スパイ・ゲームのレビュー・感想・評価
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歳を重ねてもロバート・レッドフォードはカッコ良かった!
ロバート・レッドフォードが自身の監督作「リバー・ランズ・スルー・イット」の主演だったブラッド・ピットと共演したトニー・スコット監督のスパイ・アクションものである。あれ、なんで劇場で観てなかったんだ?
2024.10.2NHKBSで観賞(2001年公開、字幕:戸田奈津子)
ベトナム戦争で行動を共にして作戦を遂行し、トム・ビショップ(ブラッド・ピット)のスパイとしての才能を見抜いたネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)はCIAにトムを誘いこみ、彼の部下として育てトムは有能なスパイとなる。
様々な作戦を遂行していく中でネイサンの非情さに嫌気が差したトムは移動を願い出てネイサンと袂を分かつ。
ネイサンのCIA最後の勤務日にトムが中国の蘇州刑務所に侵入し逮捕される。
CIA本部は何故中国の盗聴作戦中だったトムが刑務所に侵入したかを分析するために元上司のネイサンも会議に呼び出される。そこでトムを海兵隊から引き抜きCIA工作官として育てたいきさつを話す。
しかし、米中関係を優先するホワイトハウスの意向でCIAはトムは既に死んでいると発表し、トムを見殺しにしてトムは招待不明もスパイとして24時間で処刑される事になる。
ネイサンは、CIA内部で会議に出席しながら、処刑の時間が迫る中、得られた情報からトムの救出作戦を虚偽のCIA長官名の作戦命令書を作成して実行に移させる。残された時間内にトムは救出されるのか。
会議でネイサンが過去を語る形で、トムがどうやってネイサンに育てられ、どんな作戦に従事して来たかを見せる。トニー・スコット監督の演出がシャープだ。今ならドローンで簡単に撮れる映像も2001年では空撮だ。
ネイサンはスパイの心得からトムに教え込みトムがどんどん成長してゆく様を上手く描いている。
レバノンの作戦遂行中にトムの彼女だったエリザベスを中国の捕虜にしたが、彼女を救出するためにトムが蘇州刑務所に侵入したのを知ったネイサンは、救出作戦で彼女もトムと一緒に救出する。救出されたトムはヘリコプターの上で隣のヘリにエリザベスがいるのを確認し、「デイナーアウト」と言う救出作戦名からネイサンの指示だと認識するのである。
CIAが救出作戦の執行に気がついた時、ネイサンは既にCIAを出て自分のポルシェで去って行ったのである。
CIA勤務最後の日で永年勤続でCIA長官直筆サイン入りの感謝状を受け取っていたのを利用して偽の作戦命令書の長官サインを入れたり、退職の日まで秘書を務めていたグラディスとの連携プレーでCIAを翻弄したり、退職後のために蓄えていた投資信託を全て売り払い(彼は無一文になった)作戦遂行に必要な資金を捻出したり、かつての弟子トムの救出に全力を尽くすレッドフォードがカッコ良かった。
退職直前の伝説のスパイ。自らが育て上げ、袂を分かった愛弟子の救出作戦。
初めての鑑賞
伝説のスパイ、ミュアー(ロバート・レッドフォード)と、自らが育て上げ、後に袂を分かった愛弟子ビショップ(ブラッド・ピット)の物語
退職を迎えた日、ミュアーはビショップがCIAの指示なしに挑んだミッションに失敗し中国政府に捕らえられたことを知る
中国との関係悪化を恐れたCIAはビショップを見殺しにすることを選択した
ミュアーは自身の人脈を利用して救出を目指すがタイムリミットは24時間
ミュアーがCIA幹部から尋問を受け、それに回答するという展開で物語が進むので
ミュアーとビショップの出会いやこれまでの行動、なぜビショップが危険を冒してまで、中国の刑務所に潜入したのかが徐々にわかるように話が進む
ただ、最後の救出作戦の内容が全く説明がない
刑務所を停電させ、米軍兵士が強行突入しビショップたちが救出される
おそらく中国側には死傷者が出てると思うが、米中関係はどうなる?
アメリカ政府の方針に背いて軍を動かせるほど、ミュアーってすごい人なのか?
だったら普通にCIAが動いて救出できたのでは?
と思ってしまった
むずい むず過ぎる 他の人のレビューを読んでも何が起こってたんか ...
むずい
むず過ぎる
他の人のレビューを読んでも何が起こってたんか
細部は分からぬ
スパイ物やから色んな事が複雑で…
手塩にかけた愛弟子だが、
貴方にはもうついて行けないと別れられ、
自分の定年退職日にその愛弟子が大事になったのを私財を投げ売りCIAを欺いて助けたって事は分かるけど、
ベースが分かるだけで中身をよく理解できないままなので結局楽しめずに終わってしまう…
読解力ほちぃ…
国家の裏をかいて弟子を救う・・
「作戦名は何だ?」「ディナー作戦です!」あの作戦名でブラピがレッドフォードが助けてくれたんだと気づく場面好きです! コツコツ貯めた老後の資金を弟子のために全て使ってしまうのがまた・・(涙)
非常な諜報の世界
をブラピ、レッドフォード二大スターがリアルさ満載で描いた作品。緊迫した、騙し騙されのコンゲームが繰り広げられる。沈着冷静、目的の為なら非常な決断を辞さないレッドフォード演じるCIA上司と一流の諜報マンに育てられたブラピ演じるエージェント。信頼し信頼される2人だが、ふとした作戦上、信念がぶつかり合い、2人は袂を分かつ。それから数年後若きエージェントはその原因となった愛する女を救出する際に中国に捕まってしまう。彼を救い出すために残された時間は24時間。レッドフォードは定年最終日全てのコネからスキル、私財まで投げうち、頭フル回転でその方法を探し出す。良くできた脚本と名匠トニー・スコット監督の確かな腕前で素晴らしい作品となっています。派手では無いが緊迫した雰囲気と緻密な頭脳戦の見応えは十分で過去作品の諜報物では一番面白かった。お勧めです。
リアル・エージェント
ビル・ゲイツがコロナのステイ・ホームで6回も観たお気に入りの映画との紹介があったので観てみたら、昔、観たのを忘れていた。
スパイものといっても「ほんとのスパイは体より頭を使うのさ」というリアル路線なので地味極まりない、アバンタイトルの寸劇も007なら作戦成功なのだがいきなり失敗の真逆の展開、「スパイの飲み物はマティーニかい?」と聞くブラピに「いや、12年以上のスコッチさ」というレッドフォード、ジェームズ・ボンドを馬鹿にしたジョークだろう。
レッドフォードはCIAのオフィスに居て遥か中国の収容所のブラピを救い出すという知略のプロット、周りは信用ならない同僚ばかりだが世界にいる人脈は凄いし秘書も極めて忠実で有能、この辺がビル・ゲイツさんに受けたのだろう。
アクションシーンは回想としてハイライトのみで色々楽しめるのは奇抜な発想だが反面オフィスシーンが退屈に思えるのが難点だろう、なんだか分からない作戦名を付けたがるのも007への風刺なのか。CIAものは政治色が強く、ヒール役は内部の裏切り者か無能上司というのが相場だが、定年上司と育てた部下の絆の物語にしたのはレッドフォードとブラピありきのあて書きなのだろう。
とてもよかった
劇場公開時に見て以来2回目。ほぼ回想場面の映画だった。ラストは中国の刑務所からとんとん拍子で人質を救出していて、そんなことができるなら北朝鮮の拉致された日本人も同じ作戦でどんどん救出してほしい。でもとても面白かった。
途中までは良かったのだが
総合:70点
ストーリー: 60
キャスト: 75
演出: 80
ビジュアル: 75
音楽: 70
いくら何でも最後はやりすぎ。途中までがなかなか良かったために余計にがっかりしてしまった。
レッドフォードにすれば、もう引退するんだし、自分の老後をも犠牲にしたんだしということなのだろう。だがもちろんその程度の理由で済まされる話ではない。彼は組織内で情報操作をして敵対する大国である中国の蘇州に部隊を侵入させ攻撃したのである。ロシアやベトナムといった陸続きの国境近くならとにかく、蘇州にまでヘリを送り込めることが出来る力を持つ国がどこかを考えれば、相手国にすぐに誰がやったのか仕掛けた国を特定されてしまうだろう。
だからやることやったぜみたいな感じでのんきに爽快な気分で車飛ばして逃げ帰っている場合じゃない。この後に起きるであろう対立や報復とその被害を考えるとぞっとする。最悪の場合、戦争行為としてとられても仕方がない。そこまでして自分のやりたいことを勝手にやりたいのか、正義面したいのかと唖然として、それまでのドイツでのスパイの話やらベイルートの話やらが全てすっとんでしまった。この最後の結末が違えばずっと評価出来る映画だったのに残念。なんでいきなり結末だけこんな子供向けの漫画みたいな安いものになったかな。レッドフォードが自分のかっこいい姿に一人酔っている姿ばかりが残ったように思えた。
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