「対立の中心がぼやけている」コーチ・カーター いもりりさんの映画レビュー(感想・評価)
対立の中心がぼやけている
不良バスケ少年が名コーチを得て高校バスケを勝ち上がる話。
スポーツ物としてはエキサイティングで面白い。
一方で貧困を描いた社会派としては微妙。
この映画は生徒を進学させるために試合をさせないコーチと、
生徒に試合をさせようとする親や世間との対立を描く。
だけどこの対立構造が腑に落ちない。
つまり試合をさせることは即ち進学への途を閉ざすことになるが、
それを本当に親や世間が望むだろうか。
両面が十分に描かれていない、片手落ちだろう。
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