「エグさは増したけど…」バトル・ロワイアルII 鎮魂歌(レクイエム) さなさんの映画レビュー(感想・評価)
エグさは増したけど…
もう何と何が闘ってるのか、なんかよく分からなくて…。言うてもみんな、中学生には見えないわけで。その中で反BRとかテロとか、結局誰がどうしたいんだっけ?何を目指してるんだっけ?どことどこが敵対してるんだ??みたいな感じでした。
前作は予備知識なくともバーっと観れたけど、今作はそうもいかなかった。桜井きょうだいとか調べないとほんと分からない。
前作で教師北野の娘(の声)を演じた前田愛が全面に出てるところはとても自然でいいと思った。最初から2を作るところまでで完成形だったのかなと思ったくらい。が、島に入るまでがまず長いし、冒頭に書いたように、それぞれの立場や理想がよく分からず。誰かに入り込めることもなく。
原作のクレジットはあるものの、全くのオリジナルと知って納得。深作欣二監督が亡くなり、本来描くはずだったものとは別のものになったのかなぁと思うことにした。「戦争アクション映画」みたいに書いてあったし。「20年戦争が続いてるこの国も…」と言われても、作中でこんなに爆破とか撃ち合いとかしてたらなんの説得力もないしなぁ…。
前作より爆破とかアクションとかがすごく派手になっていたけど、前田愛の起用と藤原竜也のカッコよさが増したこと以外は、ただエグく分かりづらいという印象の作品だった。
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