マイノリティ・リポートのレビュー・感想・評価
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観終わってからじっくり考えて理解
2054年。
警察は、予知能力を持った「プリコグ」と呼ばれる3人と意識を共有するシステムによって、殺人事件が実際に起こる前に犯人を特定し、逮捕できるようになっていた。
ある日、警察官のジョン・アンダートン(トム・クルーズ)が殺人事件の犯人としてはじき出される。
共有イメージに浮かんだ犠牲者も場所もジョンには馴染みがなく、それゆえに動機も不明。
しかしシステムの結果は絶対のため、ジョンは追われる立場になってしまう。
身を隠しながらシステムの開発者を訪ね、プリコグの脳内に保存された「マイノリティ・リポート」という幻の映像の存在を知ったジョンは、それを探し出して自身の潔白を証明するため、警察に忍び込む。
CSでドラマシリーズが始まったのを機に鑑賞。
最初、会議のときスクリーンの前に仁王立ちして画面操作してるのダサ過ぎ!!
ハワイファイブオーとかで見てる操作の仕方は無駄がなくスマートだから、余計に、無理やりこなれ感を出そうと頑張ってるようなイタさが...
あとたった3人のプリコグが全米の殺人事件を予知って物理的にできるのかなぁ?
プカプカ浮いてるだけでのんびりしてる時間とかないだろ!!っていう。
根本の設定に無理がありそう。
日本みたいに小さい国だったらできるかもだけど。
「マイノリティ・リポート」が何なのかいまいちよくわかんなかったな...
毎回こういうSF的な映画を観るたびにわかんないことがあって、夫に聞くと普通に理解してるし、アスペルガー症候群とかなんじゃないかと割と本気で危惧してるんだ...
ディカプリオの「インセプション」も一回目本当に意味がわかんなかったけど二回目見たらスッキリ理解できて、その差に吐くかと思った。
マイノリティ・リポート=少数派の報告、だから三人いるプリコグのうち一人しか見てないイメージがあったらそれは無視する、つまり多数決!みたいなことだったのかなぁ?
未然に逮捕しちゃうからそもそもどのイメージが正しかろうが結局変わんないんだもんね。
プリコグ絶対だから、裁判とかもできないし。
最終的にシステムに欠陥があったということは、それまでの逮捕は冤罪だらけだったかも知れないってことよね。
だから全員解放されたのか。
一見安全で便利なシステムだけど、よく考えたら恐怖以外の何物でもないわ。
こういう二面性って便利なもの全部にあるよね。
車しかりスマホしかり薬しかり。
前に放送大学の芸術理論で先生が「車が発明されたとき人間の自然死以外の死亡率が急激に上がった」みたいなこと言ってたのを思い出した。
その都度いいとこと悪いとこを天秤にかけて存続させるか辞めるか決めるんだろうけど、このシステムは終わらせて正解だね。
何よりプリコグ3人の人権な!!!!!!
でも全体的には面白かった。
どんでん返しもあったし、やっぱおじいちゃんクソだったし、コールドケースのキャスリン・モリス出てたし!アゴ出てる!親近感!
でも車が垂直方向に走るのだけはやめて欲しいね。
完全にフリーフォールじゃん。死ぬわ!
You have choice. スピルバーグxトム・クルーズの近未来SF大作!
公開当時に観たきりだったので、もう10年以上ぶりに観賞。
プライベート・ライアンといいこの頃のスピルバーグは面白い!二転三転するストーリー展開にしろ、不穏に見せる絵の撮り方にしろキレッキレです。やっぱこの人天才やわー。
何より世界観の構築が上手いですよね。空飛ぶ車は良くあるにしても、一人一人認識して個別に宣伝を流す看板とか近い将来本当に実現しそう。よく考えると広告会社が個人認証できるって、どんだけ情報漏洩しとるねんって話になるんですが・・・。
その他にも犯人を探すスパイダーなるガジェット。喧嘩している夫婦が瞳認証される時だけ一瞬喧嘩が止まり、終わればまた喧嘩を再開するシーンは日常の中にあの機械認識が当然となっている事を暗に示唆しています。これってけっこう怖い事ではないでしょうか?プライバシーも何もあったもんじゃない。
トム・クルーズは子どもを無くした傷を持った父親役を好演しています。ま、いつもの安定のトム様と言った所でしょうか。まだ出始めのコリン・ファレルが頭のキレる捜査官役で出演しています。この頃はカッコ良かったんだな~。
話としてはツッコみ所がないわけではないのですが、それが気にならない面白さ。未見の方にも安心してオススメできる一作です。
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