「正直、微妙なとこもあるけど、シャマラン監督の作品は、なんだかんだで面白いよね!」ヴィレッジ(2004) クラウディア🫶さんの映画レビュー(感想・評価)
正直、微妙なとこもあるけど、シャマラン監督の作品は、なんだかんだで面白いよね!
あの「シックス・センス」のM・ナイト・シャマラン監督だけど、「アンブレイカブル」までは、まあまあ普通の映画って感じだったのに、「サイン」あたりからだんだんおかしくなった。
その変わり始めの第二弾が「ヴィレッジ」で、第三弾の「レディ・イン・ザ・ウォーター」では、まさかのゴールデンラズベリー賞で最低監督賞を受賞してしまう。
でも、「アンブレイカブル」の続編「スプリット」と「ミスター・ガラス」は面白かったし、本作「ヴィレッジ」も、個人的には楽しめる映画だと思うけど、みんなからはあまり賛同されないだろうな。
舞台は1897年風だけど、実際は現代。フェンスで囲まれた自然保護区で、ひっそりと平和なカルト生活を送る村人たちの話で、長老たちが「森の中には怪物がいる」とか言って、村からは出ることはタブー。で、外界からは遮断されている。
欧米のカルト共同体って、外にテーブルを並べて、老若男女関わらず、全員一緒にご飯を食べるイメージなんだけど。「ミッドサマ-」もそうだった。
で、俳優陣は、豪華なんだけど、若者世代という設定に無理がある。主役のブライス・ダラス・ハワードの当時23歳?は、まだいいとしても、ホワキン・フェニックスやエイドリアン・ブロディは当時31歳?で、主人公の姉役がジュディ・グリアで当時29歳?と、子供たちと一緒にいると、とにかく浮く。
しかも、いい年した若者たちが、働いているシーンがなく、毎日遊んでいるみたいに見える。親世代の長老たちも農作業とかしている気配もないし、自給自足の村って設定なのに、そのへんの生活観がまったくない。食料とかどうしてんだろうねと心配。
また、アイヴィは、生まれつきの盲目で、確かに目の色だけで、その感じは出ているんだけど、あまりにも活動的で、「ドント・ブリーズ」なところもあった。あと、なんでお仕置き部屋にあの衣装が隠されていたのかも、よくわからない。
といっても、結構楽しめる映画であることは、間違いない。なんでなんだろうね。ホラー要素もラブロマンス要素も中途半端なのに。ブライス・ダラス・ハワードの独特の魅力なのかな。「ジュラシック・ワールド」では、別人になっていて驚いたけどね。