劇場公開日 2002年6月29日

「素晴らしい」青い春 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5素晴らしい

2016年12月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

俳優皆が素晴らしい。明るく輝くと言うより黒く輝いてるって感じだった。

憧れや理想の青春じゃなく、本当のジメジメした青春映画の傑作だと思う。
出ている俳優が皆後に活躍してるというのも奇跡的な作品。

大袈裟な表現も10代の揺らぎや危うさを良く表していると思う。

みんなが自分を持って誰にも左右されない松田龍平や瑛太になりないけれど、そうは行かずやっぱり青木やパシリの位置にいると思うから、青木がグレるのも嫌な気がせず行け!と思ってしまう。
野球部をやめてヤクザになるヤツも存在感がやたら格好良い。

突然目が見えなくなる友達を優しく介抱する不良や、マメ山田と仲の良い松田龍平を見てると不良の心根は優しいんだなと思えて微笑ましい。

ラスト松田龍平が階段を駆け上がって行くシーンで短いモノローグで九條と青木の絆を表すのがとても良かった。

奥嶋ひろまさ