「暗殺者‼️」ボーン・アイデンティティー 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
暗殺者‼️
この作品が公開されるまで映画界において "ジェイソン" とは、クリスタル・レイクで暴れ回るホッケーマスクをかぶった殺人鬼のことだった‼️今では映画が描いた最高のスパイの一人、孤高のヒーロー "ジェイソン・ボーン" で間違いないでしょう‼️嵐の海を信号を点滅させながら漂流していた主人公。漁船に助けられるも、記憶を失っていて自分が誰なのか分からない。身体に埋め込まれた銀行口座の貸金庫を開けると、札束、銃、すべて名義が違う無数のパスポート。わずかな手がかりを探れば探るほど、自分が只者ではないのがわかってくる。おまけに何者かに追われ始めるので、通りすがりの女性マリーを無理矢理巻き込んで逃亡から反撃に転ずる・・・‼️まず映像に気品がありますね‼️無意味な銃の乱射や爆発シーンはなく、ヨーロッパ・ロケの渋い映像は、まるで70年代のヨーロッパ・アクション映画風に仕上がってます‼️一番の見せ場である小型サイズのオースティン・ミニ・クーパーがパリの市街を激走するカーチェイス・シーンも、J・P・ベルモンド主演の「華麗なる大泥棒」を思い出してしまった‼️他にも高いビルから降下したり、激しい銃撃戦、プロフェッショナルな刺客たちとの息詰まる死闘‼️特に刺客との肉弾戦は、リアル接近格闘とも言うべき主演のマット・デイモンのスキルが十分に発揮されてて必見‼️ナイフvsボールペン‼️この「ボーン」シリーズのリアルなアクション・シーンのおかげで、ダニエル・クレイグの「007」をはじめ、いろんなアクション映画に多大な影響を与えてますよね‼️ただ、アクションだけではなく、"凄腕暗殺者の自分探しの旅" を体現するマット・デイモンの演技が素晴らしい‼️最高のハマり役‼️そして敵役を演じるクリス・クーパーとブライアン・コックス‼️このキャスティングも説明不要の素晴らしさですね‼️この一作で映画界に華々しくデビューしてくれたジェイソン・ボーン‼️続く二本の続編で、更なる至高のスパイ・アクション・スリラーを我々に届けてくれます‼️