「風刺映画として観ると考えさせられる」シュレック eigazukiさんの映画レビュー(感想・評価)
風刺映画として観ると考えさせられる
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完璧な王になるために美しいほうのフィオナ姫とだけ結婚しようとした見栄っ張りの悪の領主ファークアード卿がドラゴンに食べられてしまうくだりは当時のアメリカへの皮肉に見える。2001年同時多発テロの年に公開された本作品は当時のアメリカの2面性を揶揄していると思う。豊かさを世界に広め世界のリーダーたろうとし見栄を張る一方で国教であるキリスト教の教えを堅実に守り自己の利益優先の保守的な一面も持っていた。国家でも個人でも2面性をもつということをこの作品は言おうとしている。
本作品はドラゴンクエストのような中世風ファンタジーおとぎ話である。主人公シュレックは正義感があり粗暴でケンカが強く対する悪役のファークアード卿は見栄っ張りで残忍で完璧主義者として描かれる。ヒロインのフィオナ姫は2つの顔を持つ。主人公の勇者シュレックは獰猛なドラゴンや悪の領主ファークアード卿と戦い救出したフィオナ姫と恋に落ちる。シュレック、フィオナ姫など3DCGアニメキャラクターの顔は声を演じた実際の俳優の顔にそっくりに作られている。24年前の3DCGアニメ映画であるが高い技術で作られており見やすい。この時代の当時のアメリカの技術の高さに驚いた。気に入ったキャラがいないので点数3.0。
結論:風刺映画として観ると当時のアメリカについて考えさせられた。
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