キャスト・アウェイのレビュー・感想・評価
全45件中、1~20件目を表示
日常と無人島に流れる時間の表現が見事。
○作品全体
時間の流れ方が独特な作品だった。
チャックが島に流れ着いてからは劇伴もなく、ただ海と風と雨の音があるだけ。ジャックの時間への固執がほだされていく感じが、環境音で表現されているような気がした。映像面では長回し、とまではいかないものの、1カットごとの時間が長い。ロシアでは目まぐるしく立ち回っていたチャック、そしてカメラワークがここでは鳴りを潜めて目の前に起こっていることだけを映していた。孤独の時間、という表現でもあったのかもしれない。
救出された後には、2つの時間が流れていたことがわかってくる。無人島に流れる「チャックだけがいる時間」とメンフィスに流れる「チャックだけがいない時間」。その2つはチャックとケリーの生活に決定的な隔たりを作ってしまう。それでも2人にある愛は変わらず…というストーリーはドラマティックだが、ファーストシーンとラストシーンにある交差点が、二人の交わりと別れを残酷に写し撮っているようにも見えた。
それでも天使の羽がついた荷物を届け、届け主と顔を合わせることができる喜びがあることを最後に表現していたことに、こちらも嬉しくなった。それぞれが別の時間を歩んでいても、僅かな時間ながら交わる時間はあって、そこに人のつながりの喜びを感じる。長い時間をかけたからこその喜びも含まれていて、時間に束縛されていたチャックがそれを感じ取っているのがまた面白い。
この人と人との交わり、出会いの喜びをチャックを通して、改めて感じさせてくれる作品だった。
○カメラワークとか
・無人島での明滅演出そのものを、チャックの無人島での灯火として映していた。アメリカへ戻ってきたがケリーと再会できず、ホテルで電気を明滅させながらケリーの写真を見つめるシーンがそれだ。あの写真と明滅こそが、チャックの生きる気力を沸き立たせるトリガーになってしまったのだろう。ろうそくの火のように明滅する弱い光だが、孤独という闇で生きるチャックにとっては物凄く大きなものだとわかる演出。
○その他
・終盤、チャックがケリーの家に行き、車で走り去ろうとするシーン。新海誠に染まっているので「絶対ケリーは間に合わなくて、車の影はもうない…みたいなカットくるだろうな…」って思ってしまった。『秒速5センチメートル』的な。車が引き返してきて二人が抱き合うところにあまり心に刺さらないのは、自分の中に新海誠を求めている心があるからかもしれない…。
トム・ハンクスの無人島漂流記‼️
トム・ハンクスとロバート・ゼメキス監督のコンビによるロビンソン・クルーソー映画‼️4年もの間、無人島で一人ぼっちのサバイバルを余儀なくされたトム・ハンクスの、一人芝居を堪能する作品ですね‼️ゴムボートで大波と格闘したり、火を発生させるため苦労したり、虫歯に苦しめられたり、イカダを作って無人島からの決死の脱出‼️そんなトム・ハンクスの頑張りに、そっと寄り添ってくれるのがバレーボールのウィルソン‼️島に流れ着いた漂流物の中にあったバレーボールをウィルソンと名づけ、話し相手にするこのアイデアが抜群‼️このウィルソンがいることで、このサバイバル生活が一際輝いてる‼️大海原での二人の "別れ" には涙‼️そしてポッチャリ体型からの、4年後のガリガリ&ヒゲモジャへの鮮やかな変身‼️トム・ハンクスの役者魂を見せつけられますね‼️願わくば徐々にやせ細っていく姿を時系列で見せて欲しかったんですけど、それは贅沢ですか⁉️そしてこの作品のキモは終盤‼️何とか人間社会に戻ることが出来た主人公が、ヘレン・ハント扮する恋人と4年ぶりに再会するシーン‼️トム・ハンクスが死んだものと思っていた彼女は、別の男性と家庭を築いている‼️しかし、思わぬ元恋人との再会に彼女の心は乱れ、大雨の中、車で一緒に再出発しようとするが、次の瞬間、我に帰る‼️そんな彼女の心中を察したトム・ハンクスのセリフ「うちに帰るんだ」‼️この時のトムの素敵な笑顔‼️いいなぁ‼️このシーンのためにサバイバルシーンがあったと思うし、このシーンのためにこの映画は存在するのかも⁉️それくらい素敵なシーンですね‼️
ウィルソーン!
愛妻家チャックはFedExの社員として世界中を飛び回っている。
今日も妻を置いて飛行機に乗った。「すぐに戻る」と言ったが飛行機墜落による無人島生活で4年が経ってしまい、という話。
良い点
生きることを諦めない
ウィルソンの事をバレーボールだと一応認識している
映像が綺麗(「帆」の置かれた海とか、荒野での地平線とか。)
ケリーと結婚しない
悪い(モヤっとした)点
ケリーと結婚しない
急に4年が経った
フォレストガンプから入ってターミナル、オットーという男、キャストアウェイ。トムハンクスはいつも芯のある男を演じます。素直で、でも意外と自分を持ってる。悪いことは悪いことだと分かっていて、できるだけ正しく生きてる。(僕もそう生きていきたいです)
でも、女運は絶対に無い。彼はいつも女に(結果的に)フラれたり、先立たれたりします。(世の中の女の人っけ結局は我の強い男がいいんですよね。だから彼みたいな人はキープのような扱いになってしまう)
今作は仕方ない節はあったのでまぁ、という感じですけど…まぁ母親の元カレが飛行機事故から蘇って母親を寝とった!となれば子供たちはもう意味が分からないような感じになるので仕方ないですよね。
何にせよ日は昇って、息をし続けなければならない。本当にそうなんですよね。いい映画でした。
感想メモ
良い話、感動
鳥も獣も出てこない漂流ものってあるんだなぁ
漂流する話だよな…?と思っていたら、いきなり飛行機が墜落、怖い、映像の粗さもリアルで怖い
海の荒れ具合も怖すぎた
1人で漂流しているので最初はセリフが少ない、悪態ついたり、叫んだりぐらい
一緒に流れ着いた積荷を工夫して利用するところ良い、バレー衣装のメッシュを網にして魚を捕まえるとか
火がついた時の喜びよう、顔が好き
ボールの手形に顔を描いてウィルソンという名前をつける
ウィルソンが流されている所好き、最初主人公は見えてないけど我々は見えている感じ
生還おめでとうパーティが終わった後にテーブルに残された残飯、カニ…
止まった時計、失われた時間
戻ってきてまた大切な人を失った
生きてこの荷物を届けよう、っていう希望になってたのかな、僕はこの荷物に救われました
私だったら絶対開封しちゃう…
歯医者にはすぐ行こう。時の残酷さ。
秀逸なタイトル。
漂流し、恐怖心や自死念慮を捨て去り、生還すれば大切な人の想い出として諦められていた。
恵まれた国で人生でこんな難儀を味わう人はごくわずかとは思うが、戦争紛争に巻き込まれ兵役や難民や亡命となれば似たような苦しみのさなかにいる人も世界には沢山いる。
それでも、人生には極力起こらない映像の中の事であって欲しいと思わずにはいられない。
大好きな人ケリーと結婚間近で、時間に忠実な仕事人間だったチャックが、Fedex勤務中に飛行機事故に巻き込まれ、一転、無人島の住民に。
怪我も日焼けもしながら、雨よけ、水分確保、火起こし、食料確保と様々知恵を身につけ4年間の歳月を過ごし、ついに筏を完成させて脱出を試みるわけだが、無事に生還してみれば。
戻ったメンフィスでは簡単にチャッカマンで火が付く。無人島でより大ぶりなカニはお皿にごろごろ並んでいる。
ケリーはよりによって歯医者スポルディングの知り合いの歯科医と家庭を築き小さな子供も産まれている。
宅配業ゆえに時間にあれだけうるさかったチャックが、唯一延期癖があった歯医者。
そのせいで無人島では歯が痛みスケート靴の歯と石で歯をもぎ取る羽目になったし、よりによって歯医者とケリーが結婚するなんて。
本当に皮肉なものである。
壊れた懐中時計のケリーの写真と、バレーボールのウィルソンを見てなんとか生き延びてきた4年間の絶望と小さな希望の繰り返しと、自然における人間の技術や身体のちっぽけさを突きつけられる作品。
枝を裂いて、それを編んで作るそのロープで、
首を括って死ぬか、生きる筏を作るのか。
事前テストで死ねないとわかったチャックは生きる方に方向転換できたが、そこには漂着してきたfedexの荷物のひとつに付いていた天使の羽のマークの存在も大きかった。
他の漂着荷物は、しばらく保管したのち、背に腹は変えられず、開封して無人島で生き延びる様々な道具として使うが、天使の羽の荷物だけは開封しなかった。中身が何かはチャックにはわからずじまい。
だが、その荷物の送り先ベッティーナが、最初のシーンでは、メンフィスからロシアにいる夫宛に荷物を送っている。天使の羽のマークの工房を夫婦で営んでいるようだったが、届いた先のロシアでは夫は浮気中で愛人と荷物を受け取る。
四年経って、生還したチャックが荷物をベッティーナに届けてみれば、工房の名前はベッティーナ単独に変わっていて、夫ではなく犬が増えていた。
時は、愛をも裂いてしまう。
歯もだめにしてしまう。
時間を本当に刻んでいたチャックは正しかったのだとわかる。
でも、時間を守ることだけでなく、何に大切な時間を使うのか。
クリスマスにケリーを置いてまで、仕事に行くべきだったのか?
ケリーはチャックが遭難したために、夢だった学者に近づくための論文発表の場に行かれなかった。
一瞬の、ほんの少しの決断が、人生のなにに時間を費やすかまで、自分のことも人のことも変えてしまう。
時間は、1分1秒を争い守ることよりも、大切な物事人との時間を大切にするということなのだと、チャックの気持ちを通してよくよく学ぶことができた作品。
ファンタジー漂流劇♥
吉村昭先生の『漂流』が好きで、この映画を見てみた。カニと椰子の実だけで、生存は不可能と見るべきだろう。タンパク質がめちゃくちゃ足らない。勿論、水分も足らない。
歯が痛い事の苦しみは理解できる。実に怖い話だが、そこからいきなり4年後に話が飛ぶ。実に奇妙だ。
吉村昭先生の漂流にはアホウドリの卵が栄養素として供給されていた。それでも『蠅の王』より悲惨な話だった。西洋人ってサバイバルは得意じゃないと感じる。大睦の気質があるのだと思う。さて、四方を海に囲まれた日本人はどうなのだろうか?
少なくとも、島から出る時に色々な準備をするはずだ。流石、予定調和のハリウッド遭難映画。それでも、なんとかなってしまう。
まぁ、話の主題は『漂流』の『どうのこうの』ではない。
三角関係の
サイン・コサイン・タンジェントだった。まぁ、それと資本主義の広告だねぇ。
寿司があって、カニが出てきて、ライターで火を付ける。何か日本に対する黄禍論の終焉とキャピタリズムの終焉の様な話なのかなぁ?
しかし、この映画はそれを予感していたのかなぁ。この公開後、アメリカの21世紀の運命が開ける。
ブリシットムービーとは言いたく無い。
ストーリーにリアリティがあって良い
ストーリーにリアリティがあって面白い映画。無人島で魚を捕まえることや火を点けることに対して試行錯誤する。怪我をしても治せない。そういった大変さを、映画を通じて疑似体験できる面白さがある。無人島脱出後、妻が既に再婚済みなところもリアリティがあり、面白かった。
彼が無人島からの脱出に希望を捨てず、サバイバル生活に耐え抜き、独力で筏を作り上げるガッツには頭が下がる。誰でもできることじゃ無いだろう。過酷な状況でも、前向きに知恵を絞れば道は開ける。そういったことを教えてくれる映画だった。
究極の選択
................................................................................................
運送業者のトムが恋人にプロポーズした後、配送のため飛行機に乗る。
しかしそれが墜落、一人で無人島に辿り着く。そして4年ほど生き延びる。
そしてついにイカダで脱出、偶然通りがかった船に救出される。
恋人はもう別の男と結婚してた。しかしトムをまだ愛してた。
トムも彼女を愛してたが、大人の対応で状況を覆さないことにした。
................................................................................................
こんなことあったら悲惨やなあって思ったな。
しかし同じ状況になった時、おれは脱出する勇気があるんやろうか?
島には食べ物もあり、寂しくても生き続けることは出来る。
海に出れば死ぬ可能性がある、うーん難しい選択やなあ・・・。
気の毒
トム・ハンクスの役作りと演技が素晴らしい。
時間に追われ、時間に置いていかれた男。
「人は時間に縛られている」冒頭のこの言葉がこんな不運な形で回収されてしまうとは。
あの羽の絵が書かれた荷物を開けなかったのは、彼の仕事に対するプライドか、絶対に帰って届けるという意思だったのだろうか。
そこまでの思い入れを表す描写がなかったような。
あの極限の状況で荷物を開けないなんてことあるかなと思ってしまった。
彼には苦労した分もっともっと幸せになって欲しい。その気配をもっと感じさせてほしかった。(出会いの予感はあったけれど)
【”何としても、生き延びる!”墜落事故により無人島に流れ着いた男の4年に亘る不撓不屈の姿を描いた作品。】
■運送会社フェデックスに勤めるシステム・エンジニアのチャック(トム・ハンクス)は、自社の貨物機に同乗するが、嵐による墜落事故に巻き込まれて無人島に漂着。
救助を待ち続ける日々の中で、彼はウィルソンと名付けたバレーボールに話しかけ、生きる希望を失わないよう必死で努力する。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・チャックが無人島に流れ着いた後に、彼が行った事が実にクレバーである。ヤシの実から水分を取り、最初は苦労するが火興しを覚え、ウィルソンと名付けたウィルソン製バレーボールに顔を書き、”相棒”のように毎日話しかけるのである。
ー 特に、孤独感を紛らわす様にウィルソン製バレーボールに顔を書き、常に傍に置いておく辺りは精神安定に効いてくるのだろう。-
・そして、4年後、奇跡的に筏で漂流中に大型船に救助されたチャックは時の人となる。だが、妻ケリーは彼の歯を治療した歯医者と結婚し、娘もいた。
ー 生還後の、虚無的なチャックを演じるトム・ハンクスの表情。だが、彼はケリーに会いに行き強く抱擁した後に、ケリーが保管してくれていた車で新しい人生を歩み始めるのである。-
<とにかく、無人島でのチャックの髭ぼうぼうで、やせ細った姿や、彼がサバイバル・スキルを取得し生き延びる姿が印象的な作品である。>
たくましい
主人公たくましい
無人島初期にココナッツとカニだけであれだけ活動できる身体的なたくましさと、孤独な無人島生活で気を保つためにボールを友達に見立ててバランスをとる精神的なたくましさ。
社員の青白い遺体を埋葬してあげたり、帰ってきた時に彼女を諦めたり、とてもいいやつでもある
時間に厳しい男っていう伏線どこ行った?
鑑賞後の気持ち
こいつ可哀想だなって思った。
時間に厳しい男が無人島で生活してなにが変わったのか、なにを得たのかがわからなかった。
鑑賞後の心の変化
なし
鑑賞後の行動の変化
飛行機になるべく乗らない
好きなシーン
ウィルソンを蹴って飛ばして探すシーン
嫌いなシーン
結構しちゃってる元カノの事実を知るシーン
登場人物の心情を想像しながら見るのが面白い
最初に主人公が登場した際、時間の重要性を説く感じがいかにも現代人らしさを強調しているように見えました。
飛行機が不時着し海に飛ばされた主人公はゴムボートに乗るが、夜の嵐は暗い中波も高く周りがどうなっているのか観ている側もよくわからない描写は、「実際に漂流したらこんな感じで周りが何も見えない中波に打たれるんだろうな」なんて思いました。
無事?無人島に流れ着いて間もない頃、漂着していた運搬物を拾い集めている主人公の仕事に対する真面目さだったり、絶望的な状況に置かれていることを理解していない呑気さに妙なリアリティを感じました。
次第に飢えていく主人公は、火を起こそうとするが失敗し手を怪我してしまう。その後、何を思ったか主人公が漂着した荷物のバレーボールに手から流れた血で顔の絵を描きます。バレーボールに描かれた顔(名前はウィルソン)に話しかけながら火起こしを再開すると見事成功しました。そのシーンを見て、彼は自身と向き合った結果上手く行ったのだなと、ただそれって意外と難しいよなぁと。
火起こしに成功し、ウィルソンという友(自分の内面?)を手に入れた主人公はなんと4年も無人島で生き残り、さらにはなんだかんで救出されます。救出されたは良いが、恋人は別の男と結婚していて子供もいました。そんな状況でもまだ愛していると恋人から告白を受けるが、主人公は彼女を夫と子供の元へ送り届けます。おそらく主人公は既に彼女が築いていた家庭を守るために身を引いたのだと思いますが、それができる強い心だったり彼女への愛を感じた良いシーンでした。その後、主人公は友人に彼女を失ったことを嘆きながらそれでも息をする(生きていく)と告げます。
ラストは遭難前に時間と戦っていた主人公とは打って変わって、道端に車を止め地図を見ながらどこに行くのかを考えるシーンで終わります。人生は気の持ちようで多くの選択肢が生まれると言っているような終わり方でした。
登場人物の心情や性格をセリフではなく演者の表情や立ち振る舞いから感じるシーンは見ていて気持ちよかったです。無人島にいる間は環境音のみのシーンが多く、要所で流れるBGMの使い方が上手いなぁと。
困難な状況下でも
配送会社のシステム・エンジニア
チャック・ノ―ランド
(トム・ハンクス)は
結婚を考えている恋人ケリー
(ヘレン・ハント)との
親族クリスマス会の夜、
急遽、仕事の連絡が入り
大晦日には戻ると約束して
空港へ向かうが
搭乗した貨物機が天候不良の為
海に墜落、4年間 無人島での
サバイバル生活を体験する事に・・。
どんなに困難な状況下でも
諦めず生きる事に
全力を注ぐ主人公が素晴らしいです。
トム・ハンクスが、役の為に
身体を酷使して挑んだ作品。
無人島で一人 しかも4年間
考えただけでも ぞっとしますが
チャックは、落ちてきた
椰子の実を拾って水分を確保したり
原始的な火熾しを試みたり
怪我を繰り返しながらも成功させ
逞しく命を繋いでゆく姿に感動します。
救命ボートで沖へ出ようともしますが
大波に押し戻され
うまくいかない苛立ちの感情も見事。
海に漂う荷物を拾った、チャック
最初は開けずにいたが
限界になって 中身を確認。
その中には
孫への誕生日プレゼントだった
ウィルソン製のバレーボールがあり
ボールに顔を描き
「ウィルソン」と呼びながら
孤独な寂しさを
紛らわせてゆくのですが
その、心の支えでもあった
ウィルソンとの別れのシーンは
とても切なくて・・・・涙です。
その後、貨物船に発見され
無事、生還し 戻ってみると
恋人のケリーは
他の男性と結婚していて
子供もいる事に愕然とするチャック
クリスマスの夜のプレゼント交換で
ケリーにもらった懐中時計を
返すチャックの心中は・・・
ケリーも もう少し
待てなかったのかと思うのですが
チャックのお葬式も済ませたというから
けじめをつけたのでしょう。
切なく、悲しい運命ですね。
ラストは、島で、
最後まで箱を開けなかった
羽が描かれた荷物を
持ち主に届けに行くのですが不在。
メモを残して 戻る途中の
十字路で、地図を確認していると
一台のトラックが止まり
女性が降りてきて道案内。
「頑張って」と
過ぎ去るトラックの後ろあおりに
羽のマークを見つけるチャック
そうです、彼女が受取人
べティーナ・ピーターソンでした。
この後、十字路のチャックは
何処に向かったのかな・・。
そして、箱の中身も気になるのでした。
大好きなロバート・ゼメキス監督作品
2度目の鑑賞でした。
時の重みについて考えさせられる
トムハンクス演じるチャックは仕事人間。配送会社FedExを経営しており、時間に対してとても厳しく荷物を時間通り運ぶことに全力を尽くしている。その姿勢は『時に背を向けたり、時の観念を忘れることは大罪だ』『我々は時に縛られて生きている』という台詞からも見受けられる。
そんなチャックが配送中の飛行機事故で無人島に漂流してしまう。チャックと共に流れ着いた配送物に、初めは手をつけないのが彼の仕事に対する誠実さを表しているように思う。時が経ち、開封した流れ着いた漂着物は一見役立たないものにみえるが、結果的にすべて役立っていく。
潮の流れが何かを運んでくるように、人生は息をし続けていれば色々な出会いが運ばれてくる。それは一見何の役にも立たないかもしれないが、自分のやり方、振る舞い方次第で良くも悪くも活かせるのだろう。
チャックが無人島生活で一度は命を絶つために使ったロープで筏を作り脱出をしたように。
脱出をしたチャックだが、やっとの思いで再会した婚約者はすでに他の男と結婚していた。すぐに戻ると言い事故にあったチャックの死を受け入れ、前に進んでいたのだ。この部分は、チャックが大切にしていた仕事の姿勢、我々は時に縛られて生きているという言葉を思い出させられる。
4年という無人島生活をおえてもなお、ケリーが待っていてくれると信じるのは、チャック自身が時に背を向けているのではないか。
チャックの死を受け入れ、前に進んだケリーの方が時と向き合っているように思う。
映画を通してタイトルのcast away、捨てられたものはチャックではないかと感じた。
エンディングは賛否あると思うが、冒頭に繋がる画や、人生の選択肢を感じさせる点では良かったと私は思う。
どんな試練が待ち構えてるか・・・
何が起こるかわからないものですねえ、「時間こそ命」の男性が時間だけは有り余ってる場に放り出される・・よく火をつけれましたね、よく魚が捕れるようになりましたね、よく4年間も・・映画を観た後でも僕だったら同じことは絶対できないな・・やっと帰れたらさらに切ない出来事が・・4年も経ってれば新しい生活が始まっててもおかしくないか・・「生きてると思ってた、でも諦めるしかないって。」と言ってくれて、今も両思いなのはいいですが、新生活を続けるしかない・・(涙) ずっと「時間」を気にしていたのにその「時間」に人生を変えられてしまった・・(涙) これからいい意味で何かが起こればいいですね(^-^)
無人島サバイバルシュミレーション映画!
主人公チャック(トム・ハンクス)とヒロイン・ケリーさんとのロマンスの結末が切なかったけど、それより何より、チャックの無人島サバイバルと船旅シーンが印象的だった本作…!
ていうか本作の大半はチャックのサバイバルシーンで、登場人物はほぼほぼトム・ハンクスのみ。あとはバスケットボールのウィルソン。セリフも少ない!
すごい映画だ。
チャックを見ながら「自分がもし飛行機事故でひとり無人島に流れついたら」を脳内シュミレートしてしまったし、実際サバイバル時に役立ちそうな情報も多数でリアル…。
特に印象的なシーンを。
・チャックが無人島生活を続けていく描写が続いた中で、「4年後」というキャプションが出た時は「4年後!?」と思わず叫んだ(おうちで観てて良かった)。
そして原始人のような風貌で、一撃で魚を仕留めるチャック。哀しい目をしているチャック。胸が締め付けられた…。
・そんな中でも本作で一番「うわああああ」となったのが船旅の中でのウィルソンとの別れ…。
流れていくウィルソンと、必死に彼(?)を追おうとするチャック。そして手が届かず助けられなかったウィルソンに対し「すまない、ウィルソン…すまない…」といかだの上で涙するチャック。こっちも涙しそうになった…。
・無人島シーンが大半とはいえ、チャックと、ケリーさんとの結末も切なかった。チャックもケリーさんも、ケリーさんの現夫も誰も悪くないのに、哀しいお別れをせざるを得なかったラスト。
何げなく送れている普段の生活のありがたみもひしひしと感じた。たぶんこの先の人生でサバイバル的状況になったら(心から避けたいが)、私はチャックとウィルソンを思い出すのだろうな。
全45件中、1~20件目を表示