ドリームキャッチャー(2003)のレビュー・感想・評価
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観てから20年も経っていた
当時はレンタルしたDVDで見たが、なんじゃこりゃと思ったもんだ。
所が、中古DVDの中にこれを見つけてしまってつい購入してしまった。
まぁB級である。
身体に入り込もうとする何か…に不安を感じる人には程よい嫌悪感を与えてくれる作品だ
しかしながら、少年たちの友情や超能力、謎の少年ダディッツの頑張りでケリは着くものの、長尺なのに物語の濃密さに欠けて、盛り上がらない。
なんとも奇妙な映画
ぶっ飛びすぎてると思う。いろんな意味で。
スティーブンキングの原作らしいが抽象的で難解な作品もあると思ってるので全部がわかると思わない方がいいのだろう。昔鳥が出てくるサスペンス読んだが理解出来なかった記憶がある。
これはさすがにわからん。そしてそれでいいと思ってる笑
序盤の奥行きあるフリから突如パニック映画、動物の大移動にエイリアンに軍隊登場。寄生する展開。サイキック、スタンドバイミー?戦争?パンデミック?このへんで、あきらめた。
そこからは目線を変えて、不条理に飲まれることにした、もうどうにでもしてくれ、と。しかし、ここからの展開がすごかった。。
個人的にはこの手の付けられなさ含めトータル好きな部類に入るが、高評価するのも違うし、なんとも奇妙な映画だった。
チープな映像と展開だけどそこに描かれたテーマは美しい
スティーブン・キングの作品はキャラクターの心情描写や心情吐露が非常に豊かでこれが映像作品になったときに真っ先に失われる部分であるため、本作はその影響をモロに受けているように感じた。
元々、映像化はチープになること不可避なのにキングの作品の妙を演出できないので厳しい部分はある。
とはいえ、
ジョンジーが事故に遭ったこともミスターグレイの行動を制限するためだったし、
ビーヴァーがジョンジーを逃がしたこともこれに繋がる。
ピートが道を教えたことでミスターグレイの行動は読みやすくなり、
ヘンリーがテレパシーでミスターグレイの存在を知り、ダディッツを連れて来れた。
4人とダディッツの縁と互いの絆が世界を救う予定調和へと向かう流れは悲しくも美しく描かれている。
原作はミスターグレイやその幼体の描写が非常に密でグロテスクで不気味な様子が濃く表現されているし、ジョンジーの記憶倉庫での攻防も非常に切迫した緊張感に満ちており、4人とダディッツの友情もそれぞれの心情を含めて描かれているなど原作の出来は非常に良いと感じた。
幼なじみのおっさんvs殺人う〇こ
はい、騙されました。これはただのホラー映画じゃないです。
強いて言えば、ホラーコメディSF戦争映画です。
まず最初に、とある山小屋の便器からこの壮大なストーリーは始まります。
その血だらけの便器の上には、血まみれになったきったねぇおっさんが座って、う○こをしている描写があります。おっさんが便器からどいたら、便器の中が暴れだしてこの映画はスタート!!
便器が暴れ出すまでに登場人物の紹介があるので、そこまでは、まあ普通に見ていられるでしょう。
そっから先は超ブッ飛んだストーリー展開!
小学生並の頭脳の持ち主、または本物の小学生男子ならきっとハマる用語が盛りだくさん。う○こ、ち〇こ、フ〇ラetcなんでもござれ。
ひとつ注意点として、
女性との鑑賞はおすすめしません。
好き嫌いがはっきり分かれる怪作。
ヒューマンドラマとして見るといい
うーん
やっぱり評価は良くないですね。
予告やパッケージでは一級ホラーとして売り出しているが、省略しすぎてコメディとも思わせる展開やあっさりすぎて余韻のなさすぎるエンディングが原作ファンと原作未読の方双方を怒らせてしまったんでしょうね。
自分は原作未読ですが、噂は聞いていたのでホラーとしてではなく、ヒューマンドラマとしてこの映画を鑑賞したところ楽しめました。
いじめられているダディッツを見つけた瞬間、秒速で覚悟完了する4人は最高にかっこいいし、大人になっていろいろと消耗しながらも根は昔と変わってないところもカッコいい。
もちろんダディッツもかっこかわいい。
原作はどうかわかりませんが個人的には5人は友情を武器に世界の危機に立ち向かうドラマだと思っています。
せっかく五人の友情が良い味だしてるんだから、ホラー路線ではなく、ヒューマンドラマ路線をもうちょっと強くしてエンディングにもう少し意味を持たせたら良かったのに。
尺的難しいかなぁ。
最後にこれだけは言わせて下さい。
アーイムダディッツ^_^
SSDD Blue Bayou
超能力、友情、宇宙人の侵略、人の絆、中年男性の危機(ちんちんネタばっかり)、モンスターホラー、コメディ、スタンドバイミー、感染の恐怖、身体の乗っ取り、狂った軍人、大量虐殺といろいろな要素が詰まった作品。何でこんなこと出来るのだろう?みたいに始まって、少年時代こうだったみたいな始まりなんだけど、少年時代を先に見せてくれた方がすんなり物語に入れたかなと思った。
映画としてはトイレのシーンがピークで、ストーリーは後半だんだんと単純になっていく。ダディッツの最後もB級作品ぽいグラフィック。後半が良ければもっと名作扱いされたと思う。
スティーブンキングの臭いがプンプンする作品。
ここでの評価が思ったより低くて少し驚いた。昔見たときも、最近地上波...
ここでの評価が思ったより低くて少し驚いた。昔見たときも、最近地上波で見たときも変わらず面白かった。ジョーンジーの記憶倉庫の描写とか、ミスターグレイに乗っ取られた後の憑依っぽい演技とか、好きですけどねー。まあ今見たら映像のクオリティはやっぱり気にはなると思いますけど、それはどんな作品も同じですしね。
B級映画を彷彿とさせる面白さ
結構面白いし、なんかB級映画を彷彿とさせるような楽しさがあって、個人的にはかなり楽しめたけど、製作費とか興収なんかをちょっと見ると、相当ひいてしまった。
とにかく、映像や演出が非常にチープ(に感じてしまう)。そこを受け入れられるか否かで、この作品への見方が大きく変わってくるような気がする。
スティーブン・キング御大が怒ってらっしゃる。
個人的にスティーブン・キングの作品は殆ど読んでいるし、
映画もまずは原作からってタイプんですが・・・。
正直、超がつくほどの駄作です。
彼の作品はプロットが細かく、又そのストーリー展開の
意外性や、丹念な描写がどんなに長い作品であっても
ファンを虜にするんですよね。
それをまあ、無理に映画にするってのは過去の映画作品に
負けず劣らず、良い部分を削ってしまうって事になるわけで・・。
つまりは観る側にとって「んー、なんかよくわからん・・」
となってしまうんです。
他の方もレビューされてましたが、少なくとも
30分賭×6本×シーズン3くらいのドラマの方が
この作品を本当のキング作と言う風に描けるのでは
無いでしょうか。いま、海外作品いっぱい出てますしね。
「ウォーキングデッド」とかよりよっぽど人間性を
描きだした良い作品になるかもしれません。
また、VFXも映画の出来ではないですね。
スプラッターシーンも血は一面ですが飛び散るシーン無し。
エイリアンはしょぼいし、本当にドラマモード並です。
と言う訳で御大はこんな作品にしちゃった監督やスタッフ
プロデューサーに怒ってらっしゃるでしょう。
もう御大の作品は映画化しちゃだめですよ。
恐怖の赤い黴! 尺不足が悔やまれる映画
勝手にキング原作映画特集4。
今回は『ドリームキャッチャー』!
鹿狩りをする為、雪山の小屋に集った旧友4人。
だが1人の遭難者の来訪をきっかけに、4人は
全人類をも脅かす未曾有の恐怖と対峙する羽目になる……。
はい、最初に個人的な結論を言ってしまいますとね、
コレ、失敗作です(爆)。
キング原作の映画化がいかに難しいかを
如実に示した映画とも言えます。
なにせ監督・脚色はローレンス・カスダン。
アカデミー賞脚本賞ノミネート経験がある方
にも関わらず、とんでもなくとっちらかった
映画が出来上がっちまった訳ですよ。
(まあ原作自体が色んな要素を詰め込み過ぎてる気も……)
とはいえ、前半はかなり面白い。
氷をモチーフにした不気味なオープニングは期待を
持たせるし、赤い黴、雪道に座る女、逃げ惑う動物たちなど、
何かとてつもなく危険な存在がじわじわ浸食してくる雰囲気は見事。
原作でも印象的だったトイレの場面には顔が引きつりそうになるし、
軍が○○○を襲撃するシーンはエンタメ的にかなりの迫力だ。
が!
怪異の正体が明かされた辺りからの展開がヒジョーに不味い。
人物描写が不足している為にその後の展開に説得力
が無く、おまけに主人公らの少年時代に関する
伏線回収などで物語のテンポがガクッと落ちる。
そしてそのまま……衝(笑)撃のラストへ雪崩れ込んでしまう訳で。
キング原作は読むと映像が浮かび易いと言われるが、
実は情景描写以上に登場人物の心理描写がかなりの
ウェイトを占めていて、それを映像として翻訳しきれ
なかった結果、極めて凡庸な出来になってしまう例が多い。
おまけに『ドリームキャッチャー』原作は全4巻
という長大な内容である事に加え、最後の決着は
登場人物らの思念の世界で展開されるのだから、
2時間程度の映画に収めるのは厄介極まりない。
まさに鬼門ですよ、鬼門。
一体どうやって最後の決着を映像にするのかと
危惧していた僕だったが……結果は……原作とは
全く異なる……あのトホホなラストに……。
やっぱ尺不足だよね。
原作ファンには激怒されるだろうが、
いっそ少年時代のエピソードをまとめて冒頭で
見せるかバッサリ削るかしてしまい、あとは
パニックホラーとしての映像的ケレンを追求した方が、
映画としての面白さやまとまりは上がったかも知れない。
ま、そんな文句は“下手の横見”ってヤツ。
TVシリーズでも良いからリメイクして欲しいなあ。
<了> ※2012.05初投稿
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余談:
僕の大好きな漫画家に 山本さほさんという方が
おられるのだが、この方の『岡崎に捧ぐ』第3巻に
掲載された『ドリーム・キャッチャー』評漫画が
ドンピシャで爆笑もんである。ボロクソ描いて
おられるが、むしろ観直したくなるので是非。
いかにもキング原作らしい作品だけど・・・
20年前。ある少年の危機を救った事で、
4人の少年は「力」を手に入れました。
それから20年。
その「力」は彼らの重荷でしかなくなっていました。
森の中にある小屋に毎年冬集まること。
それが、彼らの恒例行事。
ところが、今回はいつもと違っていました。
彼らは、人類全体の運命を左右する事件に巻き込まれます。
スティーブン・キング原作のSFホラー小説の映画化作品です。
キング原作の映画化作品の中でも
完成度はかなり高いと思います。
ノリ的には「B級ホラー」っぽい感じで、
いかにも「キング作品」らしい話だと思いました。
ただ、ちょっと詰め込み過ぎというか、なんというか・・・
あれもこれもと欲張りすぎて、内容が散漫になってる気がします。
モーガン・フリーマンの悪役ぶりは見物でした。
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