どろろのレビュー・感想・評価
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どろろ
原作は読んだ記憶は少しあるのですが結末がどうなったか全く覚えていません。題名が「どろろ」なのに「主人公」は、もう一人の人物「百鬼丸」のようだなあと思ったことを覚えています。
続編も必ず制作されるだろうことを感じさせるラストでした。いや、あえてそのことをはっきりとさせたラストでした。続編では、百鬼丸に人工の身体を与えた人物が、人間の宿命・さがを試してみようかともて遊んだ最後の倒すべき相手となるボスキャラではと想像してみましたが、はたしてどうでしょうか。それと絡んで来る主人公どろろです。どろろの生きていく目的は、百鬼丸と違うところにあるようですが、その極めつけの結果が二人の対決になるような気がします。
繰り返しになりますが、これほどの映画は久しぶりです。人間の生きていく目的はなにか、その目的を果たした結果、人間はどんな風に変わっていくか。一生懸命体に一部を取り戻すための旅でもあるのですが、段々と人間になっていく旅でもあるのです。ということは最後に会うべき人物は…。この私の想像はあえて書かないことにします。そうすると、この映画のテーマの前には、時代背景の安易な面やセットがどうのこうのやCGがどうのこうのは所詮、細事でしょう。この映画が描くテーマは、続編と合わせて見て振り返ると「スターウォーズ」シリーズのような壮大な結末と感動が待っているように思われました。
柴咲コウさんよかったです。ファンになりました。
この映画見るまで、柴咲コウさん、大嫌いでした。
そんなにきれいでもないし、好きなタイプでもないし、そんなに演技うまいとも思えず、見るのいやでした。
特に日本映画ファンである私は、いやというほど見せられ、もうおなかいっぱい、もうやめてくれと、ゲップが出るほどでした。
「日本沈没」柴咲さんの顔見るのがいやで、見に行きませんでした。(結果正解だったけど・・・)
どろろ役が柴咲さんだと聞いて、すごいショックでした。
なんでだ?ぜんぜん違うだろ、どろろは子供で男だろ(実は女だったという設定だったけど・・・)と思い、怒りが込み上げてきました。
でもこの映画見たら、ぜんぜん印象変わりました。
大正解です。
この役は、柴咲さんしか、できなかったと思います。
なんだかすごくよいキャラで、たぶん本性が出ていたのではないでしょうか、ファンになってしまいました。
それにどろろを成人女性にしたことで、恋愛っぽい雰囲気も出て、女子も安心して楽しめるような感じになっていました。
実際、映画館に入っていたのは、7、8割、女性でした。(妻夫木さんのせいかもしれませんが・・)
とにかくこの映画、もすごくいいって感じでもないけれど、ストーリーもしっかりしていて、十分楽しめます。
最近の、おもしろい絵ばっかり求めて、ストーリーが、わけわからなくなっている、ハリウッドのアクション物よりはずっとおもしろいです。
どんどん続編作っていただきたいです。
小さい頃「どろろ」ってアニメで見ていたような気がしますが、怖くて、あんまり好きではありませんでした。手塚先生のだと、「ワンダースリー」が好きだったんですが、「ワンダースリー」→実写は、さすがに無理ですかね?見たいんだけど・・・・・
イマイチ言いたいことがわからない
原作は、ディテールはもう忘れてしまいましたが、一応読んだことがあります。それなりにワクワクさせられるものはありましたが、手塚治虫がこの作品を通じて何を言いたいのか、イマイチわからなかった記憶があります。
で、映画になっても、イマイチ言いたいことがわからない感じがよく似ていました(^^;)。
柴咲コウが演じるどろろには無理があるんじゃないかと思っていたのですが、意外と許容できました。彼女の、思いきりのいい演技のなせる技だと思います。
星4つに近い星3つです。
音楽が合わない
思っていた以上に上出来!面白い。妻夫木も柴咲も浮かれることなく落ち着いている。角川「里見八犬伝」以来のエンタメといっても過言ではない。
ただ、音楽に一貫性が無く、とくに前半の音楽が軽過ぎる。はっきり言って、作品を台無しにしている。
p.s. 絵コンテの松村宏さんに観終わってから見せてもらったら、アレもコレもなるほどというカットばかりだった。松村さんは「おくりびと」の絵コンテも担当している。
日本映画の悪い癖
自ブログより抜粋で。
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原作を知らないんだが、多彩な要素を含んだ題材は面白そう。しかし映画としては、それを活かしきれていない印象。
とりあえず始まって早々、作品の世界観を説明するのに時間が掛かりすぎ。
百鬼丸(妻夫木聡)の生い立ちの説明がだらだらと続き、中盤辺りではどろろ(柴咲コウ)の過去が取って付けたように語られる。
ワイヤーアクションやCGを駆使したアクションシーンは見応えがあるけれど、なんだかゲーム画面を一方的に見させられているようで、高揚感もいまひとつ。
最後のまとめどころは悪くないと思うだけに基本的な部分での脚本の煮詰め不足がもったいない。
また、わざわざニュージーランドまで赴いて撮影された壮大な景色や独特な色彩など、映像的に目を見張る部分がなくはないのに、移動感が乏しく、作品世界の広がりが感じられない。
こぢんまりとした世界観だと良作を作れるが、壮大な世界観を描こうとするとたちまち安っぽくなる日本映画の悪い癖がここでも露呈していて、良質の題材ゆえに観ていて歯がゆくなる。
どろろどろろどろろ!!
爽快度
★★★★★
キャスト
★★★★☆
ビジュアル
★★★★★
原作はかの有名な手塚治虫氏の同名漫画「どろろ」
基本的な設定は原作に添っていますが、ストーリーはオリジナリティーに富んだものになっています。
しかし決して支離滅裂にはならず、百鬼丸の悲劇性や格差社会への訴えは原作からきちんと受け継いでいます。
この映画「どろろ」は続編も制作されているそうですが、その割にはラストが尻切れ蜻蛉にならずわりとスッキリしていて、その点でもこの映画は非常に評価出来るものだと思います。
1作目がこれほど優れていると2作目3作目で力が抜けてしまうのではと心配ですが、期待して待つ事にしましょう。
惜しい!!
やっと観ました。しかもテレビで・・・。手塚治さんの名作に一流、ベテランの俳優さんで固めたようだが、構成自体が荒すぎてしまったカンジがあります。急がずにじっくりと仕上げて欲しかったです。しかし、俳優さんの演技には拍手!!
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