「結末はお決まりのパターン。」ポセイドン 勝手な評論家さんの映画レビュー(感想・評価)
結末はお決まりのパターン。
1972年に公開された『ポセイドン・アドベンチャー』を『エアフォース・ワン』のウォルフガング・ペーターゼンがリメイク。奇しくも、同じく海難事故を扱った『LIMIT OF LOVE 海猿』と同じ時期の公開となった。もっとも、『ポセイドン・アドベンチャー』の方が、海難パニック映画の老舗である。
撮影に際しては、船が沈没するというストーリーのため、船会社からは尽く協力を拒否され、結局、船は全てCGとなったと言う曰くつき。そのため、CG制作費が莫大にかかったと言う裏話もあります。苦労したCGはそれなりに精巧ですが、ちょっと見ればCGと言うことが判ります。他方、大ヒットの和製海難パニック映画『LIMIT OF LOVE 海猿』は、担当者が伊藤英明のファンであったと言うことから、その担当者のほぼ独断で船会社の協力を得ている(らしい)。
ストーリーはオーソドックス。次から次へと襲い掛かる絶望的な状況に、ハラハラドキドキしっぱなしですが、死ぬべき人が死に、生き残るべき人が生き残ります。その意味では、期待を裏切りません(?)。
冒頭が海の中から海面方向を見る映像なんですが、まるで海猿みたい(?)です。真似した訳ではないと思いますけどね。あと、カート・ラッセル演じる元NY市長の父親とエミー・ロッサム演じる娘、マイク・ボーゲル演じる娘の婚約者の絡みは、何と言うか、海難版アルマゲドンの様な結末と言っても良いでしょうか。
初めて、先行上映というものに行って見ました。意外に混んでいましたね。人より先に見ることができるということが、やはり人の優越感を与えるので、来る人が多いのでしょうか?
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