「原作どおりの世界観に満足できれば」ナルニア国物語 第1章:ライオンと魔女 αさんの映画レビュー(感想・評価)
原作どおりの世界観に満足できれば
原作者が「指輪物語」のトールキンと交流があり、同じく英国ファンタジーの傑作と称されていること、撮影がニュージーランドで行われたこと、特殊造形をWETAが手がけたことなど、なにかと『ロード・オブ・ザ・リング』との共通が多いので、比較は避けられないと思うんだけど、やはりあちらに比べてこちらは子ども向け。主人公が子どもなので戦闘シーンにも迫力がないし(もともとそういう話じゃないが)。原作のファンで、その世界がそのままイメージどおりに映像化されていることに感動することができれば、それはそれでOKなんだけど、そういう部分がない限り、あまり楽しめなかったかも。
個人的には映像が妙に明るすぎたのが気になった。最近の流れなら、もう少しダークなトーンでもいいのに(それこそ『ハリポタ』みたいに)。これまた『LOTR』と比べてしまって申し訳ないが、例えば登場人物や小道具の“汚れ”ひとつもないと、いかにも作り物感を感じてしまって入り込めない。
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