「ただ恐ろしいだけではない」ザ・フライ めるさんの映画レビュー(感想・評価)
ただ恐ろしいだけではない
クリックして本文を読む
私の中で変態監督の1人。クローネンバーグ監督。この人の作品って大体悲惨な結末になりがちやから元気な時にしか観たくならない。今回の作品もハッピーエンドになりようがない。
テレポートに蝿という異物が入ってしまったことによる悲劇。この映画、ただ変身後の異様な姿に恐怖する話っていうだけではなく自我が崩壊していく恐怖を描いているのがクローネンバーグらしさを感じる。変身後も直視できないほどグロテクスではあるが、まともやった男がただ本能のまま動く虫になるのが見ていてとても辛い。
最後のほんの少し残った自我で殺してほしいと懇願する姿に胸が苦しくなった。
コメントする