劇場公開日 2004年9月4日

「豪華ゴシックキャラ登場」ヴァン・ヘルシング いちごだいふくもちさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 豪華ゴシックキャラ登場

2025年10月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ドラキュラ、フランケンシュタイン、ウルフマン、ジキル博士とハイド氏とこれでもかというほどゴシックキャラが登場する作品でホラーと言うより娯楽アクションでしょう。スティーブン・ソマーズ監督といえば『ハムナプトラ』が代表作で、古代ホラーとアクションを組み合わせるのが得意分野。

息もつかせず、次から次へと話が展開し、VFXによる臨場感たっぷりの映像がおりなすアクションは、非常に楽しめるできばえなのですが、その目まぐるしさはちょっぴり疲れるほどです。後半の舞踏会シーンなどは、シルク・ド・ソレイユが協力していたそうです。

ドラキュラVSウルフマン、フランケンシュタインの悲しき誕生そして生き続けたいという感情、美しきが恐ろしきドラキュラの3人の花嫁と、個性豊かなメンバー達のドラマもあり。とくに、3人の女吸血鬼は美人な一面と恐ろしい一面と目まぐるしく変わり、なかなか楽しませてくれます。

でも、ちょっと無理やりな設定はヒロインのアナ王女の呪われし一族でしょうか。何百年もドラキュラを倒せずにきたのに、ヴァンパイアハンターヴァン・ヘルシング登場であれよあれよと追い詰める都合のよい展開に、何百年も今まで何やってたのよ!?って突っ込みたくなります。

ヴァン・ヘルシングを演ずるはヒュー・ジャックマン。なかなかワイルドでかっこよく、ウルフマンに変身するところなんてイケテルじゃないですか!といっても、どうしても『X-MEN』のローガンのイメージが抜けないですね。吸血鬼ハンターの代名詞的存在のヴァン・ヘルシングをウルフマンにしてしまうなんてのも画期的なストーリーでした。

そして、ヒロインはこれまた『アンダーワールド』の女戦士セリーンのイメージが抜けないケイト・ベッキンセール。強くたくまいい姿の中に、弱さも見え隠れしたアナ王女の役でしたが、いやー美しい!

完全に娯楽作品ですが、内容盛りだくさんで頭使わず単純に楽しめる作品でした。

いちごだいふくもち
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