「闇鍋」マトリックス レボリューションズ marさんの映画レビュー(感想・評価)
闇鍋
”あの”リローデッドの続きなんだから、まあ妥当にイマイチ。
見る人によって感じ方の違いはあるにしても、僕にとってはアクションシーンがひたすら冗長。
肝心のストーリーラインはネオがいかにして人類を守るかってとこなのに、
そこの主軸から外れて、しかも異様に長いアクションシーンはノイズ以外の何物でもない。
本質を薄めて薄めて、不要な枝葉で目一杯飾り立ててるような印象だった。
要はネオにしてもトリニティにしてもモーフィアスにしても、
その人間性の掘下げや描写が完全に不足してたと思うんですよ。
仕組まれた運命に抗い、勝ち取りたい”自由”とは何なのか?
人間と機械(プログラム)の調和でもたらされる”平和”とは何なのか?
第一作で「当たり前のように目の前にある現実を疑え」というメッセージを発した以上、
この”自由”と”平和”についてははっきり再定義してみせる必要があったんじゃないかと。
戦って戦って、何かにつけてキスをして、それで表現できたのは何だったのかと。
たくさん新キャラ出して、兵器とかガジェットとかさんざん見せて、何の効果があったのかと。
スターウォーズのようだったりターミネーターのようだったり、
ドラゴンボールのようだったり攻殻機動隊のようだったり。
影響を受けたと言えば聞こえは良いけど、ただやってみたかった事をやっただけ、
結果としてごちゃ混ぜ感が残っただけなのかなと思っちゃう。
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