ピンポンのレビュー・感想・評価
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見失っていたものを思い出させてくれる青春映画のベストアンサー
初めて見たのが小学六年生の頃。兄がTSUTAYAで借りてきたものを夏休み中二人で見た。
コミカルで面白く話の筋がしっかりしていて面白いという感情しか当時の僕にはなかった。
時が経ち15年後の今年、渋谷の劇場でリバイバル上映があると友人から聞き観に行った。
冒頭のペコと警官の会話のシーン、あんなに面白かったっけ?、supercarの劇中歌良すぎるし劇場版のリミックスってあんのかな?聴きてぇな~、うわ窪塚若すぎる!、ウォーターボーイズの時も竹中直人こんな感じだったなぁ、夏木マリカッコいい!、、、書き出すとキリがないほど、当時よりもずっとずっと多くの感情が溢れ出した。
挫折と青春、そして努力の先にある才能と才能の戦いを描くペコやスマイル、アクマ、ドラゴン、チャイナの姿を見て、子供の頃の私には無かった共感性や自分の人生との比較などをしてしまい、終始泣いていた。(と思ったら隣の友達も、もう一方の知らないおねぇさんも泣いていた。)少し泣く。
僕たちはみんなペコであり、スマイルであり、アクマだった。上手く言葉にはできないが、僕の中で15年ぶりに本作を観た後に残った感情は、この一言に尽きる。
間違いなく、邦画史上最高の作品です。
リバイバル上映ありがとう。
リバイバル上映を観て。
キャストの若さしか見るところがなかった
面白いと噂で評価も高い作品だ。
曽利監督の「鋼の錬金術師」が非常に微妙だったため、もうすぐ公開の「八犬伝」を観るかどうか試金石にしようと観ることにした。
結果としては、少し期待し過ぎたところもあるかもしれないが、これといって面白いところもない標準的な青春ものに見え、退屈しない程度で面白くはなかった。
他の作品で、自分が面白いと思わなくても、すごく好きだと言っている人の気持ちは理解できたりするものだが、この作品に関してはどこに惹かれているのかよく分からない。卓球部だった人とか?
自分には刺さらなくとも特別な何かを見出したりできるが、本作の「特別な何か」は見つけられなかった。
無理に面白かったポイントをあげるならばキャストの若さだろうか。演技も良かったと思う
だいぶ前の作品なので当たり前だが、窪塚洋介、井浦新、中村獅童、大倉孝二、みんなツルツルで変な笑いが出た。
荒川良々は今とそんなに変わってなかったけど。
井浦新、良かった!
この映画を超える邦画を未だに見ていない
『アマリリス』が聞こえる
私の住んでいる地域は、毎日昼12時丁度になるとメロディチャイム『アマリリス』(フランス民謡)が鳴り響く。毎日耳にしているメロディなので、スマイルこと月本 誠(井浦 新)の鼻歌のチョイスが嬉しかった。当たり前のことだが音を楽しめるのが映画ならではの醍醐味。
竹中 直人さん VS 荒川 良々さんの面白さ対決、荒川さんが勝利かな。
オババに扮する夏木マリさんは『千と千尋の神隠し』のキャラの言い方で親しみやすい。
卓球は苦手。
だからなのか、月本や風間(中村獅童)の言動がなんとなく理解できるし、諦めた佐久間(大倉 孝二)の氣持ちもわかる。
ペコさん(「さん、くれろ」言うので一度くらいは付けてみました)こと星野 裕に扮する窪塚洋介さんのキャラクターに魅せられた。
“才能”にプラスして
「好きこそ物の上手なれ」の諺のごとく“楽しむこと”と
“支えてくれる心の中にいるヒーロー”と
“誰かにとってのヒーローでいる”というモチベーション、
これらが揃って最強になる。
これからもペコは、きっとピンチの度に『アマリリス』が聞こえるに違いない。
誰のために卓球してる
退学になったあくまが試合前のドラゴンに声をかけるシーン。
誰のために卓球してるんすか?
色んな感情が起こった。
え、普通に自分のためじゃないの?
誰かのためなの?
これ、自分のためにやってるのはほんとに卓球が好きで好きで好きなぺこだけであって、みんなは違ったんだんだろーか。
スマイルはヒーローのため。あくまは憧れて追い越すため。風間はなんのため、、、??
卓球に限らず何でもそうだけど、どんなときにスタンダード以上になれるか、それは自分以外の誰かのために心が動いているとき。
っていうのはお決まりパターンなんだけどね、やっぱ感動しちゃうよね。
だから、誰かを頼ること、誰かに教えてもらうこと、誰かを信じること、誰かを背負うことは大切なんだきっと。
スポ根のアツさと、キャラのたったキャストと、思わず心配になるくらいの笑いがつまった良い映画でした。
物足りなさが残る
ヒーローは裏切ら(れ)ない
2002年公開の幼なじみ3人の卓球青春映画。
窪塚洋介、井浦新、大倉孝二。
おかっぱ頭の窪塚洋介がかわいい。井浦も清潔感ありw
クドカン脚本。
松尾スズキがお巡りさん役。若い!
I can fly. Yes. You can fly! おまえのせいだよ。
卓球部キャプテン役は荒川良々。20年前も今とほとんど変わらない荒川良々って!
卓球雑誌のページに元気な頃の林家こん平師匠と三遊亭小遊三師匠。
タムラでPecoに負けて3000円取られる大学生の彼女役に田中千絵。
染谷将太は子役。
佐藤二朗はほっそりしていて、アゴも目立っていない。
タムラのおばば(星野裕のコーチ)の夏木マリがカッコよすぎ🤩
月本専任?の片瀬高校のコーチ役のあの人はあんまり変わらないけど、脂ぎっているのに生徒達よりなぜか青臭い。悲運?の伝説のバタフライ・ジョーをおばばに語らせる。コーチ同士のライバル関係もちょっぴり沁みる。
天才奇才
この映画を初めて観た後、絶対原作も読もう、と思って早何年経ったかな。未だに読んでおらず、それで二度目の鑑賞。
原作読んでいたらもっと楽しめるんだろうな、と思いつつ、未読でも十分楽しめました。それもオリンピック後、卓球熱も冷めやらぬままだったので、なおさらだったかと思います。
卓球に関して天賦の才を持ったペコを奇才窪塚洋介が見事に演じてました。中村獅童、井浦新といい、卓球のフォームが様になっていて、ストーリーにも引き込まれました。窪塚洋介は本当にいい役者さんだなぁと改めて思った次第。あまりスクリーンで見なくなってしまったのが淋しい(わたしが知らないだけか)。
クドカンの脚本然り。色んな天才奇才が集まった、いつの時代に観ても楽しめる青春スポーツコメディ、といったところですか。
独特な革命児の掛け合わせによる唯一無二の世界観
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