「印象に残るセリフ、シーンの数々」キャスト・アウェイ reiさんの映画レビュー(感想・評価)
印象に残るセリフ、シーンの数々
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一番印象に残ったのはこのセリフ。
"I know what I have to do now. I gotta keep breathing. Because tomorrow the sun will rise. Who knows what the tide could bring?"
『今なら自分が何をすべきかがわかる。ただ息をしつづけること。なぜなら明日も陽は登るし、潮が何を運んできてくれるかなんて誰にも分からないんだから。』(私訳)
凄まじい漂流生活と、国に戻ってからの過酷な現実。それらをたっぷり見せつけられた上でこのセリフ。これ以上無いほどの説得力がありました。
そして次に印象に残ったのはウィルソンとの出会いのシーン。
「バレーボールと話し始めるなんて遂にチャックは気が狂ってしまったんだ」とはじめは思うわけです。ですが映画が進むにつれて、いつの間にか見ているこちらまで、ただのバレーボールに「ウィルソン」という生きた存在を感じるようになってきていることに気づきます。そしてウィルソンとの別れのシーンでは、チャックと一緒に大泣きしてしまうわけです。
ウィルソンがいなければチャックは火を起こすことを諦め、早々に命を落としていたはずです。
たとえ虚構の存在であっても、人は心を支えられ、命を助けられる。これこそが人が持つイマジネーションの力なんだと分かる、素晴らしいシーンでした。
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