劇場公開日 2001年12月22日

「天国から地獄へ。そして最後にまさかの真実が。」バニラ・スカイ TOMOさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0天国から地獄へ。そして最後にまさかの真実が。

2022年8月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

2日連続で2回鑑賞。初回は深夜の眠気で後半の複雑な展開について行けず…翌日に再鑑賞。
前半はトムの惚れ惚れする美しさと、ペネロペの可愛さに魅せられるが、後半は地獄へと一転する。
昔一度鑑賞した時も、トムの顔面のショックと、その後の辛い展開で後半は一体何だったんだという記憶しかなかったが、今回観て理解出来た。この作品は一回観ただけでは理解しにくい部分があるので評価も分かれているのかもしれませんね。

マンハッタン。大手出版会社御曹司で大富豪のデイビッドは、親友の友人に恋をしてしまう。それまでの恋人のジュリーはそれを見逃ず、強い嫉妬心からデイビッドを車に乗せたまま大きな事故を起こす。デイビッドは生還したものの、見た目も変わり果て、人生は大きく狂うことになる。クラブでのシーンは観ていて本当に辛く苦しくなる。でもここでのトムの演技は素晴らしかったと思う。私たちにそうゆう感情を与えたのだから。
そこから、幻影?夢?回想?現実?なのか入り混じり、複雑に。最後にその理由が明らかになる。まさかの展開が待っているが、同時にデイビッドの真実の悲しみがどれほどだったかを知ることになり、涙があふれた。そして最後にオリジナルタイトルの「オープン・ユア・アイズ」の理由も。
今作のタイトルの「バニラ・スカイ」もとても好き。音の響き、空の色、作品の中での意味も含め。
ペネロペは、オリジナル作品でもソフィアを演じているが、だいぶ雰囲気は違う。今作のソフィアは、あどけなくてとても愛らしい。トムが好きになるのも分かる。ひょっとして、オリジナルのオープンユアアイズを試写した時からペネロペのことが好きになってたのかも。そんな気もしてくる。心の底からの愛情がスクリーンからもめちゃめちゃ伝わってきた。撮影中から本当に愛しあっていたんだろうな。うーん、ホントうらやましい。

TOMO