「単なるSF作品」マトリックス リローデッド よしさんの映画レビュー(感想・評価)
単なるSF作品
コンピュータが支配するマトリックスからの解放を目指す主人公達の闘いを描く物語。
大ヒットし、映画史に残る評価を残した「マトリックス」の続編。
しかし、続編となる本作は、個人的にはまったく評価出来ない作品となってしまいました。
「なぜ?」と聞かれると、前作との比較をせざるを得ないのでしょう。
前作は、斬新な設定を上手にまとめあげ、「難しさ」を感じさせない上手なストーリー展開を繰り広げました。しかし、本作では、セリフ回しも含めて「難解=高尚」とでもいうように、寧ろ難解さを際立たせてしまっているように思います。
また、現実世界(映画ではマトリックス世界)を中心に描かれた前作と違い、空想世界(映画では現実世界)を中心としたストーリー展開に移ったのも個人的にはマイナス。虚実不明確な世界観が「マトリックス」の魅力だと思っていたのですが、これでは単なるSF作品です。
最後にアクション。本作では、CGやSFXをフル活用したアクションが映画全編で多く描かれています。しかし、残念ながら私にはそれが魅力とは思えません。「映画が凄い」ではなく「SFXが凄い」としか思えないからです。
勿論、前作でもそれらは活用されてはいますが、終盤に使われていて、「覚醒した主人公の活躍」を印象付ける効果的な使われた方をしていたように思えます。
私的評価は、期待が大きかった反動もあり、かなり厳しい評価をしました。
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