「追われる身となった捜査官の過去明かされる、スリリングな秀逸近未来SFサスペンス」マイノリティ・リポート Norikoさんの映画レビュー(感想・評価)
追われる身となった捜査官の過去明かされる、スリリングな秀逸近未来SFサスペンス
3人の天才的な予知能力者が未来の犯罪を予知、未来の犯人逮捕により犯罪を未然に防ぐシステムの2054年が舞台
捜査にあたっていたチーフがある日容疑者となってしまい、映し出された映像の真相突き止める為、捜査チームに追われつつ奮闘する姿心打たれる
犯罪予知システム巡りチーフのジョンと、司法省長官代行との核心突いた対立や、真相追う中、予期せぬスリリングな展開に惹きこまれる
6年前失踪した息子を想う姿切ないジョン
何故自分が容疑者になったのか真相突き止めたい一心の、情熱的な主人公ジョンを「マグノリア」「トップガン マーヴェリック」のトム・クルーズが熱演している
繊細な心持つ予知能力者を、映画「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」や海外ドラマ「ウォーキング・デッド」で圧倒される役を演じているサマンサ・モートン
犯罪予防システムを設立の長官を、映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」で人間味あふれる役を演じたマックス・フォン・シドー
同システムを自分のものにしたいと企んでいる長官代行を、「ダンボ」「ファンタスティック・ビースト」のコリン・ファレルが皮肉を込めつつ演じている
●注目ポイント
・原作は、本作同名のフィリップ・K・ディック「ブレードランナー」「高い城の男」著書短編小説
技術が人間に及ぼす影響など、原作を書いた背景がブルーレイで語られている
・スティーヴン・スピルバーグ「ジュラシック・ワールド」「キャッツ」と長年の友人であるトム・クルーズから、脚本がスピルバーグに送られてきたのが製作の始まり
・予測可能な未来を描くにあたり、様々な分野の専門家と議論を重ね、網膜スキャンによる本人確認や、意外なもので音を作った磁気使用の交通システムなど、身近に感じる近未来最新テクノロジーを映像化した
・3人の予知能力者の名前は、アガサ・クリスティーなど推理小説作家から付けた
・スピルバーグが大ファンである、アルフレッド・ヒッチコックが常々描きたがっていた自動車工場シーンを、俳優やスタントマン総勢67人で撮影、白熱しつつもユーモアセンスに笑いを誘う
・現代建造物を参考にして作り上げた、洗練された美しいガラス張りのセット
プロダクションデザインを手掛けたのは、アレックス・マクダウェル「チャーリーとチョコレート工場」「マン・オブ・スティール」
・トム・クルーズ出演作「バニラスカイ」の監督、キャメロン・クロウが本作に出演
「バニラスカイ」にスピルバーグが出演してくれたお礼に出演した
・トム・クルーズの従弟のウィリアム・メイポーザー「LOST」「SUPERGIRL/スーパーガール」が出演、トムと共演している
・製作は、「レインマン」「スピード」「プライベート・ライアン」「トータル・リコール」「エイリアン」のスタッフ
・スタントコーディネーターは、「アイアンマン3」「ミッション:インポッシブル/ローグネイション」「6アンダーグラウンド」のスタッフ
●キャスト
ニール・マクドノー「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」「オルタード・カーボン」
キャスリン・モリス「ザ・コンテンダー」「コールドケース 迷宮事件簿」
ティム・ブレイク・ネルソン「バスターのバラード」「ウォッチメン」
ロイス・スミス「レディ・バード」「レイ・ドノヴァン ザ・フィクサー」
ピーター・ストーメア「プリズン・ブレイク」「ジョン・ウィック チャプター2」
スティーヴ・ハリス「ザ・ロック」「シカゴP.D.」
アリー・グロス「ライ・トゥ・ミー 嘘は真実を語る」「キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き」
アシュリー・クロー「HEROES/ヒーローズ」「SUPERNATURAL」
ダニエル・ロンドン「GOTHAM/ゴッサム」「マイノリティ・リポート」
ジェシカ・ハーパー「シカゴ・ホープ」「アリー my Love」
ジョエル・グレッチ「バガー・ヴァンスの伝説」「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」
マイク・バインダー「再会の街で」「ボストン・リーガル」
パトリック・キルパトリック「フリー・ウィリー3」「NCIS: ニューオーリンズ」
ジェシカ・キャプショー「BONES(ボーンズ)-骨は語る- 」「グレイズ・アナトミー 恋の解剖学」
フランク・グリロ「ウォーリアー」「エル・チカーノ レジェンド・オブ・ストリート・ヒーロー」