「『アマリリス』が聞こえる」ピンポン どん・Giovanniさんの映画レビュー(感想・評価)
『アマリリス』が聞こえる
私の住んでいる地域は、毎日昼12時丁度になるとメロディチャイム『アマリリス』(フランス民謡)が鳴り響く。毎日耳にしているメロディなので、スマイルこと月本 誠(井浦 新)の鼻歌のチョイスが嬉しかった。当たり前のことだが音を楽しめるのが映画ならではの醍醐味。
竹中 直人さん VS 荒川 良々さんの面白さ対決、荒川さんが勝利かな。
オババに扮する夏木マリさんは『千と千尋の神隠し』のキャラの言い方で親しみやすい。
卓球は苦手。
だからなのか、月本や風間(中村獅童)の言動がなんとなく理解できるし、諦めた佐久間(大倉 孝二)の氣持ちもわかる。
ペコさん(「さん、くれろ」言うので一度くらいは付けてみた)こと星野 裕(窪塚洋介)のキャラクターに魅せられた。
“才能” に プラスして
「好きこそ物の上手なれ」の諺 のごとく “楽しむこと” と
“支えてくれる心の中にいるヒーロー” と
“誰かにとってのヒーローでいる” という モチベーション
これらが揃って最強になる。
これからもペコは、きっとピンチの度に『アマリリス』が聞こえるに違いない。
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