「クラミジアと読み違えてしまった・・・」ターミナル(2004) kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
クラミジアと読み違えてしまった・・・
スピルバーグとハンクスが三度コンビを組んで届けてくれた、今度はハートウォーミング・ストーリー。監督と俳優がご近所さんだから、阿吽の呼吸で作り上げることのできた映画だ。
知らない外国語の意思疎通、公権力による厄介者払い、そして人々の純粋さというテーマを巨大なJFK空港のセットの中に繰り広げられる人間模様。中心になるのは、戸田奈津子さんの言う「いい人」そのものズバリのトム・ハンクス!彼だからこそ、周りの人たちを幸せにできる男といった役を演じきれるのだろう。また、人間の本質は“善”であるという性善説の考えのスピルバーグならではのキャラクター設定が心を温めてくれました。
映画の本線は単純なプロットであるため、様々に絡み合う伏線が面白かった。その中で一番は、空港内で仲良くなった友達エンリケ(ディエゴ・ルナ)がトーレス(ゾーイ・サルダナ)に恋しているが、その愛のキューピッド役を全てビクターに頼むというサブストーリーであろう。また、ビクターが恋するアメリアと共通の話題となるナポレオンとジョセフィーヌの件、これがまた見事だ。ハンクスが右手を懐に入れるなんてシーンが洒落ていて、思わずため息が出たくらいだ。極めつけがジャズにまつわる話・・・ベニー・ゴルソン本人が登場する・・・その他のミュージシャンは過去の人になっているのかもしれないが、その出会いが最も感動する場面だ。その他にも「火曜日が嫌い」などといった曜日ネタにも注目です。
元々はロビン・ウィリアムズと同様にコメディアンであったトム・ハンクスの演技は当然のことながら最高で、キャサリン・ゼタ=ジョーンズがまるで添え物であるかのようにも思えた。脇では、ディエゴ・ルナとゾーイ・サルダナの若手俳優が光り、今後の活躍に期待できるでしょう。「アポは?」が口癖のインド人グプタ(クマール・パラーナ)が渋いです。
【2004年12月映画館にて】当時のレビューまんま
kossyさんはじめまして!kossyさんの奥深いレビューが素晴らしく、共感を押させていただきました。勉強になります。映画館で観たレビューのまんまとは驚きでした!映画館で観てみたいです!
私のレビューにも共感とフォローまでいただきありがとうございますm(_ _)m宜しくお願いいたします!
kossyさん、こんばんは。マイナーすぎる映画で名作があります。「私の人生なのに」知英さん主演。見る機会ありましたら是非レビュー期待してます。挫折と受容と再生を描いていて私にはかなり響きました。深いです。
BS12は映画を録画するだけですが、ありがたく使わせてもらってます。
スタンリー・トゥッチ、最新映画がコリン・ファースと共演ですね。
見たかったけど、近くで上映なし…😭
kossyさん
コメントへの返信有難うございます。
スタンリー・トゥッチ、ハマり役でしたね。他のキャストもそれぞれ個性的で、みなさんいい仕事されていました✨
また観たくなりますよね(^^)
kossyさん、あの空港は全部セット!なんですか!すごい!うらやましい!知りませんでしたら!空港に行くと私はワクワクします。飛行機に乗ったら離陸と着陸だけが好きです。トム、空港に長く居すぎたけど価値あったね✈️皆が応援してくれた!
kossyさん
「クラミジア」…(笑)
クラコウジア共和国の設定、かなり楽しめました😁
トム・ハンクスが真面目に振る舞えば振る舞うほど可笑しみが増す、こんな心温まる楽しい作品を映画館で観たい!!
やっばりな〜。お褒めなんて僕ごとき。kossyさんは政治社会の知識もあるしユーモアもあるでしょう。読んでいてスイスイ入るような文章なんです。
伸び伸び自由に書けるのは幸せですよね。私は砕けた文体で書いて行きます。作家の椎名誠から本を読み始めた人間ですよ。
kossyさん、ワーイ!ターミナルのトム・ハンクスいいですね。彼が空港内の自分の空間で何かするとき、少しお尻というか腰がズボンから見えるんです。そういうことスラッとできるトムはすごいな、いいなと思います。