「欲望の恐ろしさ。」ヴィレッジ(2004) 小太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
欲望の恐ろしさ。
M・ナイト・シャマラン監督の最高傑作。
伝説に閉鎖された村。謎めいた設定だが、ファンタジーではない。広いアメリカならどこかに存在しそうな妙な説得力がある。これが、ラストでも張りぼてにならず、より重量感をます。
主役の女のこの心の動きが実に細やかに描かれていた。
生まれつき視力を持たない彼女。どこか人生を諦めている雰囲気の彼女の心が、愛を獲得して女性に変化する。台詞(字幕だが)もゾクリとする。希望が人を鬼にするホラー的な要素が特にこの作品を好きな理由だ。
話の構成がピタリと嵌る凄いシャマラン監督。本作はすべてが嵌っていた。
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