「どんでん返しのあとの落胆」ヴィレッジ(2004) Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)
どんでん返しのあとの落胆
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19世紀末の閉ざされた村を舞台に、足を踏み入れてはならない森の恐怖をミステリアスに描いたユニークな作品。森の謎を明かして更に時代設定のどんでん返しをする結末の奇抜さは認めるも、前半の牧歌的なムードが陳腐なものに感じられてしまう。役者は揃っていて演技面の充実は評価できるのに、シャマラン監督の演出センスと脚本には不満が残る。ミステリーの醍醐味は、どこに騙されたかをもう一度見直す欲求に駆らせられるかどうかだ。ヒッチコックやクルーゾー、ワイルダーなど模範にすべき人の作品は、何度見ても面白い。
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