マイノリティ・リポートのレビュー・感想・評価
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全て人間のせい
設定が面白い
西暦2055の姿
近未来って
近未来SFがかっこいい!
事前逮捕
娯楽としては十分だけど
奇抜なアイディアや映像技術で秀逸な娯楽作品を生み出すことに関しては誰よりも優れているものの、深い考察を強いられる衝撃作を作ることはできないSpielberg監督の性質から考えても、きっとこれはDickの原作とはだいぶ違うのではないかと思います。まずTom Cruseが主役の時点でよくあるSFアクションになることは観る前からわかる。だから「ブレード・ランナー」ほどの作品にはなれなかった。
決して面白くないわけではなく、むしろ娯楽としては十分に楽しめるのだけれど、それじゃただのアクション。予知された未来から殺人を止め(この時点で実は未来が変えられることの証明をしてしまっている)、植物人間状態にしてしまうシステムの倫理的な問題。Agathaたちをモノとして扱う警察。疑問は多く残るのに、そこにしっかり触れることができていない。
そしてよくよく考えると、Johnに殺害の動機を与えることはできても、その現場に辿り着かせるにはプリコグの予知が必要であって、しかし予知をするには彼が現場にいなくてはならないという、彼を罠にはめる過程に大きなパラドクスがある気がする。
こういう映画を観ると画期的な技術をテーマにしていても随所に当時では思いつけなかったことなどが出てきて面白い。たとえばいまだにディスクを使って情報を移動していたり、そんなことは今から考えればきっと2054年にはないのではないかと思ってしまう。面白い。
2つの世界観の融合
近未来映画の舞台には2種類あります。『ブレードランナー』のような荒廃した世界と、『2001年宇宙の旅』のような白く、清潔な世界です。本作は、この2つが融合しているように見えました。多くのカットが白飛びしていて、一見"清潔そう"に見える街。しかしよく見ると、内面的にはかなり腐敗しているのです。これが現実とのギャップを描くにあたって、とても良い効果を出しているのですが、このパラレル効果(?)を使っていることで作品の世界観をより堪能できました。
未来に起こる犯罪を取り締まるという物語にも惹かれました。説明が鬱陶しかった場面もありましたが、テンポを崩さずエンターテインメントとしての作風を最後まで保てたのは、やはりスピルバーグの才能ですね。
「すごい…!」と口を揃える理由
全体的に青い印象
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