猿の惑星のレビュー・感想・評価
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ジーラとコーネリアスのお話。その序章かなぁ。
この映画で語る生物学的法則の定義は
猿が進化したのではなく人間が退化したとしている。
さて。
ジーラとコーネリアスはその世界のアダムたイブになるのだ。
ゴリラ達が人間を襲うシーンは『小さな巨人』を思い出す。ある意味において、ベトナム反戦運動、公民権運動と連動している。本当のアメリカン・ニューシネマはこう言った映画だと思う。『トラ・トラ・トラ』『マンディンゴ』『小さな巨人』『猿の惑星』とかね。
『地球ではひげをのばして得意になってるのは、ガキばかりだ』
追記
猿が英語を喋っている段階で、話はわかると思うが。
子供の頃に見た衝撃は忘れられない
さすがSF映画の名作。今見ても十分面白い。
子供の頃は、ただ猿と人間の逆転劇を楽しんでいたが、大人になって見直せば、愚かな人間への警鐘がこれでもかも言わんばかりに散りばめられている。
ラストのあのシーン、初めて見た時は強烈すぎて、子供ながらに呆然としてしまった。
こういう映画は今でも金ローでやればいいと思うんだけどね。昔は流してたんじゃなかったかなぁ。
鮮やかなエンディング それがすべて
私がこの映画を見たのは、TVの洋画劇場で、サルのメイクも、人間が支配されていることも、TVシリーズ『猿の軍団』からの逆輸入?でした。
それで、人間が猿のメイクを施して演技をしていることに興ざめして、きちんと見る気はしなかったのですが、『ベン・ハー』を見てチャールトン・ヘストンのファンになり、思い出して見てみたら、びっくりの結末。
公開当時、見終えた人に、「結末は誰にも話さないでください」というキャンペーンで、話題になったそうで、言わばネタバレ禁止作品の元祖と言うべき映画ですね。
いよいよリブート作品も公開直前で、人間が猿に支配される背景が描かれるようですが、すべての始まりはこの作品。光速での宇宙航行ができるほどに発達した人類がどうして猿に支配されるのか、かいもく見当が付きませんが、とにかくこの映画がなければ、そんな続編も存在しなかったわけで、お話としての完成度はお見事としか言いようがありません。
いつかの未来
初代、猿の惑星です。数多あるレビューの一文に加わわれば幸いです。
改めて感じたのはやはり完成度ですね。本作は1968年の映画であっても実際のロケーションで撮影しているためか現代の映像技術と遜色ない。それに、建物も動物園のような檻と石造りのセットが主体だけど、未知の惑星と言われれば現代でもしっくりくる。ただ、人と猿の立場が逆転しているだけ。この一点だけでここが未知の惑星だと感じさせているところがすごい。それも全て思い込みによるものなんだけど。そして、あの結末。ここにきて、既知のものを使うのが当然という結論にさえ至る。
撮影に関しても、序盤は岩肌の難所が撮影困難なせいもあってかハイアングルや定点のシーンが多かったけど、それが返って未知の惑星感や孤独感を強めていたり。今では問題になるだろうけど、人間たちの扱われ方もそれだけでインパクトがあった。人間たちが追い立てられるシーン、檻から手を伸ばすシーン、首輪で連行されるシーンなど、動物園を見ているような。エイプたちも暴力的でなく作業的なところが意図してなのかそうでないのか。また、言語を発したテイラーを審問する民主制もあったり、完全に社会が入れ替わってしまっていることを物語るシーンでした。やはり、初代は映像技術に頼れない分、技巧で見せる「映画」と感じますね。対して、リブート版は物語を見せる「映像」となってしまっている。コストや制作時間もあるし、面白いのでいいですけど。
当時、本作が大ヒットした理由も考えてみました。制作された1968年頃は第二次世界大戦から二十年余りが経過し、大戦が過去のもとなりつつあった。人類の傷も癒えたけど、悔い改めるべき後悔も残った。それが原子爆弾の投下だと思います。ここに来て、ようやく自分をも脅かしかねない兵器であると理解してきた頃だと思います。手に余る力を手にした未来、人は結果を見なければ理解できない生き物なので、フィクションと言えど現実味を帯びた本作に一抹の不安を感じたのではないでしょうか。作品もすばらしいですし。
そして、この未来は2024年の現在でもフィクションと言えるのか分からない。今日でもシリーズが続いているのはむしろ現実味を帯びてきているからかもしれません。SF作品はいつかの未来を描く物語、人類に可能性と警鐘を与えてくれているジャンルだと思います。
0014 人生最大のバッドエンディング
1968年公開
ネタバレなしでテレビ放送見たもんだから
最後は衝撃でした。
さらに本作の本質はサミーデービスジュニア曰く
「最良の黒人映画」といつか白人と黒人の立場が
逆転するのではないかという深層的な恐怖を描いている
と読み解いている。
それをライフル協会長にもついたゴリゴリの保守派
ヘストンが人間(白人)を演じるのは皮肉。
テレビ版吹替では猿の一人称がおいらー、で
なんでなんでしょうね?
ジーラとコーネリアスの仲睦まじさはいじらしく
彼らの上司のオラウータンは実は人間の進んだ文化と
凶暴性を知っていたのだった。
ヘストンはラストある遺物を見つけて泣き崩れる。
100点
1973年12月24日『月曜ロードショー』
何度観ても楽しめる、SF映画の金字塔
何度目か忘れたぐらい観てますが、見る度にこんなんだったっけ、と毎回新鮮な気持ちで観てしまう不思議な魅力を持つ作品です
SFチックなシーンはとても少なく、割と会話劇のパートが多いということを再認識しました
独特な音楽がサスペンスフルな雰囲気を盛り上げ、猿に支配され人間が虐げれている映像と相まってただならぬ緊張感を煽る演出が見事
始めから終わりまで飽きることなく楽しめました
猿の特殊メイクが顔の表情と連動して動く精巧さに驚いた、これを半世紀以上前に実現していたというのが凄いです
なので意外にも、今観てもそんなに古さを感じないのが本作が不朽の名作と言われる所以だと思います
そして有名すぎるラストは何度観てもエキサイティングです
質問 320光年とは
320光年とは光の速さで320年かかる距離ということですよね。
宇宙船の中はどれくらい時間は進んでいるのですか?
320年ではないのですか? 光速に近い乗り物だと時間が経つのが遅いので、320年はかからないのか。
もし、わかる方がおられたら、よろしくお願いいたします。
猿服を着せられたヘストンは言った「猿のは臭え」
中学生の頃に洋画を見始めたが、ロードショーへは行けなかった。近所の名画座オデオン座で3本立てになってから観た。
おかげで「サムライ」と「続夕陽のガンマン/地獄の決斗」を一度に観て映画ファンになった。
中学の同級生にロードショーで「猿の惑星」を見て来た奴がいて「あれは◯◯なんだよ。最後に◯◯の◯◯が出て来るんだ」と得意そうにネタバレさせていた。
映画館でも観たし、TVでも何度もやったのを見ているが、午後ローで鑑賞。
テイラー(チャールトン・ヘストン)達は地球を宇宙船で飛び立つ。人工冬眠している間に2000年の時が流れ、ある惑星に不時着する。大気に酸素があるので船外に出て素っ裸になって水浴する。酸素があるのと外敵がいないのはイコールではない(エイリアン・コヴェナントもそうだ)。いきなり猿の集団に襲われる。ここは、猿が人間を狩る「猿の惑星」だった。
猿に襲われた時に喉を負傷して声が出なくなり会話が出来ないため、彼の地の人間と違う事を証明出来ない(ここは脚本が上手い)。
最初にTV放映された時、猿が自分達をよぶのを「おいら達」と吹替ていたのを思い出す。ジーラ博士は中村メイ子だった。
彼の地の人間は何らかの理由で1200年前に滅び、その後、猿が台当した事が判る。オランウータン、チンパンジー、ゴリラと猿種別で階級制度も垣間見える。別れのキスをねだるテイラーに、人間とキスする事を恥じるチンパンジーのジーラ博士がかわいい。
テイラーは馬を駆って猿たちの禁断の地に入るのだが、そこで彼が見たものは、…。
この第1作のラストは衝撃だった。
(これをネタバレした同級生松本は死刑!)
これ以後の「猿の惑星」シリーズは、全部オマケである。新作は見なくても良いかな。
[1968年11月9日 東十条オデオン座にて鑑賞済]
新作を見に行く前に、
予習しようと思っていたら、午後ローで放送しているのをながら見。まあ、4〜5回は見てるからね。
放送の尺からしてカット版だろうけど、吹き替えが超一流な事もあって楽しんで見れました。
以前ほどザイラス議長の言動に怒りは覚えなかったなぁ。おそらく彼は全てを分かっていた上での行動だったから、あの後でジーラ博士とコーネリアスを異端審問にかけるという徹底ぶりなのが、「猿の世界を守る」という彼の確固たる意思を感じる。
もしも逆の立場なら、宇宙船から降りてきた言葉をしゃべる“猿”なんて有無を言わさずに殺すか解剖だよね。それが支配者たる“人間”の正義。なんら間違ってない。
なんだか新作を見に行く意欲が薄れちゃったなぁ😓 これより面白い訳ないからね。
社会風刺
原題:PLANET OF THE APES
"Disney+"にて吹き替え版で視聴
面白いセリフやシーンが沢山ある。
宇宙船や宇宙服がアニメっぽくて好き。
BGMがデタラメっぽくて独特で好き。
話そうとするテイラーを見てエイプが猿真似と言ったり、支配者たちが裁判の時に見ざる聞かざる言わざるのポーズをする。
エイプの支配者が根拠として持ち出す聖書もヒューマンとエイプが書き換えられていて面白い。
テイラーとキスする前のDr. ジーラのセリフも笑える。
隠蔽や捏造で事実をねじまげる支配者のことをテイラーがズバリはっきり言及してくれてスッキリする。
ジーラに協力的なエイプのコーネリアス、口がきけないヒューマンのノヴァが登場する。
『猿の惑星: 聖戦記』にもエイプのコーネリアス、口がきけないヒューマンのノヴァが登場するが、おそらく同一人物という設定ではなくオマージュだろう。
余談だが、『進撃の巨人』のハンジ・ゾエは、テイラーを擁護する研究熱心なDr. ジーラがモデルになっていたのかもしれない。
もしも この映画を全く知らない人が現代に観たらオチは途中で気付くだ...
もしも この映画を全く知らない人が現代に観たらオチは途中で気付くだろう。たぶん。しかし私は小学生の頃テレビで見てて引き込まれ ラストシーンにも驚いたもんだ。大人の頭脳でなかったから楽しめたのかも。
大ヒットで続編がどんどん出来て5作もある。さらに日本では1974年に『猿の軍団』というSFドラマまで作られた。
元はフランス人作家ピエール・ブールが1963年に発表した小説を原作とする映画だった。
数十年後、21世紀になってから
『猿の惑星』(1968年)
『続・猿の惑星』(1970年)
『新・猿の惑星』(1971年)
『猿の惑星・征服』(1972年)
『最後の猿の惑星』(1973年)
と5作連続で見直した覚えがある。
今作で猿たちが乗馬したり道具を使う設定は分かるが、鉄砲や水圧ホースはハイテク(精密機械)過ぎて違和感があったのも覚えてる。
もうすぐ公開『猿の惑星:キングダム(2024年)の為に新3部作の
『猿の惑星:創世記』(2011年)
『猿の惑星:新世紀』(2014年)
『猿の惑星:聖戦記』(2017年)
を見直す予定がついつい今作も観てしまった。後で『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』から観よう。
『PLANET OF THE APES 』(2001年)は見直さなくてよいだろうと思う今日このごろ。
当時みたわけではないけど面白い
冒頭の計器のシーンとか広い星を歩くシーンとか最高
映像もすごいきれいで感動した1作目しかみてないので続編面白いのか
期待値大です
見ざる、聞かざる、言わざる/See no evil, hear no evil, speak no evil.
ルパン三世の銭形警部の濁声ではなく従来のダンディな美声での納谷悟朗お芝居を堪能出来るだけでも鑑賞の価値がある作品。
ちなみに中身は酷い作品。
年代を見ればベトナム戦争の全盛期。
なるほど。
当時のアメリカ合衆国は法律や科学が無視された原始時代だったのか。
まあ原始時代は酷いかもしれないが(飛行機すら知らないんだから強ち大袈裟でもない)。
猿は黒人だという説‼️ベトナム人だという説‼️そして日本人だという説‼️
シリーズ第一作にして最高傑作‼️当時のハリウッドの最新技術を駆使したこのSF映画のテーマ・見せ場としては人種差別、ディストピア的な世界がもたらすサスペンス、そしてチャールトン・ヘストンの日焼けした肌、もちろん、あの衝撃的なエンディング‼️原作者の方は、第二次世界大戦下に日本軍の捕虜体験があったらしいです‼️それがこの映画に影響しているとなると、猿は日本人⁉️ショーック‼️製作当時、高度経済成長期で驚異的な世界進出を果たしてきた日本人をも風刺‼️ただ、それだけではなく、ベトナム戦争におけるベトコンと米兵の関係の風刺であったり、黒人民族主義運動が盛んになっていた黒人と白人の関係、人種差別も風刺されてるみたいです‼️ホント奥が深い‼️そして、衝撃のラストは、米ソ冷戦の成れの果てという当時の緊迫感を伝えている‼️ただ、これは現代の世界情勢にも当てはまるので、考えただけでゾッとしますね‼️とはいえ、愛嬌溢れる猿たちの秀逸なメイクとキャラ‼️最近のシリーズにおける本物の猿たちが喋ってるようにしか見えないモーションキャプチャーよりは、味があって好きですね‼️
自由すぎてパッケージでオチのネタバレしちゃった女神
1968年の作品
監督は『パットン大戦車軍団』『パピヨン』のフランクリン・J・シャフナー
鑑賞した回数は数知れず
アメリカ映画ベスト5に永遠にランクインさせたい不朽の名作
今から55年前の作品という事実
類人猿と化した俳優たちの特殊メイクはオーパーツそのもの
原始人を支配する類人猿の星は2000年後の地球だった
相対性理論はさっぱり理解できないが宇宙旅行1年半で地球は2000年経っちゃうウラシマ現象が信じられない
子供の頃は今よりバカだったので気づかなかったが英語が通じるのはいろいろな意味であまりにも不自然だ
猿の博士に扮したキム・ハンター以外の女性俳優に台詞無し
だってノバ喋れない設定だし
スチュアートは眠ったまま死んじゃうし
っていうか飛行士は男3人じゃなかったのね
何度も何度も何度も観たのに久々観たせいかすっかり忘れていた
普通男3人女1人なら女は必ず生き残るはずだけどね昨今の映画作品なら
冬眠装置の故障でミイラになるのが彼女の1番の見せ場だった
『欲望という名の電車』でヒロインの妹役を演じアカデミー助演女優賞を獲得したキム・ハンター
共産主義者のレッテルを貼られしばらく干されたが『猿の惑星』でカムバック
この作品で2度目の助演女優賞を与えてほしかった
猿の法廷でやり取りはまるで中世ヨーロッパのよう
今もアメリカ人の半分は進化論を否定してることを思うとますます面白い
ラストシーンの衝撃度は映画史上ダントツ
『猿の惑星』よりインパクトがあるオチの映画を他に知らない
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