「ぶち男前っちゅうわけやないけど・・」カーテンコール(2004) shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
ぶち男前っちゅうわけやないけど・・
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映画「カーテンコール」(佐々部清監督)から。
せっかくの映画作品なのに、山口県の方言が気になってしまった。
昭和30年代から40年代の下関の映画館で活躍していた
幕間芸人・安川修平のことを知ってその調査を始めるところから、
スタートするが、藤村志保さん扮する当時の従業員が、
「どんな方でしたか?」の問いに、
「ぶち男前っちゅうわけやないけど・・」と答えた。
私の大学時代に、山口県出身の友達がいて、
山口県の言葉には、英語の「原級・比較級・最上級」が存在し、
「ぶち・こち・かち」と言うんだ、と自慢していたのを思い出した。
「ちょっと、すごく、ものすごく」くらいの感覚で、
ぶち広い、こち広い、かち広い・・と使うらしい。(当時の記憶ですが)
そこで作品中、取材の会話で「ぶち男前・・」を耳にした時、
懐かしさと、やっぱり本当だったんだという確信が持てて、
他のメモした台詞より、インパクトがあり輝いてしまった。
本来なら、この作品を思い出すには、なんといっても
「星よりひそかに 雨よりやさしく」なんだろうけれど・・。
下関が舞台らしく「在日朝鮮人」などの差別問題も含めて、
映画の最盛期、そして衰退期がわかる作品でもあった。
シネコンとは違う昔の映画館・・なんとなくだけど覚えているなぁ。
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