「平和なオリンピック、その平和が今朝5時頃破られました」ミュンヘン shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
平和なオリンピック、その平和が今朝5時頃破られました
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映画「ミュンヘン」(スティーブン・スピルバーグ監督)から。
史実に基づいているというので、鑑賞を中断し、
ちょっとインターネットで事件の流れを調べてから再開した。
映画の冒頭、テレビニュースが流れる。
「平和なオリンピック、その平和が今朝5時頃破られました」
ミュンヘンオリンピックは、1972年開催(40年前)で、当時私は14歳。
恥ずかしい話、この事件のことは、あまり記憶に残っておらず、
体操男子の金銀銅メダル独占と塚原が考えた「月面宙返り」に驚いたり、
テレビ番組「ミュンヘンへの道」で、男子バレーボールに夢中だったし、
水泳、マーク・スピッツ(アメリカ)の7種目の金メダル獲得に湧いた。
当時、中学でバスケット部だった私は、男子バスケットボール決勝
(アメリカ対ソ連)で、アメリカが残り3秒で逆転された記憶は蘇った。
そんなミュンヘンオリンピック会期中に起きた事件だったとは・・。
パレスチナゲリラが選手村のイスラエル選手宿舎を襲撃し大惨事、
そしてこの事件後、イスラエル政府はパレスチナゲリラの暗殺を命じる。
ハムラビ法典の「目には目で、歯には歯で」は
「やられたらやりかえせ」という意味ではないにも関わらず、
「報復には報復を」と考えてしまう民族の争いの怖さを改めて実感した。
脳裏に浮かんだのは「ロンドン五輪の韓国サッカー選手の竹島領土問題」、
オリンピックって「国の威信をかけた戦い」の性格が強いからなぁ。
一歩間違えると、大惨事になることを、この作品から学んだ気がする。
今、近隣諸国と難しい関係に置かれている日本、報復には意味がないので、
挑発に乗り、間違っても変な行動をしないで欲しいと願うひとりである。
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