「評価は分かれると思いますが」マトリックス レボリューションズ Syuさんの映画レビュー(感想・評価)
評価は分かれると思いますが
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3部作の最終章です。
結末が死と再生なので、全編緊迫感と終末的雰囲気の中で進んでいきます。
マシンによって一箇所に集まった不穏分子=マトリックスから解放された人類の粛清と、救世主のプログラムを取り込んで、マトリックス内で際限なく増殖し、侵食していくスミス、という2つの軸で話は進行していきます。またその中でネオが自分の役割を理解し、それに殉ずる決意をする。
今のマトリックスの状況はマシンの想定を超えていた事態なので、それによって起こる結末というのは、ネオの選択によってもたらされたという事なんでしょうか。
主役級の登場人物はどれも見せ場があり、なかなかドラマチックに描かれていますが、その分ネオとモーフィアスの活躍が相対的に弱く感じます。
特にモーフィアスは完全に脇役になってしまった。残念。救世主が嘘だった事が分かった失望と喪失から立ち直って活躍する場面がみたかった。
そうなったら死んでいたような気はしますが。
ネオも一番盛り上がるザイオン攻防戦に不参加になってしまったのは残念です。その分ミフネ船長が良い味出してます。
ただネオの人知れず選択した行動によって終戦を迎えるっていう終わり方を演出するためには、攻防戦のタイミングでネオがザイオンにいる事ができないので、仕方ないのかな。
設定だけぶち上げて、伏線も回収せずに終わってしまう話もある中で、一つの世界観を作り上げて、それに対してきちんと結末を用意したっていう意味では、よく出来ていたのでは無いかと思います。
1度みた後、しばらくしてまた見ると、また違った感想がある、そんな映画なのではないかと思います。
自分も最初に見たときは、ちょっと?って感じだったので。
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