劇場公開日 2003年11月5日

マトリックス レボリューションズ : 特集

2003年11月5日更新

安心しよう、「レボリューションズ」は「リローデッド」と違って、字幕をあわてて追いかけなくてはならないシーンはない。ドラマ展開も「リローデッド」とは大違いのわかりやすさ。これだけ押さえておけば「レボリューションズ」は怖くない。

第1回:「レボリューションズ」鑑賞直前

「リローデッド」のココを復習しておく

編集部

<了解事項>

◆基本的な世界観

人類最後の都市ザイオン
人類最後の都市ザイオン

マトリックスは人工知能が人間たちに見せている仮想現実空間。人間たちはそれを現実だと思って生活していて、身体は眠ったままでポッドで培養されている。ネオなどそれに気づいた人間たちは、ポットから逃れて人類最後の都市ザイオンで暮らし、マトリックスに侵入しては人々をマシン支配から解放している。

「リローデッド」で、ネオのようなアノマリー=例外的存在はこれまで5人いて、ザイオンはアノマリーたちが選択した男女によって5回再建されてきたことが判明する。アノマリーおよびザイオンは、マトリックスを存続させるために必要な要素だが、それが力を持ちすぎるとマトリックスの存続を危うくするので、人工知能がその対策を講じる。その対策が、ネオへの選択の申し出と、センチネルによるザイオンの攻撃なのだ。

◆「リローデッド」のラスト

センチネルを片手で止めるネオ
センチネルを片手で止めるネオ

人工知能は、ザイオンを滅ぼそうとしてセンチネルの大群をザイオンに送り、その襲撃までに残された時間はあとわずか。一方、ネオは「私がマトリックスを作った」と語るアーキテクトと名乗る存在に遭遇し、「人類滅亡を回避」と「トリニティを救う」の二者択一を迫られ、トリニティを救う。その後、ネオはザイオンでセンチネルを片手で止めるが、昏睡状態に陥り、ホバークラフトに収容される。その向かい側には、スミスが自分をコピーしたザイオンの住民ベインが横たわっている。 スミスはザイオン住民ベインに自分をコピーしている「リローデッド」のラストでネオが横たわる寝台の向かい側に寝かされていたのが、ベイン。だが、ベインにスミスが自分をコピーしたことを知っているのは映画の観客のみ。ネオたちもザイオンの住民たちもそれを知らない。

<基礎用語>

◆プログラム

「レボリューションズ」に登場する インド人の親子
「レボリューションズ」に登場する インド人の親子

マトリックスはプログラムによって作られている仮想現実空間。ここではプログラムも「人間」の姿をしている。冒頭のトレイン・ステーションで登場する新キャラのインド人親子はプログラム。マトリックスではプログラムも人間の姿をしていることを思い出しておこう。

◆オラクル

オラクルは、マトリックス存続のために必要な、人間の不確定性を反映する直感プログラム。今回は容姿が変わっているが、その理由も説明される。実は、この役を演じた女優グロリア・フォスターが急死したため俳優が交替したのだが、それがドラマに組み込まれている。

◆エグザイル

マトリックス内に存在するプロブラムの中には、メイン・プログラムによって消去されそうになって、それを逃れて隠れて存在するものもあり、それらはエグザイルと呼ばれる。オラクルもそのひとつ。

メロビンジアンとその妻パーセフォニー
メロビンジアンとその妻パーセフォニー

◆メロビンジアン

「リローデッド」で登場したメロビンジアンは今回も登場。彼はマトリックス内の最古のプログラムのひとつで、強力なパワーを持ち、数多くの部下がいる。

◆EMP砲

「マトリックス」に登場した、センチネルに対して唯一有効な武器。ホバークラフトに搭載されている。

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