猿の惑星のレビュー・感想・評価
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子供の頃に見た衝撃は忘れられない
さすがSF映画の名作。今見ても十分面白い。
子供の頃は、ただ猿と人間の逆転劇を楽しんでいたが、大人になって見直せば、愚かな人間への警鐘がこれでもかも言わんばかりに散りばめられている。
ラストのあのシーン、初めて見た時は強烈すぎて、子供ながらに呆然としてしまった。
こういう映画は今でも金ローでやればいいと思うんだけどね。昔は流してたんじゃなかったかなぁ。
鮮やかなエンディング それがすべて
私がこの映画を見たのは、TVの洋画劇場で、サルのメイクも、人間が支配されていることも、TVシリーズ『猿の軍団』からの逆輸入?でした。
それで、人間が猿のメイクを施して演技をしていることに興ざめして、きちんと見る気はしなかったのですが、『ベン・ハー』を見てチャールトン・ヘストンのファンになり、思い出して見てみたら、びっくりの結末。
公開当時、見終えた人に、「結末は誰にも話さないでください」というキャンペーンで、話題になったそうで、言わばネタバレ禁止作品の元祖と言うべき映画ですね。
いよいよリブート作品も公開直前で、人間が猿に支配される背景が描かれるようですが、すべての始まりはこの作品。光速での宇宙航行ができるほどに発達した人類がどうして猿に支配されるのか、かいもく見当が付きませんが、とにかくこの映画がなければ、そんな続編も存在しなかったわけで、お話としての完成度はお見事としか言いようがありません。
いつかの未来
初代、猿の惑星です。数多あるレビューの一文に加わわれば幸いです。
改めて感じたのはやはり完成度ですね。本作は1968年の映画であっても実際のロケーションで撮影しているためか現代の映像技術と遜色ない。それに、建物も動物園のような檻と石造りのセットが主体だけど、未知の惑星と言われれば現代でもしっくりくる。ただ、人と猿の立場が逆転しているだけ。この一点だけでここが未知の惑星だと感じさせているところがすごい。それも全て思い込みによるものなんだけど。そして、あの結末。ここにきて、既知のものを使うのが当然という結論にさえ至る。
撮影に関しても、序盤は岩肌の難所が撮影困難なせいもあってかハイアングルや定点のシーンが多かったけど、それが返って未知の惑星感や孤独感を強めていたり。今では問題になるだろうけど、人間たちの扱われ方もそれだけでインパクトがあった。人間たちが追い立てられるシーン、檻から手を伸ばすシーン、首輪で連行されるシーンなど、動物園を見ているような。エイプたちも暴力的でなく作業的なところが意図してなのかそうでないのか。また、言語を発したテイラーを審問する民主制もあったり、完全に社会が入れ替わってしまっていることを物語るシーンでした。やはり、初代は映像技術に頼れない分、技巧で見せる「映画」と感じますね。対して、リブート版は物語を見せる「映像」となってしまっている。コストや制作時間もあるし、面白いのでいいですけど。
当時、本作が大ヒットした理由も考えてみました。制作された1968年頃は第二次世界大戦から二十年余りが経過し、大戦が過去のもとなりつつあった。人類の傷も癒えたけど、悔い改めるべき後悔も残った。それが原子爆弾の投下だと思います。ここに来て、ようやく自分をも脅かしかねない兵器であると理解してきた頃だと思います。手に余る力を手にした未来、人は結果を見なければ理解できない生き物なので、フィクションと言えど現実味を帯びた本作に一抹の不安を感じたのではないでしょうか。作品もすばらしいですし。
そして、この未来は2024年の現在でもフィクションと言えるのか分からない。今日でもシリーズが続いているのはむしろ現実味を帯びてきているからかもしれません。SF作品はいつかの未来を描く物語、人類に可能性と警鐘を与えてくれているジャンルだと思います。
0014 人生最大のバッドエンディング
1968年公開
ネタバレなしでテレビ放送見たもんだから
最後は衝撃でした。
さらに本作の本質はサミーデービスジュニア曰く
「最良の黒人映画」といつか白人と黒人の立場が
逆転するのではないかという深層的な恐怖を描いている
と読み解いている。
それをライフル協会長にもついたゴリゴリの保守派
ヘストンが人間(白人)を演じるのは皮肉。
テレビ版吹替では猿の一人称がおいらー、で
なんでなんでしょうね?
ジーラとコーネリアスの仲睦まじさはいじらしく
彼らの上司のオラウータンは実は人間の進んだ文化と
凶暴性を知っていたのだった。
ヘストンはラストある遺物を見つけて泣き崩れる。
100点
1973年12月24日『月曜ロードショー』
何度観ても楽しめる、SF映画の金字塔
何度目か忘れたぐらい観てますが、見る度にこんなんだったっけ、と毎回新鮮な気持ちで観てしまう不思議な魅力を持つ作品です
SFチックなシーンはとても少なく、割と会話劇のパートが多いということを再認識しました
独特な音楽がサスペンスフルな雰囲気を盛り上げ、猿に支配され人間が虐げれている映像と相まってただならぬ緊張感を煽る演出が見事
始めから終わりまで飽きることなく楽しめました
猿の特殊メイクが顔の表情と連動して動く精巧さに驚いた、これを半世紀以上前に実現していたというのが凄いです
なので意外にも、今観てもそんなに古さを感じないのが本作が不朽の名作と言われる所以だと思います
そして有名すぎるラストは何度観てもエキサイティングです
質問 320光年とは
320光年とは光の速さで320年かかる距離ということですよね。
宇宙船の中はどれくらい時間は進んでいるのですか?
320年ではないのですか? 光速に近い乗り物だと時間が経つのが遅いので、320年はかからないのか。
もし、わかる方がおられたら、よろしくお願いいたします。
新作を見に行く前に、
予習しようと思っていたら、午後ローで放送しているのをながら見。まあ、4〜5回は見てるからね。
放送の尺からしてカット版だろうけど、吹き替えが超一流な事もあって楽しんで見れました。
以前ほどザイラス議長の言動に怒りは覚えなかったなぁ。おそらく彼は全てを分かっていた上での行動だったから、あの後でジーラ博士とコーネリアスを異端審問にかけるという徹底ぶりなのが、「猿の世界を守る」という彼の確固たる意思を感じる。
もしも逆の立場なら、宇宙船から降りてきた言葉をしゃべる“猿”なんて有無を言わさずに殺すか解剖だよね。それが支配者たる“人間”の正義。なんら間違ってない。
なんだか新作を見に行く意欲が薄れちゃったなぁ😓 これより面白い訳ないからね。
社会風刺
原題:PLANET OF THE APES
"Disney+"にて吹き替え版で視聴
面白いセリフやシーンが沢山ある。
宇宙船や宇宙服がアニメっぽくて好き。
BGMがデタラメっぽくて独特で好き。
話そうとするテイラーを見てエイプが猿真似と言ったり、支配者たちが裁判の時に見ざる聞かざる言わざるのポーズをする。
エイプの支配者が根拠として持ち出す聖書もヒューマンとエイプが書き換えられていて面白い。
テイラーとキスする前のDr. ジーラのセリフも笑える。
隠蔽や捏造で事実をねじまげる支配者のことをテイラーがズバリはっきり言及してくれてスッキリする。
ジーラに協力的なエイプのコーネリアス、口がきけないヒューマンのノヴァが登場する。
『猿の惑星: 聖戦記』にもエイプのコーネリアス、口がきけないヒューマンのノヴァが登場するが、おそらく同一人物という設定ではなくオマージュだろう。
余談だが、『進撃の巨人』のハンジ・ゾエは、テイラーを擁護する研究熱心なDr. ジーラがモデルになっていたのかもしれない。
もしも この映画を全く知らない人が現代に観たらオチは途中で気付くだ...
もしも この映画を全く知らない人が現代に観たらオチは途中で気付くだろう。たぶん。しかし私は小学生の頃テレビで見てて引き込まれ ラストシーンにも驚いたもんだ。大人の頭脳でなかったから楽しめたのかも。
大ヒットで続編がどんどん出来て5作もある。さらに日本では1974年に『猿の軍団』というSFドラマまで作られた。
元はフランス人作家ピエール・ブールが1963年に発表した小説を原作とする映画だった。
数十年後、21世紀になってから
『猿の惑星』(1968年)
『続・猿の惑星』(1970年)
『新・猿の惑星』(1971年)
『猿の惑星・征服』(1972年)
『最後の猿の惑星』(1973年)
と5作連続で見直した覚えがある。
今作で猿たちが乗馬したり道具を使う設定は分かるが、鉄砲や水圧ホースはハイテク(精密機械)過ぎて違和感があったのも覚えてる。
もうすぐ公開『猿の惑星:キングダム(2024年)の為に新3部作の
『猿の惑星:創世記』(2011年)
『猿の惑星:新世紀』(2014年)
『猿の惑星:聖戦記』(2017年)
を見直す予定がついつい今作も観てしまった。後で『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から観よう。
『PLANET OF THE APES 』(2001年)は見直さなくてよいだろうと思う今日このごろ。
当時みたわけではないけど面白い
冒頭の計器のシーンとか広い星を歩くシーンとか最高
映像もすごいきれいで感動した1作目しかみてないので続編面白いのか
期待値大です
見ざる、聞かざる、言わざる/See no evil, hear no evil, speak no evil.
ルパン三世の銭形警部の濁声ではなく従来のダンディな美声での納谷悟朗お芝居を堪能出来るだけでも鑑賞の価値がある作品。
ちなみに中身は酷い作品。
年代を見ればベトナム戦争の全盛期。
なるほど。
当時のアメリカ合衆国は法律や科学が無視された原始時代だったのか。
まあ原始時代は酷いかもしれないが(飛行機すら知らないんだから強ち大袈裟でもない)。
猿は黒人だという説‼️ベトナム人だという説‼️そして日本人だという説‼️
シリーズ第一作にして最高傑作‼️当時のハリウッドの最新技術を駆使したこのSF映画のテーマ・見せ場としては人種差別、ディストピア的な世界がもたらすサスペンス、そしてチャールトン・ヘストンの日焼けした肌、もちろん、あの衝撃的なエンディング‼️原作者の方は、第二次世界大戦下に日本軍の捕虜体験があったらしいです‼️それがこの映画に影響しているとなると、猿は日本人⁉️ショーック‼️製作当時、高度経済成長期で驚異的な世界進出を果たしてきた日本人をも風刺‼️ただ、それだけではなく、ベトナム戦争におけるベトコンと米兵の関係の風刺であったり、黒人民族主義運動が盛んになっていた黒人と白人の関係、人種差別も風刺されてるみたいです‼️ホント奥が深い‼️そして、衝撃のラストは、米ソ冷戦の成れの果てという当時の緊迫感を伝えている‼️ただ、これは現代の世界情勢にも当てはまるので、考えただけでゾッとしますね‼️とはいえ、愛嬌溢れる猿たちの秀逸なメイクとキャラ‼️最近のシリーズにおける本物の猿たちが喋ってるようにしか見えないモーションキャプチャーよりは、味があって好きですね‼️
衝撃のラスト・と、痛烈な風刺。
いつまでも心に突き刺さる。
単なる”実は…”というオチではない。
公開時、ネタバレ厳禁とされた映画。
とはいえ、そのネタバレはいろいろな解説で聞いていた。
だが、前半の異文化の中でのハラハラから、
洞窟シーンでの種明かし、
その流れの中で知るあのラスト。
テイラーと一緒に喚き散らしたい気分だった。
人間が、他種にやっていること。
観察・実験・世話の様子が、痛くてたまらない。
テーラーが昆虫採集用に捕まえた虫、里に下りてきてしまった野生生物になったようで、その行く末にハラハラ。
ペット・家畜や実験動物に対する仕打ちと同じ手術・ロボトミー・博物館。
医学・科学の発展と命の尊厳。
いったい何様なんだと、怒りが猿に向くと同時に、同じことをやっている自分たちへも突き刺さる。
そんな中、収監された動物と心をかわしたいジーラの仕草がかわいらしくて。
ここでも動物たちと関係を作りたがっている自分たちを見ているようで、複雑…。
そしてサルたちの世界がこそばゆい。
裁判・葬式・学問への情熱・昇進・出身によって決まってくる地位…。進化論に対する論議まで再現。
まるで私たちの世界を見せられているようで苦笑してしまう。
テイラーの、ジーラ達へのふるまいが暴力的なのがすごく気になった。
宇宙飛行士となった人だから、知的で紳士的なふるまいを期待したけれど、ターザンか里に下りてきてしまった野生動物かと言いたくなるようなふるまい…。痛みや不安でああなっているのかな?古いアメリカ映画だからああいう乱暴なのが”男らしさ”の表現なのかな?なんて思っていたけれど、
最後のオチにつながっているとは。
うまい!!!
テイラーと同じ行動様式の、すべての現代の人間の日々の行動・考え方が、オチにつながる。
なんて、思いながら見ていると、あながちSFとも言えず、未来予言のようにも見えてくるところで、あのラスト。
「禁止区域」「禁止区域に存在する遺跡」という時点で、オチの予感はひしひしと伝わってくる。
そこに、ザイアスの説明。
テイラーの行動で証明されている人間の性。使役動物(家畜・奴隷)としての”人間”なら増やす方が良いだろうに、なぜ”去勢””駆逐”が必要なのか!!!
それを反面教師にして猿たちが作り上げてきた世界。
そしてラストのショット。この結果を招いたのは…。
冷や水を浴びせかけられた気分。
探検・サバイバル映画でもあり、
何がどうなっている?とミステリアスでもあり、
異文化経験のワクワク感と、自分たちへの風刺に苦笑し、
ジーラやコーネリアス・ザイアスらの怖いビジュアルと、愛らしい動作・表情のギャップに愛着を覚え、
B級映画的なノリに、くつろぎながら楽しんでいると、
最後にとてつもないシンプルなメッセージをつきつけられる。
生涯忘れられないインパクト。
未来に伝えたい映画。
地球が、私たちの知っている地球として残っていくために。
(原作未読)
ああ、確かに、続編・サイドストーリー・スピンオフ…ジーラとコーネリアスの物語とか…を作りたくなる。
愛しくなる映画。
未来の地球・・・
SFアドベンチャー
オリジナルシリーズ1作目(1968年)
4人の
宇宙飛行士を乗せた
宇宙船イカルス号が
ある惑星に不時着する
だが、そこは
猿が支配する惑星だった。
あまりにも有名な作品ですね。
宇宙飛行士テイラーを演じる
チャールトン・ヘストンは
「十戒」(1956)も感動作で
「ベン・ハー」(1959年)では
アカデミー賞
主演男優賞を獲得。
子供の頃、父と一緒にテレビで観て
人間と猿の立場が逆転していることに
大きな衝撃を受けました。
捕らわれの身となったテイラーの
逃亡を手助けする
チンパンジーの考古学者
コーネリアスと
動物学者ジーラ博士の
特殊メイクも驚きでした。
ラストの場面の砂浜で
チャールトン・ヘストンの
絶望の表情が忘れられません。
シリーズ第3作の後は新シリーズへ、がお薦めか…
NHKBS放送を録画して何度目かの鑑賞。
言わずと知れたSF映画の金字塔的作品だが、
さすがに公開当時の衝撃は経験済み
なので、やたらと間延びした展開だけが
気になる鑑賞にはなった。
過去の人類の文明地層の上にある
現在の猿文明、との設定は、
グラハム・ハンコックの「神々の指紋」
を思い出す。
映画の内容は一見荒唐無稽だが、
実態は深刻そのものと言える。
北朝鮮の核兵器のみならず、
昨今の欧米VS中ソの対立は、
このSF映画の設定がにわかに現実味を
帯びてきそうで恐ろしいばかりである。
シリーズ第2作以降を未見の方々への情報と
しては、ある意味、この第1作で
全てのシリーズ内容を
網羅しているようなものですが、
まあ意味があるのは第2・3作目までなので、
その後は、新シリーズの3作品に
移って頂くのが良いのかなと思っています。
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