「サバイバルではなく、家族を描いた物語」ワールド・トレード・センター よしさんの映画レビュー(感想・評価)
サバイバルではなく、家族を描いた物語
9.11テロの際に救援に赴き、自らワールドトレードセンター崩壊により生き埋めになった警官達の物語。
実話を基にした物語。
「プロパガンダ映画」と警戒して鑑賞を控えていましたが、流石にオリバーストーン。そんな映画にはしませんでした。
瓦礫の下に生き埋め状態になる警官達。「その恐怖」そして「彼等の家族の恐怖」「家族の絆」を余すことなく活写しています。
イスラム世界に対する憎悪や恐怖・・・どころか、「イスラム」という単語すら出て来ないところに、オリバーストーンの強い意志を感じ、好感が持てました。
ラスト。殉職した同僚や同僚の家族が映されていないことに一抹の不満を感じましたが、もしかすると過度な憎しみを避ける思惑があったのかもしれません。
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