劇場公開日 2023年11月17日

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アメリのレビュー・感想・評価

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3.5アメリの恋にワクワクできなかったのが残念

2010年5月17日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

幸せ

日本にはない、独特のセンスに溢れた作品だった。
細かいことは考えず、お洒落な雰囲気や、クスッと笑えるユーモア、
ささやかな幸福を堪能したい人にはオススメだ。

バンクーバー五輪のフィギュアスケートで、
フローラン・アモーディオというフランスの選手が
演技の曲にアメリを使っていて、印象に残っていた。

どこか哀愁漂う音楽は最高!星五つ。
サントラが欲しいくらい。

ユーモアのある演出や、ポップな色使い、部屋のインテリアが素敵だった。
アメリの部屋に住みたい。

一回目観たときは、正直なんでこれがあんなに持て囃されたかわからなかった。
確かに雰囲気はあるし嫌いではないんだけど、
それほど絶賛されるような映画にも思えなかった。
最初のほうのナレーター主導の物語の運びにもうんざりしてしまった。

だけど、二回目、三回目と観るうちに、この映画の良さがわかってきた。

この映画にはスルメみたいな魅力があるのかも。
アメリだけに焦点を当てるのではなく、
アメリの周りの人々の様子を盛り込むことで
話に奥行きや面白みを加えている。
丁寧に作られていて、観る度いろんな発見がある作品だと思う。

ただ、アメリをあまり好きにはなれなかった。
私も内気で空想好きなところはあるが、
アメリにあまり感情移入できなかった。
アメリの恋にもワクワクしなかった。

アメリは子供の頃は学校にも行かず、母親も早くになくし、
孤立した生活だったが、ちゃんとその後自立している。
働き先でも普通に働いてるし、ちゃんとコミュニケーションもとっている。
(アドバイスもしたり・・・)
しかも、あっさり男性との関係も結んでいた。
脚は出さないものの、胸の大きく開いた服をよく着ていたのも地味に気になった。

私には、アメリが自分の殻に閉じこもっている不器用な子にはそこまで見えなかった。
アメリくらいの内気な子って、子供の頃の環境関係なくけっこういると思う。

「子供の頃の環境のせいで内気かつ空想好きになり、
コミュニケーションが上手くとれない」
という設定をもっと感じさせてほしかった。

アメリの人との関係を上手く結べない不器用さを強く全面に出して、
男性にも奥手で孤立していて(関係を持つなんてもっての外)、
愛に飢えているように見せてくれたら
ニノへの恋が際立ったのにな、と思った。
恋愛成就の瞬間も、もっと感動が伝わったはず・・・。

多用されるアメリのドアップに少しイラついた。
ギョロッとした目。上目つかい。
正直くどかった。

アメリの吹き替えが、林原めぐみさんでうれしかった。
ただ可愛く明る過ぎて、アメリのキャラに合っていたとは思えなかったけど・・・。

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nao-eiga