「アンブレイカブルマンvsミスター・ガラス」アンブレイカブル bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
アンブレイカブルマンvsミスター・ガラス
公開当時、未鑑賞だったため、Huluで鑑賞。
2019年の公開された『ミスター・ガラス』の前章譚となる、ミステリー・サスペンス。ナイト・シャマラン監督が、『シックス・センス』でタッグを組んだブルース・ウイリスを主演に迎え、中盤までは何となく違和感を持たせながらの謎に包まれながら、ラストのどんでん返しで締めくくるシャマランらしい作品。
シャマラン作品のや面白さは、ミスリードされた結末に謎が明かされた時の衝撃にあるし、『シックス・センス』は本当にその代表作。しかし、最近のシャマラン作品の『OLD』や『KNOCK』等は、何となくラストが消化不良で、期待以上のものが感じられないのが個人的な感想。そうした意味でも、2001年に公開された本作は、シャマラン作品の面白さを改めて感じさせてくれた。
また、アメコミのヒーローとリンクさせ、ヒーローを絶対的な強さと捉えるだけでなく、ダークな雰囲気の中にスポットライトを当てることで、シャマランらしさを醸し出しているのも面白さと言える。そこには、屈強なデビット役のブルース・ウィリスとは対極にある、難病を抱えるイライジャ役を演じたサミュエル・ジャクソンの2人の名優が対峙し合う演技にあるのだろう。
物語は、131人が死亡する列車事故で、唯一人、警備員のデビットだけが生き残るシーンから始まる。そんな折、デビットの所に骨形成不全症という先天的な病を患ってたいる、コミック・ギャラリーを営むイライジャが現れる。イライジャは、大事故から生還したデビットこそが『アンブレイカブル』な屈強な人種であると考える。その話を聞いたデビットは、自分の過去を思い返し、確かに病気やケガをしてこなかったことを思い起こし、自分の能力を試そうとする中で。最後にイライジャの秘密を見抜いてしまう。
ブルース・ウィリスは、既にスキンヘッドになったていたが、サミュエル・ジャクソンも血の気のある姿で、2人ともまだまだ若さを感じたし、シャマラン監督らしさが堪能できる作品だった。