劇場公開日 2006年2月4日

「スパイというより復讐劇に近く、とても観てて辛い、勘弁してください、それが人間だと思いたい」ミュンヘン アサシンⅡさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0スパイというより復讐劇に近く、とても観てて辛い、勘弁してください、それが人間だと思いたい

2020年5月14日
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題名からミュンヘン事件のことをするのかと思ったのですが、その後のイスラエルの復讐というよりはイスラム社会への反撃だつたのですね。
ノーカントリーに代表されるような単なる人殺しではなく、心のある人間の苦しい心の様を観るにつけ、戦争やテロ、スパイ、抗争は非人間的だと感じさせられた点では、少しは救いもあったのだと、辛い中でも感じることが出来ました。
やはり、実話でないと共感が得られないのは、ハリウッドの殺人鬼映画がいかに異質なものなのかを物語っています。
ある意味現代のアメリカに対するアンチテーゼ、イスラエルは苦しんでいる、そういうことでしょうか。
神は人間の心の中にある、全ては人間次第、そう考えさせられた、deepな映画でした。

アサシンⅡ