「With great power comes great responsibility. 意外と切ない「スパイダーマン」第1章」スパイダーマン アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
With great power comes great responsibility. 意外と切ない「スパイダーマン」第1章
サム・ライミ監督を一躍有名にした「スパイダーマン」第1章。「死霊のはらわた」「ギフト」等のホラーなイメージを見事に覆し、見事なアメコミヒーロー物になっています。グリーン・ゴブリンの最期とか原作そのまんまですし、コミックファンにも目配りを忘れないある意味手堅い作りですね。
それにしてもトビー・マグワイヤ、キルスティン・ダンスト、ジェームズ・フランコが若い若い!トビーのムッツリ感は科学オタクがヒーローになった原作を踏襲していていい感じです。ジェームズ・フランコ、王道ヒーロー物で有名になった割りに今はちょっと変わった役所を好むイメージになってます。更にJ・K・シモンズ、ウィリアム・デフォー、エリザベス・バンクス(後の「ピッチ・パーフェクト2」の監督!)と何気に出演陣が豪華です。メイおばさんのローズマリー・ハリス、いかにも優しそうなおばあちゃんで好きなんですよねぇ。良いこと言うし。
よくMJが可愛くないと言われますが、確かに可愛くないです。でもですね、「何故ピーターかそこまで惚れてるのか」という疑問のポイントは隣に住んでるからって理由が高いと思うんですよ。近くにいるだけで不思議と可愛く見えてくる事ってありますよね?で、窓から相手の部屋が見えるぐらいの近くに同い年の女の子がいたら、そりゃ気になりますって。まぁ、それでも「モテまくってるのは何故か」という疑問は引き続き残りますが・・・
全体的に見るとベン叔父さんが亡くなり、世話になった親友の父親がヴィランで、親友とも仲が微妙になり、愛する人の告白も受け入れられずに去っていくという意外と切ないストーリー。そこにしっかりアクションも盛り込んであり、楽しく観れる一作でした。