劇場公開日 2002年12月7日

「近未来だがSFではない。」マイノリティ・リポート DKさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0近未来だがSFではない。

2019年4月14日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

今からおよそ20年ほど前に撮られた作品。
何かの折にちらちらと本編を観た事があったのだが、少し前のおそらく学生の頃の自分には抵抗があった。
そのイメージ通り気味の悪い描写や、人権の部分だったりがダークに描かれてもいた。
しかし、近未来やガジェット感が好きという観点から見て、20年前に考えたとしたら凄いと思うし、現代から見る本作の2054年は全然違うもののはず。でも、恐らく近いものもある。
システムや、人工知能が発達し過ぎて、犯罪を無くすという社会になってしまった。それは良くても管理する人間側はヒューマンエラーを起こす。そういうメッセージを伝える映画なんだと思う。細かい具体的な描写は相違があるのかもしれないけど。
内容も王道ではあるけど、コリンファレル演じるダニーがヴィランかと思えば、黒幕は身近な人だったりと、視聴者への訴えかけは充分だと感じる。
人間の欲や、人工知能、いつまでも経っても変わらない普遍的な考えなどを改めて考えさせられる良い映画だった。
失明するかもしれない条件の中でのあの振る舞い?など細かいツッコミ所はあるけど、こちらが盲目的に目を瞑ろうと思う。

[#D2TV]