではなくて『アフリカへの道』か。ヴィットリオ・ストラーロのカメラワークの相も変わらぬ素晴らしさ(サハラ砂漠の美しさ!)

2025年4月5日
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鑑賞方法:映画館

①故淀川長治先生が激賞されていたのでずっと大スクリーンで観たかった映画の一つだった。だから今回の鑑賞は少し前からとても楽しみにしていたのだけれど期待したほど感銘を受けなかった。まあ、私ごときが淀川先生に並ぼうと言うのがおこがましいのだけれど。

②ベルトルッチは、デビット・リーンやルキノ・ヴィスコンティに比べるとやはりスケールが小さいと言うか、詩情の点でもう一つ物足りない。『ラスト・エンペラー』でもそう感じたが…
苛烈さが弱い分だけマイルドで、だからアメリカ映画界に受けがよいのかも…

③ジョン・マルコビッチもデブラ・ウィンガーも好演だし、

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もーさん

5.0最近は「これなら お前ら喜んで感動するんだろう?」って臭う作品が多...

2025年3月5日
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最近は「これなら お前ら喜んで感動するんだろう?」って臭う作品が多い。自らの恥部を晒す勇気がない(能力がないのかも)
「俺なんて こんな褒められた人間ではない。でも、分かるだろう?君らも共感できるだろう?」と言うような
逆に 見てる側が 建前で隠していた恥部を 曝け出されるような作品が見たい。
夏目漱石の「こころ」のような、
シェルタリング・スカイはそんな数少ない映画の一つだと思っている。
結局、僕は共感できないダメな奴ばかりが出ている映画が好きである。ポール・トーマス・アンダーソン監督の映画のような
何十億も掛けて、多くのスタッフを率いて、パンツを脱いで自分の陰部を曝け出すより恥ずかしい(最も恥ずかしい)心の恥部を曝け出す作業をするのである。
能力があったとしても僕には出来ない。
だって心の支えが無さすぎる。

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ISSI

3.0不可解な最終ターン

2024年11月24日
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鑑賞方法:TV地上波
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Bluetom2020

3.5ヨーロッパ人の見た暗黒大陸

2024年6月30日
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暑さ、ハエ、ヤバそうなスープ、砂、熱病、奇妙な音楽。
昔絶賛されていたのを記憶していたのですが、私には苦痛でしかありませんでした。

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takantino

3.5「砂漠は清潔だ」と、かのロレンス少尉は言っていたけれど

2023年12月31日
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鑑賞方法:DVD/BD

2023年、
今年最後の映画鑑賞。
今年の物故者= 坂本龍一を偲んで ―
坂本が音楽を担当した本作品「シェルタリング・スカイ」をチョイス。

・・・・・・・・・・・・・

【"理想郷”のイメージと化する砂漠】
前半の男女の絡みがようやく終わり、
ポートの死後から始まる砂漠のシーンが美しい。
ピンクの、薔薇色の砂のうねり。
いつまでも観ていたい、まるでローズクォーツの大海原。

砂漠を舞台とする作品群は、
小説家も映画人も、特段に意を決して取り組むものらしい。
大砂漠という、人間存在のちっぽけさを否が応でも突き付けられる、過酷なシチュエーションだからだろうか。
都会でいつの間にか着ぶくれしていた私たちは、体も精神も素っ裸にされて、あすこでは身ぐるみを剥がされるのかもしれない。

でも、意地悪な言い方をすれば
そこんところが、"意識高い系”には美味しくて、安上がりで、飛び付きたくなる題材なのだろう。
辺境の地「砂漠」への恐怖や畏怖。そして伝聞に知るその存在への憧れは、西欧文学の一ジャンルになっている。商品名もいくらでも思いつく、
・デューン(Diorのパルファム)、
・シロッコ(フォルクスワーゲンの車名、=地中海を渡って来るサハラ砂漠の熱風)、
・トゥアレグ(これもフォルクスワーゲンのRV車、キットを拾ったのはトゥアレグ族)、
・ギブリ(マセラティの車名、=リビア高地から地中海に吹き下ろす砂嵐) 、
・カサブランカ・サハラ(腕時計)等、
香水や車や時計の名前にも。

思えば、確かに、
乾き切った極限の地 =「砂漠」は、
安心で温かく、潤いに満ちていた母の胎の、それは対極にある存在かもしれないのだ。
生み落とされて、乾いた世界に放り出されて、乾ききった世の中を、僕らは数十年さまよう。
行く先を知らずに迷よい子となって生きる我々のこの世界を、「砂漠」は象徴的に表しているのかもしれない。

でも、けれども、
劇中で、キットの、作家としての混乱は、(そして敢えて言えば彼女の正常とは思われぬ様子は)、彼女が砂漠に入る前からすでに始まっていたものだったので、
だから、主役格が「砂漠」そのものなのか、この夫婦のどちらかなのか、
この映画のストーリーの展開は大変に理解が難しくて、複雑だった。

・・・・・・・・・・・・・

【結婚の困難さ】
二人で、あるいは三人でいる時のほうが、主人公キットが独りである時よりも彼女の孤独は増幅しているように見える。
また
満ち足らぬ何かを埋めんとして、夫や情夫を激しく求めてみたりもする彼女の様子。また自分を失ってパニックになる彼女の様子。
水とシャンパンと、帰宅と安住を、そんな彼女はずっと旅行中も欲している様子。
「わたしは旅行者でもなく、観光客でもなく、半々よ」とモロッコの港で、確かに彼女は言った。

夫ポートは妻キットを掴まえることが旅の目的だった。だから彼は妻を追いかけ、力尽きて客死したが、
当のキットは、最後の最後まで、自分が何をしたいのかわからずに、ツーリストとして、観光客として、人生の地図を持たずにさまよっていたわけだ。
結婚についても彼女は半々。
夫婦関係においても、作家であることにおいても、そして自分自身であることにおいても。

・・・・・・・・・・・・・

【ニーチェもポール・ボールズも女を弱い生き物と見る】
『荷物を背負って砂漠へいそいで行く駱駝のように、精神は彼の砂漠へいそいで行く。しかし、もっとも荒涼たる砂漠の中で第二の変化が起こる。ここで精神は獅子となる ―』
これはニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」の一節。ドイツのニーチェも かように「砂漠」を語った。
ポール・ボールズも、このニーチェから原作の構想をインスパイアされていたかもしれない。
ニーチェは、神と他人ヒトへの依拠を捨てて、汝こそ意志の主役たれ、という勧めなのだが。
ツァラトゥストラは読み進むと"女には哲学は無理だ”というドン引きの一文に出くわす。

夫を失い、
山程のスーツケースを失い、
単身となったキットの前途や如何に。

映画は後半に突入。

【砂漠万能説の破綻】
そして映画の後半は、キットのその後を追うには、あまりにも丹念さも、尺も足りていない。
ポートが死んだあとの彼女のエピソードは、あまりにも撮影も演出もおざなりで、付け足しのオマケの扱いだ。
「そこから何かが始まる」のではなく、「彼女には何も起こらなかった」というつまらない幕切れだった。
これがこの映画だ。

ラクダの隊商の主人から熱いお茶を勧められ、肉片を与えられ、新しい庇護者を見付けて精気を回復していく(かのように見えた)キットの顔が、見ものだったのだが・・
(「原作」では、オアシスで水浴びをした彼女は、現地の男たちからレイプされて村へと連れ去られる流れとのことだが )。

けれど、
キットは、やはりこの映画では人生の主人公にはなり切れなかった。
隊商の妻になることもせず、新しい夫と折り合うこともせず、
自身の小説の下書きを、部屋のデコレーションにして切り刻んで、まるで物狂いだ。

砂漠に聖いものを探し、そこに偶像を求めたのが「アラビアのロレンス」だったが、
けれどもその砂漠でさえ浄化しきれぬ我々の自我の喪失とか、他者依存とか、そういう「業」と表現できるものが「キットの頭上のシェルタリング・スカイ」には有るのではないかと思えた。
大量のトランクを数え数え、
悪い夢見や過去の様々を引っ提げたまま、
ポートに追従し、オンボロのバスで揺られ、蝿にたかられ、赤毛の親子には付きまとわれ、三角関係の泥々をそのままにしょい込んで
キットの旅は偶然に流されるがまま。

ポートと結婚しようが、砂漠の民の第4夫人になろうが、キットは自分を発見しない。

砂漠の上空には《シェルター=蓋》など、本来は無いはずなのだが、映画の描くこの女性には、自己喪失の、息の詰まる落し蓋が重くのしかかっている。

結局、大使館員に保護されてふる里アメリカへ帰ることになるキット。
何も見つけられずに故郷へ戻るだけの、実りのない旅路を見せつけられた映画の作りだった。
監督ベルトリッチと、相方マルコビッチの組み合わせなら、このようなサイケな映画になることは仕方がないか。

作家キットが、自らの旅を振り返り、後に紀行文として著したのなら印象はガラリと変わる。
彼女がこの小説の原作者であったのならば、だ。

しかし
・人間は、あと何度満月を見ようとも、
・あと幾度幼き日の思い出に浸ろうとも、
人間は、さ迷い続けて、それで結局終わりなのだと、原作者ポール・ボールズは
キットの旅路を睥睨し、カフェに座って、彼女について嘆息するのだ。

この映画からは何かを学ぼうとするのは、無理だと思う。
女からは学ぶものは何も無いという見下した視線を、この映画は示して終わる。

おそらくは、編集や演出や脚本がいけないのだ。
僕がもし監督をやるのなら、男のポートに対してもその都度、女のキットに対してもその都度、「迷ったのかね?」の言葉を双方にイーブンに与えたい。それによって「旅と迷い」という普遍的なテーマが、よりわかりやすくなるはずだ。
これこそ原作を読んで、著者の本意を確かめておかねばなるまい。

・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・

僕はあしたから近場の安い温泉で数泊。お正月の骨休みです。
キットさんは、頼むからもうちょっと踏ん張ってください。ポール・ボールズのおっさんを驚かしてやってください。
よろしくお願いします。

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きりん

2.590年代のお洒落映画の粋内

2022年12月25日
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幸せ

全編通して何らかのメッセージがあるか?と言うことを考えた。

夫婦の変わった恋愛及び人間模様をベースに話が進む。紆余曲折、くっついたり離れたりだが、ラストは互いに一定の結び付きを得る、というもの。そこにメッセージは??

答えとして、メッセージ、カタルシスは無い。

90年代に流行ったお洒落映画。これに関して言えば、アフリカをお洒落に撮りたかったのだろう。特に後半はわざとらしいカットが多数。

アフリカキャンペーン映画。

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ho

3.0途中から見始めたような映画

2022年9月5日
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アメリカ人の夫婦が友達らしき人とアフリカに来て、よくわからないマザコン親子が出てきてどっかに向かう話ですが、夫婦の背景や、他の人たちの正体や、なぜ来たのか、どこに何しに行くのかをまるで説明しないので、途中から見始めたTVドラマ的な消化不良が続きます。そういうのが気になる人にはダメでしょうね。

ただストーリー的には倦怠期の夫婦の感情の出入りが主題なので、ハマる人にはハマります。まあ、この手なら成瀬選手の浮雲の方が肌に合いますが、好みの問題ですね。

文句なしにいいのは映像としての構図と色彩です。カメラマンが上手いのか監督の指示がいいのかはわかりませんがラストエンペラーを彷彿する映像美であることは確かです。

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越後屋

3.0Are you lost?

2022年5月14日
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ジョニーデブ

3.5見る人によって・・・

2022年1月21日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スターチャンネルでたまたま見だしたら・・・
最後まで見てしまった
見る人によって全く違う映画になる作品!!
デブラ・ウィンガーがとても魅力的で美しかった
退屈なようでとても奥深い映画でした

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小梅

4.0再生をかけアフリカ大陸とセックスする男女

2021年11月26日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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徒然草枕

5.0完璧な芸術作品

2021年2月11日
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鑑賞方法:DVD/BD

興奮

知的

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ミカ

4.0愛と夫婦について。大人のための濃い傑作

2020年6月16日
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公開当時観て、また何十年ぶりかに観賞。古びない美しさに、圧倒された。本物。ベルトルッチ監督の哲学と美学が凝縮されて、また坂本龍一の忘れられない旋律、切ないくらい美しい。砂漠の波紋、そこを行くキャラバン。圧倒的自然美。全ての相乗効果で出来上がった傑作。大人の映画。
夫婦といえども、男女の愛情の真実というものを濃く深く求めていくところが、切なすぎて辛過ぎて、もう一度観るのはきっと耐えられないだろう...

「男女の愛」と夫婦という制度は、本当は全く別物。それを一つにしていこうというのは、人間の理想というか、幻想信仰。でも現実と思いたい気持ちは、西洋文化の方が色濃いのかもしれない。人間の中にある性愛。野性的部分と知性的部分は、現実の世の中にも交錯している、本当は怖い部分。この映画に出てくる砂漠、通りすがりのキャラバンは、心象風景でもある。

有限の、脆い命。共に生き抜いていく連れ合いがいたら、どれだけ心強いことだろう。夫婦とはそうであってくれと思う。しかしその二人が信じ合うことが、いかに難しいか。変わらぬ愛、など本当にあるのか。いや本当の相手は他にいるかも。見つけなくては。と、なんか本物の愛を見つけ「なくてはならない」と無意識の強迫観念が、映画を通して、じわりと覆いかぶさる。

主人公たちは相手の愛を試すかのように、壊してしまいかねないことをして、強度を確かめている。
でもそんなお試しも、疫病というまさに今に通じるような予期せぬ事態に、本当の危機に晒され、うろたえる。

死を前にしてはじめて、人は本当の姿を現す。

でもたとえ、信じ合えるとわかったとしても、守り合えるシェルターの、動かぬ平和の下で、ずっと生きていけるだろうか。どこからともなく生まれる閉塞感。ありがたいシェルターさえ、檻になる。檻の鍵が開いていれば、ふらふらと出ていくだろう。それが、自然なことだから。
一緒にいたいと思える相手と、一緒にいられる時間を大切にする以外に、できることはない。ずっとは続かない。諸行無常。

本当に辛い映画だけれど、今の時代は、このような濃い作品は作られなくなった気がする。これを真正面で受け止めるには、精神力と体力が要る。ますます減っていくだろうか。
今回ギリギリだった...

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xmasrose3105

4.0自然の美しさと過酷さ

2020年1月20日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

知的

映像が綺麗。

ロケ地に行きたくなる。
あまりにも危険な事ばかり起きる旅。
走馬灯の様。

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R♪

5.0極上の美しき冒険譚

2019年12月11日
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Shuhei

1.0ベルトルッチと階段Ⅱ

2016年4月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

 この監督の映画では、階段を降りる者には過酷な運命が待っている。
 この自らの仮説を検証。
 この作品では、階段ではなかったが、やはり梯子を降りて現地人の集落で女を買ったジョン・マルコヴィッチは酷い目に逢う。悲劇はこの買春の一件に終わらず、砂漠の真っただ中でチフスにより死んでしまう。

 はっきりと言及されてはいないが、舞台はモロッコ。彼らが到着して、最後にまた出ていく港はどこであろう。カサブランカかタンジェであろうか。

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佐分 利信
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