「現実か、それとも妄想か?!」アメリカン・サイコ m@yu-chan-nelさんの映画レビュー(感想・評価)
現実か、それとも妄想か?!
⭐久し振りに鑑賞しました⭐
クリスチャン・ベイルのサイコっぷりは良かったですね!
人を殺害することでしか、自分を表現出来ない悲しさよ…。
会社社長の娘と付き合い、仕事も順調で、高級アパートメントに住み、仕事仲間とはスーツのブランドや、行き付け高級料理店、名刺の交換で優劣を競うだけ…
何と希薄な人間関係なのだろうか。
彼女も、パトリックの話など半分も聞いていない。
パトリックの負の感情が爆発する時だけ、本当の自分で居られるなんて、これはもうフラストレーションの塊。
アパートメントでの、奇声と共にチェーンソウで走り回るシーンも、誰一人として部屋から出てこない無関心さよ…。
後にこれが、ただの妄想なのか 究極の無関心なのか、少し混乱するかな。
殺したはずの、ポールとロンドンで食事をしたと言うお抱え弁護士も、パトリックを別人だと思ってるみたいだし、本当にポールなのかも謎。
皆がみんな無関心過ぎやしないか?!って。かなり解り易く 極端な社会風刺と思うけど(笑)、この病んだ世の中、誰もが鬱積した思いを抱えてる可能性があるんだと理解すれば、広い意味でパトリックがサイコなのではなく、正にアメリカン・サイコなんだろうなと思う。
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