「設定のわりに怖さが足りない」パニック・ルーム Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
設定のわりに怖さが足りない
総合:70点 ( ストーリー:70点|キャスト:75点|演出:70点|ビジュアル:75点|音楽:65点 )
登場人物と場所を非常に限定し、密室に近い状態で話を展開していく。部屋をどう開けさせるか、どう守るか。簡単に話が進んで解決してしまわないように双方に色々な制約があって、その制約の中で事態を打開しようと奮闘する姿があるので退屈はしない。母娘と強盗三人もそれぞれ個性があるし、この頃のジョディはまだまだ美しい。そして上下の線を移動しながらの撮影の仕方も質が高かった。
だが今一つ緊迫感や恐怖感に欠けるきらいはある。強盗団が素人すぎるせいか、ほんの少しだが『ホームアローン』の間抜けな二人組を思い起こさせさえする。ここぞというときの演出も生々しさが薄くて、あまり怖さを感じさせない。
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