ビッグ・フィッシュのレビュー・感想・評価
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銀行強盗のブシュミ
現実離れした空想話。その中には真実の話もあるのだが、何とか父の本音を探り出したくなった息子ウィル。そうした会話を傍らで聞く母親。ごく普通の家庭の一幕なのだが、病に伏した姿の父と母からは大きな愛情を感じられる。やがて父親になるほど大人になったウィルには、少年の面影と合理主義的な大人の一面とが交差しているのだ。こういう映画こそ大人のためのファンタジー映画なんだろうな。
俳優陣も演技派を揃えていて心奪われます。中でも母親ジェシカ・ラングとスティーヴ・ブシュミ、ヘレナ・ボナム・カーターは秀逸だ。個人的見解として、唯一浮いているのがマクレガーだったような気もするが、おとぎ話の中の主人公だからしょうがないね。
見所は、銀行強盗のブシュミ!「ランブリンマン」のBGMにも合っている。
ビッグ・フィッシュ
ビッグ・フィッシュというのは何かの比喩なのかと思っていたら釣りの話が始まった。
文字通り大きな魚を釣る話。
その語り口に白鯨を思い出してた。
白鯨…老人が怪物鯨を追い求める復讐劇だ。
これはこれで面白い。
白鯨を題材にした映画は幾つかあるが最近、記憶に新しいのは「白鯨との闘い」。
なかなかオススメだ。
青年が大きな魚を釣り上げ失った金の指輪を取り戻す。
まるでコメディの様な展開に少し面食らいつつ、その指輪の輝きにロードオブザリングを思い出していた。
このままビッグ・フィッシュ完と終わっても不思議じゃないぐらいのシーンだ。
この先何が待ってるのだろうか…
ガラスの瞳を持つ魔女。
どこまで本当でどこから作り話なんだろう?
子供に聞かせるために創作したのか、実体験を元にしたのか、おとぎ話の様なファンタジー加減がなかなか面白い。
この魔女の瞳に映った死がなんなのか…きっとラストに効いてくるに違いない。
ドン・キホーテの様な物語は尚も続く…頭を切り替えてファンタジーだと思う事にした。
ファンタジーは好きなのでそういう見方をすれば楽しめる。
エドワードの話は作り話かもしれないが人を惹きつける何かを持っている。
私も爪の垢ほどでいいので分けて欲しいものだ。
でもウィルはそうはいかないみたい。
父親に本当の姿を見せて欲しいと話している。
ウィルの立場になると、いつも周りにあんな話ばかりする父親というのは少し厄介なのかもしれない。
そういえば私は途中までエドワードはユアンではなく、その横にいた、ぽっちゃり青年がユアンを見てそれを語っているのかと思っていた。
役者さんには大変失礼な話であるがユアンが歳をとったとしても、ああはならないだろうというのもあったから、むしろあの容姿はぽっちゃりくんの方だろうさ!(笑)
病室に横たわり死んでしまいそうなエドワード。
魔女の瞳に映った死に様はこんな光景だったんだろうか…至って普通だ。
そう思っていたらエドワードがウィルにかぼそい声で話し始めた。
ウィルは、いつも聞かされてばかりだった物語を、おそらく初めて自分で語ったんだと思う。
上出来じゃないか、泣けてきたよ。
だからビッグ・フィッシュなのかと感服した。
葬儀の場で、ウィルは父の物語の真実に気づいただろう。
作り話の中にも真実がある、エドワードの語りは人を豊かにさせる。
最後の葬儀の皆の表情が彼の人となりを物語っていたんじゃないだろうか。
愛のあるホラ話
観たことを忘れて2回目。
ティム・バートンの作品とは知らなかったなぁ。
最初みたときは全然面白くないと思っていたけれど、もう一度見なおしたらなかなか良かった☆
ホラ吹きお父さんに嫌気がさして、疎遠だった息子がお父さんの死期に本当のお父さんの過去を辿る。
途中のお父さんのホラ吹きの回想は退屈してしまったけど…
最後の本当の話。
大雨で浸水して壊滅的な町をまるまる買い取って復興させた。
その町で出会った綺麗な女の人にも目もくれず。お父さんにとって「お母さんかそれ以外の女性」でしかないらしい。
お父さんのホラ吹きは息子が産まれる時にお父さんは側にいなかったけれど、それは『巨大な魚がお父さんの結婚指輪を食べてしまってそれを取り返していたから』から始まり…
でもそれは、口先のでたらめなホラ吹きではなくて、愛情のこもった優しさからなのだと。
みんなに愛されて死んでいったお父さん。
最後は良い展開でした☆
おさかな
どこまでが本当でどこまでが嘘で。
普通は検証っぽいことをしたくなるものなのですが
(私が)
何かどうでもいいなと。
空想のような人生を生きて、空想に「成」る。
絶対捕まらない魚にお父さんは成ってしまった。
そんな感じ。
ラストから繋がる最初の何かが欲しかったかな。
(伏線回収的な)
魚なだけにするっと流れそうで感動が倍になりそう。
ホラ吹きもまたいい。
お父さんを超えるわけでもなく、否定するわけでもなく、そんな生き方があったと、認められる。親への期待や、失望ではなく、そんな生き方を認められる父と息子の物語。ビッグフィッシュ。この話。物語がどこに落ち着くのかとヒヤヒヤしていたけど、落ち着くべきところに落ち着いて、よかったですー。
とても素敵で自然と涙が出るファンタジー感動傑作。
「ビッグ・フィッシュ」字幕版 DVDで鑑賞。
〈あらすじ〉
父・エドワードは、息子ウィルに幼い時からずっと 「人生のストーリー」というおとぎ話を語っていた。息子のウィルは、大人になってからうんざりし、嫌いになってしまった。父と子は仲違いし、長い間すれ違ってしまう。。。
◎良かった所
・だいぶ前から気になっていた作品。しかし、ティム・バートンの作品は地雷が多くてどれも面白くなくて、今回もつまんないのかなってましたが、この「ビッグフィッシュ」はもう最高。感動しました。
・若き日の父・エドワードの冒険が面白い。人を襲う森、巨人、魔女、サーカスでの出来事とか、不思議な世界観に引き込まれました。
・現実パートと回想パートが調度いい具合に交互に進行していき、ラスト10分辺りは、自然と涙が出ちゃいました。(泣)
・オープニングとラストが感動。音楽が素敵。ラストも素敵でした。。
◎気になった所
・サンドラがAKBの前田敦子に似てたw
~まとめ~
・最高の映画でした!(^^) 号泣って程じゃありませんが、自然と涙が出ちゃいました。。いやぁ~素敵な映画でした!久しぶりにとても良い映画観ましたw
オススメです!\(^^)/
裏切られた
ティム・バートンに裏切られた。
私の世代にとってティム・バートンは「チャーリーとチョコレート工場」の監督であり、「ナイトメアビフォアー」の監督であり、なんとなく『子供でも楽しめるファンタジーな映画をつくる人』くらいに思ってナメていた。だから「シザーハンズ」も「ビッグアイズ」も、この「ビッグフィッシュ」も、雑誌の片隅に何度も見かけてはきたものの素通りしてきていた。それが今回絶賛話題沸騰中の「マリアンヌ」をみに行くにあたり、私の大好きなマリアン・コティアールのアメリカ映画デビュー作が「ビッグフィッシュ」だと知り、重い腰をあげて、(まあ一応みておくか)くらいの気持ちでみたのだ。
完全にティム・バートンに裏切られた。
この映画が私の好きな『父と息子の話』だったからというのはある。それプラス私の好きな『現実と虚構の線がファジーなファンタジー』だったからこそ、こんなにも胸に来たのだと思う。
調べてみれば「シザーハンズ」も「ビッグフィッシュ」も、「チャーリー…」より以前につくられた作品であり、「チャーリー…」以降にそれらの名を知った私は勘違いをして、それらを勝手に「チャーリー…」的な子供から大人まで楽しめるファンタジーに溢れた映画、だと思い込んでいた。(私は「チャーリー…」が嫌いなわけではない。一人で大人の男がみる映画としての選択肢にそのタイプの映画が入ってきづらいというだけだ)
思い込みで何かを一色担に端に寄せてしまうことのつまらなさを学び、そこから一歩出て近づいてみることの面白さを学んだ。私の中のくだらない偏見を捨て、フラットに近づいてみることで、もっとたくさんの面白いことに近づけるのだと、そんな風に思わせてくれた、裏切ってくれたティム・バートンに感謝し、私も私の父にもっと近づいてみようと思わせてくれる。そんな季節外れに暖かい冬の夜にみた、暖かい映画であった。
心があたたかくなる
歯を食い縛って我慢したけど泣いた(よく考えたら我慢する必要なかった。家だし…)
彼は(父親)根っからのセールスマン…というより人を喜ばすことが好きな人なんだろうな… 周りにいる人達、愛する人達が喜んでくれるなら、幸せならばそれが自分の幸せ。そこに損得がない。
数々のエピソード、心にぐっとくるもの、ティム・バートンらしい楽しいものもあります。
終始、彼の話なんだけれども、そこには彼の周りにいる人達がいかに彼との出会いで楽しかったか、幸せになったかが描かれている。
それがラストで一気に繋がる。息子にも繋がる。永遠に続く想いに(涙)
人生をどのように豊かに過ごすのか?
平凡?単調な日常を楽しく過ごすために、少しの妄想や脚色があってもいい。
父親のビックフィッシュが受け入れられないときはまだ自分のことで一生懸命なのかな?
ホラ話を面白おかしく受け入れることができる人生が、また豊かな人生を生むのでは、とあとからじんとくる話だった。
単純に良い話
話を盛る傾向のある親父とそれを嫌う息子。疎遠になってしまった親子が父の危篤をきっかけに再び向き合い、父の本当の人生を知ろうとする物語。
全体的にユアンマクレガーの語り口調で進む好みな作品笑。ティムバートンらしいファンタジー感の溢れる父の回想シーンと父の話の真相を求める息子の現実的なシーンが交互に綴られていく。
人の死の瞬間を見せる魔女、2mを超える大男、何故かみんな裸足で幸せそうな村、サーカスの団長を務める狼男etc…。ウソのような話を延々と聞かされてきた息子が父の最後の願いのために涙ながらに作り話をするシーンは泣ける。
綺麗な黄色の花が目を引くDVDパッケージになっているシーンがまさかの略奪愛だったってのに驚いたのとスペクターでのダンスシーンが相当シュールで笑った。
ラストシーンとその前の作り話で少なくとも2回は泣ける作品。
ヘレナボナムカーター魔女似合いすぎだなぁベラトリックス。
うーん
結構ファンタジーだったなー
好きな人は好きだと思うけど、自分にとっては結構退屈だったかも。
ラストは素敵な話だったけど、
そこまでグッときたりはなかった。
水仙のシーンよかった。
あと、奥さんにキスするときは、愛を感じた
あんな風に一途に愛されたら幸せだろうなあ
最後にもっていかれた
正直、かったるい内容だった。
映像美がどうとか監督がどうとか重視してないんで。
たがしかしっ!!
最後にもってかれてしまった。
あんなにホラ話を嫌っていた息子が、父の最期にあんな素敵なホラ話を語るとは。
最期に、息子の想いを受け取った父の心情を察すると込み上げて来るものがある。
そこまでの前フリだったんなら頷ける。
ただ、長い前フリだったなあ。
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