「いい出来。原作も是非読んでください!!」ピンポン CBさんの映画レビュー(感想・評価)
いい出来。原作も是非読んでください!!
子供の頃から一緒に卓球をやってきた、ペコ、スマイル、アクマの3人が、高校卓球でそれぞれの道を行き、成長する話。そこに圧倒的な実力を持つドラゴンが混ざってくる青春ドラマ!!
やっと、観られた。
ペコとドラゴンに関しては、いい出来だねー
二人の試合の終盤は、窪塚さん、中村さんの表情を筆頭に、原作のいいところを、かなり描けていると感じた。
最後の試合では、ペコがドラゴンを、これまでよりも一段と高いところへ連れて行っている感じが、実際に出ているし、ドラゴンの「ここは、いい…」というセリフも見事に決まっている、(歌舞伎俳優は、決めゼリフは、やはり上手だ!)
ただ、2時間の映画に集約するために、それ以外はかなりを圧縮。かろうじて、スマイルの覚醒を描き切っているくらいか。
それだけに、この映画を観た人には、是非、原作も楽しんでほしい!
映画では、時間の制約から入りきらないエピソードの数々を読んで、作者である松本さんが描き出す、敗者への静かな思いを、感じとってほしい。
脇役が負ける、そうした時のちょっとしたエピソードにこそ、原作者松本さんの優しさは溢れている!! ぜひ、原作マンガ全5巻を、お楽しみください。
一例だけ挙げよう。スマイル(月本)にスコンク(0点で負けること)で敗れた無名の男の、「海、行くか…」というセリフ。ぜひ、この味わいを経験してほしい。
一言も描いてないのに、「そうだよな。どんなヤツも、自分なりに一所懸命やってきたんだよな」と思い起こさせるこのシーンは、主役からは、遠く離れたワンシーンでしかないけど、松本さんの真骨頂だと思う。
繰り返しになるけれど、このシーン、残念ながら映画にはありません。
他にも、アクマの努力とどうしようもない苦悩、バタフライジョー(コーチ)の天才しか味わえない悩み等、全編に愛があふれかえってます。
そして、それなりにイカツイのに、最初から最後までずっと冷たくてかつ頼りないキャプテンが、最後の試合の前にかける最高のセリフ! こればかりは、原作漫画を読んだ人だけが味わえる至福の体験だと思う。
さあ、みんな、原作を読もう!
おまけ、というか実はこっちが本編かも!!
アニメも観たよ!
まず素晴らしいのは、ちゃんと原作を彷彿させる絵!
そっか、アニメ、湯浅政明監督なのか。
原作、もちろんすごいが、アニメもすごい! 湯浅監督の表現と松本先生(大洋)の絵が、表現が混ざり合って、なんとも素晴らしいものになっている。こんなこと、できるんだね。
今まで、これを知らずに来た俺が恥ずかしいわ!
海行くかの兄さん、ちゃんと海で働いてたんだ。ここら辺が、松本先生(大洋)が、原作にはなかったけれど入れたかったというエピソードなんだね。
松本先生、やっぱこの兄さんのこと、好きなんだね。
そしてやはりすごい、アクマの、月本との、退部も辞さない勝手な対外試合。すごい。すごいばかり書いているのはわかっているが、それでもやはり、凄い。これだけ強烈に語ってくる話と絵と動き!!!
原作が動いてる!! アニメは、もちろん5.0!!
コメントありがとうございます(*^^*)
マンガ好きなので分かります✨
マンガの良い所を2時間に凝縮だとなかなか難しいですよね(^_^;)
ピンポン、読んでみますね(*^^*)