「アメリカン・ニューシネマの隠れた傑作」サンダーボルト sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
アメリカン・ニューシネマの隠れた傑作
MGMのライオンが吠え、UAのデザインが映った次の瞬間から、どこか懐かしく心地よい空気が訪れた。
娯楽性とエモーショナルな雰囲気のバランスが絶妙。北西部の原風景を移動するロードムービーとしても出色。レッドやグッディなど脇役に至ってもキャラクターがしっかりと掘り下げられている。そして、全編にアメリカン・ニューシネマの香りが。
特に70年代を贔屓目に見たり、神格化しているつもりはないのだが、最近の作品ではこの空気感は味わえないなあ。
あとは、何と言ってもライトフット!
ラスト、サンダーボルトは泣かなかったが、私は切なくて泣けた。
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