ヴァン・ヘルシングのレビュー・感想・評価
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ホラーモンスター・ユニバース
もはやホーラー界のレジェンドたるドラキュラ、狼男、フランケンシュタインに何故かジキルとハイドまでサービスされたモンスター・ユニバース映画です。
昔のホラーと言っても吸血鬼や狼男など噛まれると感染するのは昔の人の妄想が生んだ疫病のメタファーにも思えて昨今のコロナ世相と重なって不思議な思いがします。
東宝の三大怪獣決戦をハリウッドが「キングオブモンスター」でなぞったように、名だたるスターを集めたくなるのは世の習い、本作以前にも「三大怪人史上最大の決戦(DRACULA PRISONER OF FRANKENSTEIN、1972イタリア・スペイン合作)がありました。(以下ネタバレ)
実際の狼男とドラキュラの決闘はありませんでしたが、ジプシーの少女からドラキュラを倒せるのは狼男と告げられていますから秘策は本作のアイデアはありませんね。
ただ、ドラキュラの子供が繭で釣られている様はエイリアンを彷彿としますし、村を吸血鬼が襲うシーンはジュラシックワールドのよう、フランケンもアイアンマンのような電気装置を埋め込まれているところなど遊び心が見て取れます、007のQのような助手とアンティークながらハイテク兵器の数々も笑えます。薄暗くてグロいシーンばかりの中で仮面舞踏会は絢爛で目の保養になりました。
昔観た時はアンナ王女は最後に魔法で生き返ったように記憶しておりましたのでややがっかり、空からの微笑み映像は呪いも解け、これで一族郎党、皆天国に行くことができました、感謝というひねったハッピーエンド、大願成就なのでしょうか。
フランケンシュタインも味方になって大活躍、筏で旅に出るラストは思わず頑張れよと声を掛けたくなりました。
ヒロインは死にモンスターは新世界に旅立つ対比は何なのでしょう、スティーブン・ソマーズ監督は昔の「ドラキュラの花嫁」のポスターを見て触発されたと言っていましたから非業の最期を遂げたドラキュラの犠牲者でもある三人の姉妹への思い入れ、せめてもの均衡策でもあったのでしょうかね・・。確かに女優さんたちワイヤーに吊るされて牙をむく気の毒な汚れ役、頑張っていましたね。
映像的には時代の新しさも取り入れながらいにしえの雰囲気を損なうことなく壮大なアクション、モンスター映画の娯楽大作でした。
まあまあだった
ヴァンパイアとかフランケンとかモンスター大集合な題材はとても面白い。しかしヴァンパイアの子どもが蛹から生まれて、本体のヴァンパイアが死ぬと全滅するとか、くだらない。ヴァンパイアの親が老衰で死んだら全滅するのか?そのシステムも不明。フランケンが動力源みたいになっているのも、意味が分からないしつまらない。せっかくの題材がベタでつまらない扱いで台無しだ。登場人物はけっこう魅力的だったのでとても惜しい。
Who is the monster here? てんこ盛り!
ヴァンパイアに狼男、フランケンシュタインの怪物とついでにせむし男といわゆる往年のモンスターが総登場する本作。多分モンスターとアクションに重点を置いているのでストーリーとかはそっちのけです。けっこう大雑把ですが、まぁこれはこれでアリかなと。
ヒュー・ジャックマンが若い!ムキムキに鍛えた肉体を惜しげもなくさらしています。狼男になっちゃうと、どうしてもヴルヴァリンかな?っと思ってしまいますね。ケイト・ベッキンセールも若い!何となくですが、モンスター・ハンターの役が得意そうです。
後、半魚人と透明人間とゾンビが出てたらコンプだったのになぁ。惜しい!でも、主要所のモンスターはほぼ出してしまってるので、続編は作りにくかったのでしょうね。特に深く考えずアクションを楽しむ純エンターテイメント作品でした。
ヒュージャックマンだったのね。
主人公がヒュージャックマンだったのを、観てから初めて知りました。
結構あちこちでラッキーが続く都合の良い展開の割に、最後だけタイミング悪くてちょっと残念。
アンが薬を使うタイミングを少し曇って月が隠れた時まで待てたら良かったのに。
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