「自分には刺さらなかった」ペイ・フォワード 可能の王国 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
自分には刺さらなかった
自分が受けた親切を他の3人にするペイ・フォワードの運動から、どうストーリーを展開していくのかを特に気にしながら観てみた。ストーリーの主軸は恋愛で、恋愛要素とペイ・フォワードの運動を上手くリンクさせているところはよくできていると感じた。
感動的な内容だが、自分には刺さらなかった。一番引っかかるのが、ペイ・フォワードの運動がどのようにして全米に広がっていったのか、その過程がいまいち分からないこと。テーマがテーマだから難しいとは思うけど、いつの間にか上手いこと広まっていて、皆がトレヴァーを持ち上げて、都合が良すぎるように思えてならなかった。
悲劇的な結末なのも、ペイ・フォワードの運動を印象付けるために入れた要素にしか思えない。あからさまに感動的な展開を狙う感じも、あまり好きではなかった。
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