恋人までの距離(ディスタンス)のレビュー・感想・評価
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“恋に落ちる”ってこういうこと!予想外の恋に翻弄される若きイーサン・ホークが最高
リチャード・リンクレイター監督が18年間にわたって描いた名3部作の1作目。列車のなかで意気投合した男女がウィーンで途中下車し、夜が明けるまでの14時間を一緒に過ごす様子を描いた会話劇。登場人物はほぼこのカップルだけの会話劇なので、徐々に距離が縮まっていくふたりの胸の高鳴りがダイレクトに伝わり、“恋に落ちる”瞬間を体感できます。
イーサン・ホーク演じるアメリカ人青年ジェシーが、ジュリー・デルピー扮するフランス人女性セリーヌに翻弄される姿がとにかく可愛いです。立ち寄ったレコード店で聴いた曲の歌詞がセクシーで目が泳いでしまったり、甘いセリフで口説こうとしたのに「私にキスしたいの?」とド直球に返されてしまったり。大人になりきる前の、“自分より一枚上手な女の子にときめく男の子”なホークは一見の価値ありです。
運命的な出会いと会話劇
すごい盛り上がるわけでもなく会話で成り立っている映画だが、その会話の中に恋愛とはなんたるかというものが多くあり、観ていて面白く、引き込まれた。こんな運命的な出会い素敵だと思った。
新感覚ラブストーリー
しゃべくりまくりのイーサン・ホークとジュリー・デルビー。台詞を覚えるのも大変だったろうに。映画の中には必ず名台詞があるものだが、この映画はあちこちに散りばめられていて、覚えきれないくらいだ。また、詩人や占い師、バーテンダーといった具合に通り過ぎて行く人々までもが二人の人生を彩っているようだ。
こういう一見して意味のないような徹夜は不思議と貴重な思い出となるなぁ、と自分の過去の記憶を呼び起こされます。仮に、そのままホテルに入って・・・なんてことになっていたら、「フランス女とやった」と自慢するだけで記憶はなくなるのだろうな。半年後がどうなるのか?色々想像させるエンディングも素晴らしい。
失った物が詰まってる
とても良かった。
会話劇、会話だけで90分保たせるって凄い。
何でだろうかと自分なりに考えてみたけど、
然るべき場所で然るべき会話が
されてるからなんだろうか?
たわいも無い会話だけど、意味のある会話の応酬で
聞いててだるくもないし飽きもしなかった。
そして2人の距離感に初々しさを感じて、
この映画の空気感や恋愛の仕方、好きな人との会話
全て僕は失ってしまったんだなぁと思った。
そのもう戻らない感覚と、
14時間後には別れないといけない2人の
今という時間がリンクして
とても貴重でかけがえのない体験のように思えました。
このまま別れて思い出の中で綺麗なままいる選択も
切なくて良かったけど、まぁ若い2人だからこの結末も
ありかなと思う。
特に良かったのはレコード店の試聴室での2人の視線の動きで2人の気持ちと距離感を表す演出がとても良かった。
会話だけで成り立つ美しい映画
一日、一晩の二人の会話から始まる恋人。限られた時間が生み出す絶妙の距離の詰め方。あー。旅先の恋ってこういう感じ。二人の演技が絶妙。久しぶりの5つ星。続編も期待するけど、わかってる。1よりは面白くならないことを。
これは英語の会話を勉強するにもとてもいい。自然。とにかく気持ちいい映画でした。
恋する気持ちを思い出す映画。
人の心に神様がいるんじゃなくて
人と人との間に神様がいる。という言葉が印象的だった。人生は人との関わりの中で何かが生まれるもので、ひとりで出来ることってあまり無いような気がする。
初めて会った人なのに
言葉で表せないなにかを感じたり
もっとこの人と話したいなと思う時ってあるなぁ。
小さい頃の話や
自分は何が好きで何が嫌いか
自分の価値観の話をするとき
鬱陶しがらずに聞いたり
面倒臭がらずに話したり
それをお互いに出来る関係って素晴らしいなと思う。
自分のことをもっともっと知って欲しい。
もっと深く相手のことを知りたい。と思うのが
恋の始まりまりなんだと、今さらながら気づいた。
電車を降りるとき
後で後悔するよりかは、
振られても良いから誘おう。と決断したことや
お互いの負担になることは分かっていても
また会うための約束をしてしまうこと。
そのシーンを見た時、自分と重なった。
自分は真逆のことをしてきたから。
気になっているけど、
これから先もう会うことも無いはずだから
あんまり仲良くするのはやめよう。とか
こんなこと言ったら変だと思われそうだから
やめておこう。とか、
誘われた時もこの人の事は気になるけど
この行為は誠実では無いからやめておこうとか。
まだ決まってないことを
勝手に頭の中で決めつけて
数々の出会いを棒に振ってしまった。
ひとりの人に強烈な興味を持つこと自体が、
人生の中でそんなに起こる事ではないのに。。。
20代前半の自分にこの映画を見せてあげたい。
この純粋な恋心を。
微妙で絶妙な距離感がいい。
「ビフォア」三部作の1本目。
若きイーサン・ホークとジュリー・デルピーが、徹夜でウィーンの街をウロウロしながらおしゃべりする映画。
時間の経過とともに、どんどん惹かれあっていく二人の、微妙だけど絶妙な距離感や、甘噛み的な会話がもどかしくも甘酸っぱい。
大好きな映画になりました
チャラついたアメリカンボーイと高飛車ビッチなパリジェンヌに心を寄せることはどうも難しかったが、そんなことはどうだってよくて2人と街と世界の空気感が最高にドンピシャマーベラスな作品でした。大好きな作品リストに加えます。ただしタイトルはBefore Sunriseにすべき。邦題ダサい!!
夜通し歩いて語り合う
電車で知り合った男女が、ウィーンの街を夜通し歩いて語り合う。ただそれだけの話だけれど、飽きずに見続けられるのは、2人の微妙な仕草や相手への距離感がシーンごとに変化していく様が、絶妙にドラマティックだからだと思う。男はわざとらしいくらい距離を詰めよう、触れようと四苦八苦してるのに、それを軽やかに飛び越えて、女が自然に男の袖を引っ張る。2人の距離感も対話もすごく共感できる。恋人と観たい映画だった。
恋をしたあなたに観てほしい。
恋に落ちるってこういうこと。それが限りあるものだから美化されたのだとしても。列車で出会った人と一夜を過ごすなんてばかみたいだけど。情熱的。
ひたすら二人が引かれあっていく様は誰にでも覚えがある瞬間で、自分を重ね合わせながらいつの間にか見入ってしまう。
友達に電話して本音を聞き出す。不安も本音で。嫌な部分を見ても嫌いにはならないのが本当に愛し合うことだけど、愛してるからこそ怖いから連絡先も聞かない。
出会ったばかりの質問タイムも愛しい。
文句なしの恋愛作品
初めてこれを観たときはあまりの衝撃さと2人の世界観にどっぷりハマった。
登場人物はイーサンとジェリーのみ。
列車でナンパし、ウィーンの街並みを朝が来るまであてもなくひたすら歩く。
途中お互いの価値観を話し合い。
共感しないまでもお互いの考えをぶつけ、お互いを理解していく。
途中この2人はアドリブなんじゃないか?
本当に恋に落ちてるんじゃないか?
と思うし。別にそれはそれで良いかー。ってぐらい自然体。
乾燥した心に潤いをもたらしてくれる映画です。
今まで映画をたくさん見て来ましたが、この映画は全然知りませんでした...
今まで映画をたくさん見て来ましたが、この映画は全然知りませんでした。。
見終わったあとの先が気になるざわざわ感と同時に何でこんなに良い映画をもっと早くに見てなかったんだ!と思いました。
しかし、たぶん今のこの歳、この思考の私で見たから共通する部分ばかりで好きになったんだとおもいます。
セバスチャンとセリーヌの会話と会話から読み取れる性格が私と全くおなじでおどろき、感動しました。
そこにラブストリーとしても良くて 私の中のベスト映画となりました。
何かいい
電車の中で偶然に出会ったイーサン・ホークとジュリー・デルピーの二人が永遠に会話していくという、それだけを聞いたらクソつまらなそうな内容の作品。
でも、ところがどっこい、これが以外にも、何かいいのである。
最初、ジュリー・デルピーがあまりいけてないなぁと思ったけど、時間が経つと、以外に魅力的だと気付く。そして最後のキスシーンはかなりいい。
早速、次作をレンタルしなくては。
この作品のダメなところを敢えて言うのであれば、時代を感じさせる超ダサいパッケージか。
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