「⚠️これはマトリックス三部作の感想です。⚠️「選択だ。」」マトリックス レボリューションズ 桜さんの映画レビュー(感想・評価)
⚠️これはマトリックス三部作の感想です。⚠️「選択だ。」
小さい頃にマトリックス三部作を見て、気持ち悪いしよく分からないしで毛嫌いしていたが、大人になった今見返すとめちゃくちゃ面白い。
そもそもこの映画を大半の人は全部理解出来てないと思うし、特にする必要はないと思う。
それでも十分に楽しめるし、感動した。
アクションシーンはどれも見応えバッチリで、どの回でも目を離せないシーンだらけ。
銃弾を仰け反って避ける有名なシーンから、バイクシーン、高速道路でのバトル、銃弾を今度は手で止めてしまうというカッコ良さ。
特に今作のラストバトルはとんでもなくかっこいい。
マトリックスのこういう手と足のみでぶつかり合う映画が最近少なくなってきたなとも感じた。
ザイオンの銃弾戦も好きだけど、ネオVSスミスはめちゃくちゃ好き。
この映画のテーマとして、個人的には「この世界は現実なのか?虚構なのか?」というものかなと思っている。
その答えが本作「レボリューションズ」のラストにしっかりとこんな私にもわかるように描かれている。
スミスは言う。「愛だの平和だの幸せだのは、所詮人間が作りだした虚構。このマトリックスと同じように」と。
本当にそうなのかもしれない。実際にネオも最後は「スミスが全て正しかった」と言っている辺り、その可能性が最も有力である。
それなのに何故戦う?
愛する人を失い、自らを犠牲にしても、何故何度も立ち上がるのか?
皆さんも今一度己に問うて欲しい。
もしかしたら全部誰かに決められていて、どう足掻いても無意味かもしれない。
なのになんで頑張るんだろう?
ネオはこう答えた。「選択したからだ。」
そう。この世界が虚構であろうが何であろうが、それでも自分は戦うんだという「選択」をする事が大事なのだと。
戦わないという選択もあるし、その中でネオは全てを犠牲にして愛と平和を望んだ。それだけである。
三部作ともなると、中だるみしたり、どれかがイマイチな仕上がりになる事が多いが、このシリーズは全部ちゃんと面白い。
評価の分かれる今作、今シリーズかもしれないが、敢えて頭を空っぽにして(特に預言者との会話シーンはもう聞き流してもいいレベル)、見てみるのもオススメですよ。