劇場公開日 2005年4月9日

バッド・エデュケーション(2004)のレビュー・感想・評価

全11件を表示

4.0【「グレース・オブ・ゴッド」「スポットライト 世紀のスクープ」を彷彿させる内容なれど、声高にその問題を訴えず愛と秘密で織り上げるドラマに綴ったアルモドバル監督の手腕に唸る作品。】

2024年2月19日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

難しい

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NOBU

4.0傑作だった

2023年4月25日
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めちゃくちゃ入り組んだ構造で
やや複雑なのだが、
映画表現を使って上手く描いている

もしエンリケが側に居れば、
もし神父が犯罪者じゃなければ。
イグリシオの人生も明るかったかもしれない

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JYARI

4.5心の中は複雑だね。

2021年10月8日
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鑑賞方法:VOD

ガエル・ガルシア・ベルナルのインタビューを聞いた。彼の足跡をある有名なイギリスのインタビュアーが質問したものだった。子役、昼メロ、それから、アモーレス・ペロスでスターダムにのし上がったという実績で、1時間以上のインタビューだったが、深くないので飽きちゃったから全部観ていない。そこで、気になったのが、ガエルのトランスジェンダーの役で、どんな努力を重ねたかと言う質問だったようだが、ガエルは微笑んでいてよく答えていない。インタビューアーは『ジュリアロバーツにそっくりだが、どう?』 と言う質問にもあまりよくこたえていない。 その後、モーターサイクルダイヤリーの話になって、彼は大好きな役だったと言ってるが、具体的な説明が必要だった。

バッド・エジュケーションの映画の中で、アンヘル(弟)がトランスジェンダー役のザハラをやりたくて、その役を兄(イグナシオ)のカトリック学校時代の映画監督に脚本を渡して頼み込みこんだと言う内容なので、どう言う意味か知りたくてこれを観た。残念だが、私にとって、あまり面白くなかった。

1980年以降16年後くらいのイベントが舞台だ。印象に残ったことをいくつか書く。
ファン(弟、アンヘル役もする)この小さい村で、兄(イグナシオ)の存在は大変だった。トランスジェンダーで、麻薬中毒の兄を持つ弟はゲイの映画監督エンリケ(イグナシオの好きだった人)に言う。 これは言い訳に聞こえ、『どんな理由があっても、人の命をとることはできない』 と映画であるが、私は腹立たしく思った。エンリケ(フェレ・マチネス)は聞く耳を持たなかったし、ファンの『これ以上もっと先をいける』と言うエンリケのところに留まりたいと言う意志を拒否した。
それから、兄の手紙をエンリケに渡して、エンリケの元を去る。その手紙には一行しかかかれていなく、愛の告白の手紙でもなく、『親愛なるエンリケ、私は成功したと思う。』と言う風な意味だけ。 ここで、エンリケは心の中にあるイグナシオの思いを神妙に考えていたが、それを立ちきることができたと察する。 最後のシーンはエンリケの一番、素晴らしい心の動きだと思う。

やっと、これで、ザハラを演じたかった、ファン(弟、アンヘル)の気持ちが私は理解できた。それに、フィルムを撮り終わった時が大泣きした理由も。 意味が全て理解できた。

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Socialjustice

3.0今なら逮捕レベル

2021年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

神父がいたのが不幸の始まり。
小さい頃の出来事がきっかけになってしまったと思う。
たまにこんな感じの牧師のニュースがあるが、闇は深いと思う。

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April

3.5ボーイズラブ

2021年8月21日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

スペインの映画監督(フェレ・マルティネス)を訪ねて、一人の青年(ガエル・ガルシア・ベルナル)が脚本を持ってやってくる。
読んでみると若き日の自分たちのことが描かれていた。
虚実が愛憎に彩られ、見ている方を惑わせる。

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いやよセブン

3.5とても面白かった

2018年11月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

笑える

楽しい

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吉泉知彦

4.0アルモドバル監督の半自叙伝的映画

2018年11月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 全体的には、『オール・アバウト・マイ・マザー』や『トーク・トゥ・ハー』のような映像によるインパクトは弱かったように感じた。『モーターサイクル・ダイアリーズ』でも素晴らしい演技を発揮したガエル・ガルシア・ベルナルが新境地を見せてくれたことや、後半のサスペンス映画のような展開のおかげ沈みかけた感覚も再浮上しました。

 ゲイ映画はそれほど好きじゃないのですが、数あるゲイ映画の中ではかなり上位にくるかもしれません。エンリケとイグナシオの愛よりも、フアンとベレングエル氏との惰性的で打算的なラブシーンが衝撃的なのです。バッド・エデュケーションというタイトルを冠したことや、チラシや予告編で2人の少年がクローズアップされているため、映像化もやばいであろう少年愛が中心になるかと思っていたら、意外な展開に唸ってしまうほどです。

 しかし、「この愛の物語を全ての人々に捧げる」という監督の言葉はいかがなものでしょうか。かなり見えにくくなっている愛のテーマ。もしかすると、「復讐がテーマなのでは?」と途中で感じてしまうほどドロドロした部分を見せておいて、監督対役者という構図の面白さと、ホモセクシャルへの偏見を無くそうとするほどの普遍的な愛情表現。物語の構成が後になって、計算されつくしたものであると気づいてしまいます。上手いなぁ・・・やはり。

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kossy

4.5美しい

2016年7月19日
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フェレ・マルティネスが魅力的過ぎます。
色鮮やかに、エロス、愛、信念。

内容は、衝撃的ですが、出てくるひとりひとりが貪欲で、激しいです。

素晴らしい作品でした。

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Ayaka

3.5今なら分かることがある

2014年9月24日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

難しい

公開された頃に一度観ていたことを忘れて、も一度最近観たら、最初観た頃よりも、人間のどうしようもない部分やら悲しい部分に理解できた気がした。自分が歳を取ったからかな。
ショットの位置や角度、色使いが観てて飽きない。そして話が進むにつれて真実が分かっていく様がなかなかだった。

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kalichan88

1.0いままでで一番最悪の映画体験

2008年8月30日

怖い

アルモドバルは公然と自分がゲイであることを認めている。それはそれで構わない。表現の世界は基本的に平等だと思ってるからだ。

でも、いろんな人が集って宴をやるとしたら、当然守らなければならない一線はある。そこで制約が生まれ、制約の中で自由を見つけたからこそ本当の表現ができる。誰もが理解したいという気持ちになる。

前作「トーク・トゥ・ハー」でのぞかせた狂気はやっぱり伏線になって、次でこんな映画ができてしまう。たぶんそれなりの事言ってるのでしょうが、わたくしにはそれを集中して理解したいって気持ちはわきませんでした。自伝的要素が強いらしい。たしかに子供のころにひどい経験を実際にしたのなら、それは気の毒だが、だからといってそれを他人に押し付けるのはお門違い。子供じゃないんだから。

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あんゆ~る