劇場公開日 2004年7月10日

「ヒーローとしての生活とプライベートの生活は成り立たない。」スパイダーマン2 マルホランドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ヒーローとしての生活とプライベートの生活は成り立たない。

2021年12月4日
PCから投稿

前作でスパイダーマンとして生きることを決め冒頭から人助けをしまくるピーター君。しかし一人ですべての人間を救うのは無理があり、ヒーローとしての力が徐々に弱まっていく。大学生活もあれば金も稼がなければいけない。愛する人との待ち合わせに行く途中でも凶悪犯がいたらスパイダーマンの出番だ。しかしこれを全部同時に行うのは神様でもない限り不可能で、どちらかを選択しなければいけない時が迫ってくる。

前作でグリーンゴブリンがゴンドラの人間とMJを天秤にかけどちらを助けるかを迫るシーンがあり、あの時はどちらとも助けられたが今作ではその選択の連続性を感じさせられよりシビアさが増した2作目である。

ゴブリンに次いで今回のヴィランも科学者であるがまるでモンスター映画のような造形は見事だ。アームで歩行するときに地鳴りが起きる所はゴジラを彷彿とさせるし、機械と人体の見事な融合のフォルムは10年以上たった現代でも十分に通用するデザインでとてもかっこいい。

マルホランド